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コトバの葛籠

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日常で書き上げた詩たちの行き場。星屑のようにひとつひとつが小さく仄めいて、ひとつの星団みたいになれたらなぁ。
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2019年7月の記事一覧

神話

石が言葉を喋れたら。
苔が泣いてくれたなら。

そう僕らは望んだよ。
そう僕らは願ったよ。

だってきっと楽しいな。
そう、絶対面白い。

だから僕は祀るんだ。
君そのものを祀るんだ。

だから僕は綴るんだ。
ファンタジーを綴るんだ。

そして僕らは神をつくった。
さみしくないよう神をつくった。