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モバイルハウス「おき庵」本当にやりたかったこと
みなさんこんにちは、沖やんです。
これまでさまざまな苦悩とかコスプレ撮影とか趣味とか書いてきましたが、実はまだ書いてない項目があります。(Twitterのフォロワーさんは気づきましたか?)
モバイルハウス「おき庵」の話をこれまで全然してませんでした。
まあこれまでの苦悩の時期でこの話を書かなかったのは、この時すでに心の整理がついてたからです。
とはいえ一時期はめっちゃのめり込んでた上に、今までの高い行動力の原点にもなってるのでこれはどこかで書こうと思ってようやく書けました。
ただこの話の本編は2017年のコミックマーケット(冬コミ)で本(同人誌)として頒布してるので、今回はそれの補足、あとは裏話を書きます。
本のデータは下記から購入いただけます。
坂口恭平との出会い
2012年の2月頃、石巻や陸前高田などを訪れて、これからの建築はどうあるべきかを考えてた時に現れたのが建築家・作家の坂口恭平さんでした。
彼との出会いがモバイルハウス/「おき庵」を作るきっかけでした。
実物を見たり映画を観たりして、2012年の8月〜9月に自分で設計して制作しました。これがおき庵1号になります。
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2013年2月に坂口さんからTwitterをブロックされた当初はショックでしたが、それ以降坂口さんに会うことも追うこともなくなり、次第に興味が遠ざかっていきました。
1号は2013年夏の台風で倒壊したので、修復のついでに組立/解体可能に改良しました。
おき庵の命名
おき庵は、自分の名前と「どこにでも置きます」をもじって命名しました。
モバイルハウスは坂口恭平さん提唱のものだったので、自分のものとして扱うにはその名前をそのまま使い続けるのは失礼でありいけないと思ったから新しく命名しました。
おき庵2号は1号の失敗や反省を活かして2014年11月〜2015年6月に制作しました。構造は1号より強いものとし、大きさも一回り大きいものとしました。
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「痛小屋」とは
好きなアニメキャラクター(イラスト)などをプリントしてさまざまなものに貼り付けることを「痛くする」と言い、自動車だと「痛車」、オートバイや自転車だと「痛バイク」など、多くの種類があります。その小屋版が「痛小屋」です。
坂口恭平さんに出会ったのと同じ時期にアイドルマスターのプロデューサー(P)になった経緯から、痛小屋なるものを作りたいと考えたのです(坂口さんに出会った当初はそうなるとも思ってなかったけど)。
如月千早のPなので、千早のイラストをプリントして貼り付けて痛くしました。
痛車や痛バイクと違って、ベニヤ板が凸凹なので接着には苦労しました。強力タイプのステッカーに強力接着剤を重ねて使うことである程度保持できるようになりました。剥がすときは苦労するけど
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本当は何がしたかったのか?
おき庵本をコミックマーケット93(2017年12月)に頒布したことで、概ね満足して以降は活動しなくなりました。
しかし本当は規格化して売り出そうと本気で考えていたのです。
規格化して売り出す方法はいくつかあって、
①図面をデータ販売して、各自で部材をホームセンターなどで調達して組立する
②部材を販売して、各自で組立をする
③小屋そのものを販売して、置きたい場所まで運んでもらう
という感じです。このうち②と③は実例があり、自分は①の方向で売り出そうとしてたようです。
また痛小屋についても外装デザインから考えることも検討してたようです(痛小屋ではなくなるものの)。
こんな感じで小屋に関していろいろ考えていた時期がありました。考えていたことの総まとめが「おき庵本」です。
こちらで購入いただくと、おき庵本をダウンロードすることができます。
※以前コミックマーケット93などでこの本を購入いただいた方は、添付のQRコードから本のデータをダウンロードできます。
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