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変わらないわたしたち

20年近くぶりに大学時代の友だちと会った。
お互いすっかりアラフォーで、しっかり大人になってると感じた。
友だちはアラフォーで初産、ふわふわの赤ちゃんを抱っこしてすっかりお母さんになっていた。方やわたしは20歳で長女を産んでいて次女は現在小1、1人目の子育ては終わりに近づいている。自分の子を産み育てる人生になろうとは考えもしてなかった子どもと大人の間の年頃に出会い、なんとなく一緒にバンドを組んで楽しんで、ケラケラと笑ったり、たまにはイライラもしたりさせたりと、子どもだったわたしたちは、会っていない間にお互いいろんな時間を過ごしていた。当たり前だけど当たり前じゃない、40年近く生きているとこんな経験ができちゃうのかとやっぱり人生っておもろいもんだと感じた。

わたしという存在は友だちいわく、インパクトがすごいらしく忘れられないとたくさん語ってくれた。けれどもわたしは自分がどんな奴だったのか思い出せなくて申し訳なかった。聞いていると結構めんどくさい、ひどい奴だった。めちゃくちゃこどもで自己中も自己中。そんなよくわからない女によく付き合ってくれてたなと。お互い言いたいことは言うし態度にも出してたんかな。話をしていたらなんとなく思い出すところもあって、そんなわたしにこうやって久しぶりに会おうって言ってくれるなんて、そして生まれた赤子を抱っこしてあげて〜って言ってくれて、本当に抱っこさせてくれるなんてわたしからしたらご褒美としか言いようがないよね。わたしは彼女の人生におもしれぇ女ポジションでいられることがとても嬉しかった。

わたしのことをたくさん覚えてくれている彼女がお話ししてくれるわたしはちゃんとわたしでそこに10代のわたしがいて、ちょっと大人になってる20代前半のわたしもいて、なんかおもしろかった。

わたしの好きなものは彼女には『へー』『ほー』『なるほど』と大して興味のない理解できないものでも覚えてくれていて、今でも変わらずずっと好きとカバンからテレタビーズのポーの生首ポーチを見せると『やっぱりそうやわーあーめっちゃまいちゃんだわー変わってないわー!!』と言われてなんかわからんがとっても嬉しかった。

彼女は大学を卒業してからしっかり自分で稼いでバリキャリ女子生活を謳歌し、しっかりとお堅いご職業の旦那さまもゲットして、今初めての子育てをしている。
全然違うわたしとなんで友だちをしてるのか、こうやって書いていると余計不思議に思っちゃう。でもわたしのことを多少ディスりながらも楽しそうにしている彼女との時間は心地よくて大変楽しくて、ちゃんと褒めてもくれる彼女はわたしの扱い方がとてもうまい。彼女もまた変わってないと言うことなんだと、また会った時もこんな感じで楽しい時間が過ごせるんだろうなと思った。

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