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いとうみほ
2016年10月8日 11:41
「あ、待って、忘れてるよ。ミケーレのでしょ」「ああ――ありがとうございます」 ミケーレは受け取った手帳をぱらぱらめくった。「では都、12月をさしあげますよ」「え」「年間ぶんの、一割でしょう」 マンスリースケジュール、の頁をひらいて言う。「拾ってくれた者には一割」。「…それじゃ…ひと月じゃ足りないんじゃない? 1.2か月ぶん貰わないと」「何月がいいですか」「…そう