熱中症を制する者は夏を制する
元保育園看護師のもりちゃんです。
今回のテーマは【熱中症(基礎編)】
5月も後半になり、すでに気温が高くなってきています。
本格的な夏が来る前に熱中症についての知識を身に着けて、元気に夏を乗り切りましょう!
今回のポイントは”3つ”です。
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本日の内容
・熱中症とは
・3つのレベル
・バランス重視
・3つの条件
・3つの危険サイン
・次回予告
・最後に(戯言)
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熱中症に関する知識を要点だけ絞ってまとめました。
<熱中症とは>
熱中症とは『暑熱障害による症状の総称』です。
〔引用:熱中症環境保健マニュアル 2018、Ⅱ章 熱中症になったときには〕
暑い環境下における熱によって起こる様々な身体の不調を、まとめて熱中症といいます。
<3つのレベル>
熱中症の程度でレベル分けがされています。
Ⅰ 軽度《熱失神、熱けいれん》
症状:大量の発汗、めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直など。意識は清明。
※熱けいれん≠熱性けいれん(全身のけいれんではなく、筋肉のこむら返り(一部)であり、痛みを伴う)
⇒現場での応急処置で対応可能。
Ⅱ 中度《熱疲労》
症状:全身の倦怠感、虚脱感、気分不快、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢など
⇒病院への搬送を要する。
Ⅲ 重度《熱射病》
症状:高体温、意識障害、けいれん、発汗停止など。
⇒入院して集中治療を要する。
<バランス重視>
体温調節や汗の記事でも書いた通り、
人には体温を一定に保つために熱を外に逃がす仕組みが備わっています。
すなわち、熱産生(+)と熱放散(-)のバランスが取れている(±)ということ。
ただ、3つの要因の条件が当てはまったときに、体温調節機能のバランスが崩れて、体の中に熱が溜まり、熱中症を引き起こす危険性が高くなります。
つまり、熱産生(+)に対して熱放散(-)が間にあっていない(-)のです。
なんだか、人間関係も同じだなって。
お互いのスキ(+)とキライ(-)のバランスが2人の関係性を決める。
どちらかがスキすぎても、キライすぎてもうまくいかない。
お互いにスキとキライがバランスよく合って、スキだからそのキライも認め合える関係性が一番理想だなって。
何言ってんだかよくわからんよね。これ、私の理想なだけか(笑)
<3つの要因>
話は戻って、
その3つの要因とは、「環境」「からだ」「行動」です。
要因それぞれで考えられる条件を列挙します。
①環境
気温・湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、閉め切った室内、エアコンの無い室内、急な気温上昇など。
②からだ
高齢者や乳幼児、糖尿病などの持病、低栄養状態、二日酔いや寝不足などの体調不良、下痢やインフルエンザなどの脱水状態、暑い環境に慣れていないなど。
③行動
激しい運動や労働、長時間の屋外での作業、水分補給できない状況など。
おそらく条件全てにおいて「確かにそうだろな」という一般的なイメージ通りだと思います。笑
が、それぞれの要因が小さく組み合わされることでも熱中症を引き起こしてしまう可能性があることを注意しておいてほしい。
<3つの危険サイン>
ただ、熱中症に関しての云々は覚えられないとしても、すぐに病院受診、もしくは救急要請を要するサインだけはしっかり覚えておきましょう。
・意識障害(反応がない、応答が異常)
・自分で水分を摂取できない
・全身のけいれん
・高体温(汗をかいていないのに熱い身体(40度以上))
要は、3つのレベルで説明したⅢ重度の症状があれば、すぐさま救急車呼べ!ってことです。
とにかく、意識障害があれば他の症状なくとも迷わず救急車呼びましょう‼
<次回予告>
こどもが熱中症になりやすい理由、予防策、なってしまった時の対応などについて説明します。盛り沢山ですので、是非ご覧ください。
<最後に>
実際に、毎年熱中症で死亡する例は少なくても数百人います。
その70~80%は高齢者の方が占めています。
ですが、乳幼児や児童、成人も年に数人は亡くなっています。
上記のような3つの要因を意識して、かつ予防・対策をしていれば守れた命かもしれません。
守れた命が助からなかった時ほど残る後悔は他にありません。
「〇〇年ぶりの猛暑」なんて言葉に驚かなくなるほど、毎年猛暑が日本の夏を襲っています。
となれば、私たち人間がこの猛暑に適応していくしかないのです。
じりじり焦げる地面から立ち上がる陽炎の中を颯爽と歩けるような体があれば、夏の楽しさは倍増、いや、10倍になること間違いなし!
そのためには、小さい頃から熱に対応できる体作りが欠かせません!
私たち大人が”もっとこうだったらいいのに”と思うことを、そのひとつだけでもこどもたちが考えなくてもいいように環境を整えてあげてほしいのです。
だって、こどもには無限の可能性がありますから。
それを勝手に決めて制限するのは大人のエゴでしかありません。
犯罪レベルです。
これから先の未来なんて、特にそう。
それはいい意味でも、悪い意味でも、未来には無限の可能性があります。
どうなるかわからない未来に備えて、小さく小さく日々積み重ねる。
大きなものである必要なんてどこにもないんですから。
千里の道も一歩より。
うん。そう今、自分に言い聞かせてる。笑
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