【江戸名所図会】すし
『江戸名所図会』にハマったきっかけが「すし」でした。江戸名所図会に「すし」が描かれているかを探している内にのめり込んだのです。
様々な描き込みにあり、「xx」がある!って気がつくのが楽しくて。絵本『旅の絵本』シリーズを読む楽しさの江戸版って感じでした。
そんなこんな「すし」。同人誌でも取り扱いましたが、デジタルの方が見やすいところもあるので改めてまとめました。
『江戸名所図会』が出版された頃(1834~1836年)には握りずしが流行り始めた頃だと想定されていますが、出版準備期間を考えると描かれているのは押しずしかなーと思っています。
呉服町の絵の左下、すしの旗がある~と気がついたのが、図会にはまり込んだきっかけの一つ!こんなに細かく書き込んでいる……!見るの楽しい!となったのです。
「都すし」。屋根に隠れて下半分しか見えませんが、漢字は「鮓」を使っているよう。
隣は大福餅の正月屋さん。餅を焼いて、湯気が出ているのは汁粉(志るこ)かな。
だんご、水は読めるけど、「すし」はちょっと自信ない……。
尚、市松模様の屋根は、移動式屋台の印、って知ったとき「へー」でした。ちゃんとここでも市松模様で描かれている。
これこそ本当に自信ないのですが、「し」の文字が気になるのでアップ。「橘屋」の文字はしっかり読めるのに、この屋台の文字……なんて書いてあるの!?
飴屋さんや水菓子屋さんに比べると「すし」は少ないけれど、図会をクリックでめくっていって見つけた時は妙に嬉しかったです。
■画像について
『江戸名所図会』の画像は全て「国立国会図書館デジタルコレクション」からお借りしています。
「国立国会図書館ウェブサイト利用規約」を確認の上、ダウンロードし
「いいね!」な箇所が分かりやすいようトリミングさせていただきました。
画像下の番号は「巻数-デジコレのページ数」です。
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2563391
松濤軒斎藤長秋 著 ほか『江戸名所図会 7巻』,須原屋茂兵衛[ほか],天保5-7 [1834-1836].
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