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【vol.04】ローマ2日目午前

今回のヨーロッパ旅行の1番の目的、それはまさにバチカン美術館。

バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂にある「最後の審判」をどうしてもこの目で見たくて、わざわざイタリアまで来たと言っても過言ではない。


私は高校時代、世界史がとにかく大好きだったのだけど、世界史の先生けんちゃんも同じく大好きだった。基本的に優しくて穏やかなのに、身体を張って狂ったように面白く授業を盛り上げてくれたし、世界史に対する熱意とかも好きだった。教科書にはのってない背景知識とか、テストには絶対でないけど面白い歴史とかも話してくれたな〜。

そんなけんちゃんが熱弁して語っていたのがこの「最後の審判」。実物はとにかくデカくてすごいんだ、と。平面の絵なのに3Dみたいに浮かび上がって圧巻なんだと。それを語るけんちゃんの高揚感が、私にはすごく印象に残っていて、将来絶対この目で見たいと思っていた。


てなわけで、気合を入れてバチカン美術館を予約して来場。バチカン美術館の中での朝食付きチケットにしたから、一般開放よりも早く中に入れたよ。


誰もいない中庭
人気ゼロで正面から撮影

さいっっっっこう!!!!!!!

と叫びたくなるくらい最高だった。こんな広々とした空間に、誰もいないのだ。この中庭を独り占めした気分だった。

実は朝食付きチケットにしたのは、一般チケットが売り切れていたからなんだけど、こっちにしてよかったと心底思う。この開放感は半端ない。

朝食会場の外観はこんな感じね
ぽつんと1人
アメリカンブレックファスト的なね
パン多すぎなんよ


一番乗りで朝食会場へ。
メニューは選べなくて、スクランブルエッグ、ポテト、パン、チーズ、クロワッサン2個が自動的にサーブされた。

エッグもポテトもノーマルタイプだから、味が物足りない。。。ケチャップ欲しいと思いながらもそのまま完食。

クロワッサンは、よくある感じのやつだった。(まずいとは言わないけど、美味しいとも言えないやつ) ほのかに柑橘系の味がしたのは、なんだろうー。


朝食でばっちりお腹が満たされて、少し待って8:30になると中に入れた。



圧巻。

ひたすらに圧倒される空間だった。

想像してた何倍もすごい。天井にはぎっしりと絵画や装飾が施されていて、この建物の高さと広さがさらにその壮大さを際立たせている。

しんと静まり返ったバチカン美術館。絵画に、空間に、陶酔する時間。悩みも邪念も、何も私を邪魔しない。芸術の素晴らしさにただただ飲み込まれる時間だった。


しかしのんびりもしていられないので、足早にシスティーナ礼拝堂へと向かう。

「Cappella Sistina」の看板が続く続く。もう少しか、と思っても道のりが案外長い。

わくわく
うわぁああぁあ!(大興奮)
ようやくご対面、、、!!!!


システィーナ礼拝堂は、写真禁止だったので写真がない。

でも本当に本当にすごかった。感動なんて言葉じゃ表せないくらいの感動だ。こんなに感動したのは、フランスのオペラ座ぶりだな。この空間に来れてよかったと心の底から思う。

ミケランジェロの「最後の審判」は、13.7m × 12 m の巨大壁画。数字で見てもぱっと想像できないけど、実物はめちゃくちゃデカいのである。

けんちゃんが3Dと言っていたけど、確かにそれくらいの立体感のある絵だった。人も天使も悪魔も浮かび上がって見える。

そして、最後の審判だけじゃなくて、天井画も大迫力だった。バチカン美術館内の天井画には終始圧倒されていたけど、システィーナ礼拝堂のは別格だ。とんでもなくデカくてスケールが違うし、絵の描写もすごい。すごすぎる。

オーディオガイド曰く、ミケランジェロは彫刻が得意で絵は苦手意識があったんだそう。だからこの礼拝堂の絵を任された時も、渋々受けたらしい。それも「自分の自由に絵を描かせてくれるなら、引き受けてもいい」と。そして元々天井には星空が描かれていたものの、ミケランジェロはそれを完全に方向転換し「天地創造」を描いた。もともとあった窓も取り壊して絵に変えたらしい。

一つの場面ではなく、複数の場面が描かれていて、スケールが桁違いだ。ずっと眺めていても飽きないくらいの迫力がある。


しばらくシスティーナ礼拝堂に居座って、だいぶ満足してから部屋を後にした。

人気のないシスティーナ礼拝堂を目指してカットしてしまった美術品をじっくり見ようと、スタートからもう一度戻ることにした。


エジプトゾーン
器系
ラオコーン

うわぁ、、!本物のラオコーンだ!!!
これが紀元前1世紀の作品だなんて信じ難い。めちゃくちゃすごい。

このラオコーンを、ミケランジェロが参考にしたらしい。確かにこの筋肉モリモリ感はミケランジェロの画風からすごく感じるなー。

アテネの学堂

見たかった作品の1つ、ラファエロの「アテネの学堂」。

ラファエロのお弟子さんの作品も前後にあったのだけど、やっぱり本人のは構図とか描写力とか頭ひとつ抜けてうまい気がする。

絵の中からラファエロの顔もちゃんと探して、しっかり写真におさめてきた。

黒い帽子でこっちをチラ見してるラファエロさま


写真を見返してると、やっぱり本物の感動の1%未満しかおさめられてないなーと。(昨日と同じ感想だけど)写真は写真でそれで好きなんだけどねー!

自分の価値観を押し付けることに抵抗感があるから、あまり強くは言えないけど、バチカン美術館はぜひとも行ってほしい、、、!

美術とか歴史に興味ない人も、これは感動しちゃうと思うんだよなー。この頃の芸術は直観的に「すごい」ものが多いしね。


バチカン美術館の締めくくりは、有名なこの階段で。

自分は写真がうまいと錯覚させられる螺旋階段


さて、バチカン美術館のあとはお昼ご飯へ。

1人で入れそうなちょうどいいピザ屋さんを近場で探して入ったよー。

ローマピザ、と呼べるかギリギリだけど美味しかったからオールオッケー!

フレッシュなトマトソース、カリッカリでクリスピーな生地が美味しかった〜!

だがしかし、熱々で食べたもんだから口の中を盛大にやけど。このやけどに後々苦しむことになるとは全く思わずに、美味しくピザを食べたのでありました。。。

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