人と空間とジャズセッション。
他者、特に自分と同世代か、それよりも下の世代への関心が著しく低いままに生きてきた。普段よくいるのは、顔馴染みのカフェやセレクトショップ、居酒屋のカウンター。独立して自分の店を構える、自分より一回り〜二回り年上のクセのある大人と過ごせるのが好きだった。逆に、同世代とのいわば楽しいだけの時間には価値を見出せず、飲み会だサークルだと連日遊び回る学内コミュニティや同種のイベントとは距離を置いていた。当然、所属していた研究室のデスクにはおらず、素性のしれない謎の人と思われていたらしい。