【vol.06】フィレンツェ1日目
充実のローマ滞在を終えて、フィレンツェへ移動する日。
ローマは盛り盛り予定を詰め込んだけど、このままだと疲労困憊でパリまでもたなそうだからフィレンツェはのんびり巡ろうかな。
てなわけで、メディチ家礼拝堂に入ろうと思ってたけど今回はスキップ。その分、ローマ名物マリトッツォを食べてきたよー。
ガイドブックに掲載多数の名店、「Pasticceria Regoli」へ。
分かってはいたけど、クリームたっぷりだー!こんもり盛られたフォルムがなんとも愛おしい。
その場で食べたかったけど、路地で1人でこれにかぶりつく勇気はなかった私。こいつを片手に、徒歩15分近くのホテルまで歩くことにした。
こんなものを持って歩いてても、周りの人からチラ見もされない。日本だったらじろじろ見られそうなものだよ。海外ってフリーダムで素敵ね〜。
それでもやっぱり私にはこの光景は滑稽でしかなくて、童心に返ったようなわくわくな冒険感とともに歩いてた。
はー、楽しかった〜!笑
少し前に日本で大バズりして、今はかなり落ち着いてしまったマリトッツォ。流行っていた当時、生粋のパンオタクの私からしてみれば「こんなのはパンとは認めん!映え要員でしかないだろ!」と、割と避けていたマリトッツォ。
でも、本場のを食べるとなんだか愛着が湧くものね。一緒に旅したおかげもあるかもしれない。(所要時間15分)
今まで敬遠しててごめん!美味しいじゃないか!!!
生クリームはふわっとエアリーで、甘さはかなり控えめ。パン生地も軽いタイプで、柑橘系の香りがする。パサついてはないんだけど、割とドライな生地なんだよなー。高加水な生地にしたらもっと美味しいのにー!と日本人舌の感想を抱いてしまう。うん、それでも美味しいー!
美味しいけど、やっぱりこれをパンの括りとしては認めたくないな!キミはスイーツ部門所属だ!!!!!
で、マリトッツォ完食していよいよフィレンツェへ。
初のイタロにどきどき。
乗り場は直前に決まるらしく、早めに着いてしまったので30分くらい棒立ちだった。
フィレンツェキターーーー!!
ローマとはまた違った雰囲気に包まれた街並み。ローマもすごく好きだったけど、フィレンツェもいいなー!
しかし石畳の道が多いので、観光客泣かせである。激オモなスーツケースをもって移動するのが、割と大変、、、。それでも、この街並みの良さを引き出しているのはこのボコボコな石畳なわけだし、感謝しないとねー!グラッツェ、石畳!
ホテルに荷物を預けたあとは、お昼ごはんを求めて中央市場へ。
わいわい、がやがや。地元の人も観光客もわんさかいて、活気溢れる空間。
肉屋も八百屋もパスタ屋さんもサンドイッチ屋さんも、ぎゅぎゅっと詰まった雑多な感じがすごく好きだー!
この雰囲気って日本にはないよねー。海外でしか味わえない空気で高揚感が一気に高まる。
ぐるぐる彷徨って、お昼はパニーニにした。
列に並んでいる時はハムチーズにしよ!と心に決めていたけど、自分の番にきたら「やっぱこの辺で野菜挟んどくか」って気分になって、ルッコラサンドにした。
温めてもらったから、バリッバリだった!ルッコラの苦味と生ハムの強めの塩気が美味しい〜!
しかしここにきてピザのやけどが響いてくる。バリバリ感と塩気が、上顎のやけどに染みる染みる。正直美味しさに浸るよりも、痛いが勝ってたな。笑
いやー、にしても1個がでけぇのよ!笑
日本で売ってるサンドの倍近くあるよー。この豪快さに慣れちゃったら、日本に帰ったら物足りなくなっちゃうかも。困った困った。
腹ごしらえがすんだところで、フィレンツェのドゥオモへ。正式名称は、サンタマリアデルフィオーレ聖堂なんだってさ。
うぉーーーー!!!デカい!思ってたんと違う!というのが第一印象。
近くで見ると、緑の色が目立つんだよねー。写真だとあまり気づかなかったけど!
グレーがかった暗めの緑と、落ち着いた赤茶色のカラー。華やかな装飾だけどギラつきはなくて、堂々としてるもののしっとりとした佇まい。フィレンツェの街に溶け込む美しさが、すごく素敵。
聖堂の中も、すごく落ち着きがある。うるささがないステンドグラスの感じとかもいいなー。
クーポラの内側には、「最後の審判」が。
丸い部分の裏側にこのスケールで描かれてるの本当すごいなー!よく見るといろんな形の悪魔がいたり、柱から身を乗り出した聖人がいたりして、ずっと見ていられるくらい面白い。
地下にはドゥオモ付属美術館もあって、そっちも見てきたよー。
続いて、聖堂の隣にあるジョットの鐘楼へ。
まさかのエレベーターがない構造。414段の階段を登るしかないのである。
この階段がねー、結構きついんだな!笑
みんなして息切らしながら登ってた。見知らぬ外人さんとも、「もう少しよ!」なんて声かけあって笑い合ったりして、それだけでもう楽しいじゃないか。
螺旋状に続く細い階段の道には、整備員もいないし一方通行なんてものもない。
先に登らせてもらったり、逆に一度止まって降りる人を優先したりして、譲り合いの精神で登るしかない。笑
ふーーーーーっ!
