ウランETFが密かに急伸しているのはなぜ?(東海東京証券アメリカ 芝田達裕氏/Morning satellite Oct.2024)
現在、株式以外の資産の動きに注目している。
主な資産別の年初来の騰落率をみると、トップはビットコインで66%の上昇、次いで主要国の財政赤字懸念などからゴールド、9月末から政府が経済対策を打ち出している中国H株指数、NASDAQ、S&P 500と続く。
また、9月にFRBが大幅に利下げしたにもかかわらず、米10年国債金利は10%上昇、一方で中東情勢緊迫が完全に解消されない中でも原油価格はマイナス。
こうした中で注目したいのは、年初来16%上昇したウランのETFである。特にこの2ヶ月で資金が流入しており、8月末から25%近く急伸している。
AIデータセンター増設によって、電力需要が拡大する中、クリーンで安定的な電力供給源となり得る原子力発電所の再稼働や新設に期待が集まっており、燃料源であるウランの価格上昇に繋がっている。
このETFは、ウランを産出してるカメコのような鉱山会社株などを組み入れており、直接的に投資するのが難しいウランへの代替投資として注目されている。