やっと着いたーーーー!!
(ゼェハァ×100)
なかなかキツい階段だった。正直舐めてたぜ。
そんなこんなで力を振り絞って上まで登り撮った写真はこちらー。
高校時代の世界史資料集の表紙が、この光景だった。これが撮れて大満足だー!(これはとりあえずのスマホ写真)
赤茶色の屋根がずらっと並ぶ風景。建物の壁もクリーム色や黄色で統一されてて、落ち着きがある。フィレンツェの街並みいいな〜。
ジョットの鐘楼を堪能したあとは、クーポラへ。
クーポラは予約必須で、私の時間枠は16:30〜17:15だった。
なんで時間決まってるんだろ?と思っていたけど、登ってみたらジョットの鐘楼より狭い螺旋階段だったので納得。これは一方通行にするしかないね。
そんでもって鐘楼よりも段数が多い。脅威の463 段。
途中から、私はなんの苦行を強いられているのかと泣きそうになったが、なんとか登ることができた。
結構しんどいので、鐘楼とクーポラを連チャンで登るのはあまりおすすめできないかもしれない。笑(連チャンで登った大馬鹿者の私) 両方登るつもりなら、休憩とった方がいいよ!たぶん!笑
はい、そんな感じで体力をすり減らして撮った写真がこちら。
疲れきったところにフィレンツェのあたたかい街並みが沁みる〜。
そしてクーポラに登ったから「最後の審判」を間近で見ることができた。
近づいてみると、絵の大きさを実感する。めちゃくちゃデカい。(この旅行中デカいしか言ってない気がする)
カラフルだけどくすみがかった落ち着いた色合いの「最後の審判」は、迫力こそあるもののじっくり見ていても疲れない華やかさがある。
こういうストーリー性のある絵画って見てて飽きないなー。もっとじっくり見たかったけど、クーポラは一方通行で立ち止まれない雰囲気だったので足早にこの空間を後にした。
ジョットの鐘楼とクーポラ、合わせて900段近く登った。Appleのヘルスケアによると、階数にして56階らしい。
段数でみるとよくわからないけど、56階と聞くとめちゃくちゃ上まで歩いたんだなと実感する。
そりゃ疲れるわ。笑
疲れすぎて足がもげそうだよ。。。
どこでもいいから休憩できるとこないかしら!と探し回ってマックを発見。
しかし日本のマックとは違って、タッチパネルで注文するシステムだった。
トライしようと試みたのだけど、私が触った機械がたまたま良くなかったのか、タッチしても何も画面が変わらない。(涙)
陽キャなイタリアの高校生たちがわんさかいたので、いたたまれなくなって何も買わずに外に出た。
くそー!マックの注文の仕方を先にググっておくんだったな!
体力ゲージが限りなくゼロに近づく中、駅ナカのカフェまでたどり着いた。(疲れすぎてて写真すらない)
幸い席が空いていたので、アメリカーノを頼んで休憩。
連日の爆歩きがまだ回復してないのもあって、なかなかに疲れたな。ここでゆっくり休むことにしよう。
そしてここでドイツ留学中の友人と合流することに。
私が1年半くらいお世話になった長期インターン先の、同じ部署の1個下の後輩インターン生くん。
もともとは最初から最後まで一人旅の予定だったのだけど、私のインスタのストーリーを見て「ヨーロッパ来るんですか?」と声をかけてくれたことから、一緒に回ることに。
そのインターン先が個人ワークがメインだったのもあり、同じ部署といえど関わりはかなり希薄で、正直友人といえるか怪しいレベルでの繋がりしかなかった。笑
しかし「イタリアついてっていいですか?」のフッ軽発言に私もまんまと乗っかってしまったのである。
正直一人旅に不安もあったし、シェアしていろんなご飯食べたいと思っていたから、このフッ軽さにめちゃくちゃ感謝してる。ほんとありがとねー!
そして、2人で予約していたレストラン「Trattoria I Due G」へ向かう。
前職でイタリア駐在していたという今の長期インターン先の社員さんが、たくさん教えてくれたオススメレストランの中の1つだ。(めちゃくちゃ優しいし穏やかだし感謝しかないです涙)
どれも美味しかったけど、リゾットがとにかく美味しかった!!!お米の硬さも絶妙だし、コクがあるけどくどさのないチーズの味と、えぐみのないほうれん草の優しい味わいが最高だった。
本場のトリッパも美味しかったなー!くたくたになるまで柔らかく煮込んだハチノス、まろやかな酸味と甘味のトマトソースがほっこりする美味しさ。
むっちりなめらなかパンナコッタも美味しかった〜。
あそうそう、フィレンツェ名物といえばTボーンステーキで。このお店もメニューにあったんだけど、まさかのミニマム1kgだった。大食いの私もさすがに2人で1kgは諦めたよね。代わりにカットしたお肉食べて、名物を食べた気になってる。
お腹いっぱいになってフィレンツェ1日目が終了〜!さ、明日も丸一日フィレンツェを堪能するよー!
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