見出し画像

【感想】シン・エヴァンゲリオン劇場版【ネタバレあり】

やっはろ~~めーぷるです。

再延期を乗り越えてついに公開しましたね、シンエヴァ!!!

2021年3月8日、公開初日に見てきました。

とにかく感想を書き殴っていきます。

まだ1回しか見てないし本編長いしで覚えてないとこたくさんあるけど印象に残ってるとこだけ書き連ねていきます。

ネタバレありありで書きますので未視聴の方はご注意下さい。

画像1

1.パリでの戦闘

初っ端パリでの戦闘シーンかっこ良すぎた。

エッフェル塔を下から覗くカットが綺麗すぎて鳥肌。

ネルフ側のエヴァのデザインに思わず笑ったけど、8号機の戦い方が斬新ですぐ引き込まれた。

ネルフのユーロ基地がパリにあるの知らんかったけどあれ既出?パリの凱旋門を中心に放射状に広がる街並みが要塞都市として見れるのすんごいテンション上がったよね。あれフランスのエヴァファン歓喜でしょ。あのシーン見たパリジャンのリアクション見たい。


2.村での生活

まさかのケンスケ、トウジ、ヒカリの登場に涙ちょちょぎれました。車から降りた瞬間のケンスケの声に泣いた人絶対多いでしょ・・・。

その後のシンジ君いつも以上に酷い状態だなと思ったけど、そりゃこの世界で唯一全肯定してくれた人が目の前で、しかも自分のせいで死んだんだからそうなるよね・・・。観客としては9年のブランクがあるから「まだへこんでら!」と思ってしまうけど実際はQ直後の話だもんね。ここはやっぱりQと続けて見たいと思った。Qとシンエヴァ同時上映してくれないかなあ。

村での生活は驚きの連続。まさかのカップリングだし、子どもおったり、レイが畑仕事してたり。彼らはこの空白の14年間でしっかり大人になっていて、絶望的な状況ながらも新しいコミュニティを得てちゃんと進んでて。微笑ましいシーンではあるんだけど、彼らと違って時間に置いて行かれたシンジ君の孤独が伝わってきて私は結構しんどかった。

アスカはかなりキツいけどちゃんとシンジのことは見てくれていて。それが情なのか、ヴィレの一員としての責任感からなのかはわからないけど大人の女性になったんだなって感じた。レイは何も言わず、ただ傍に居てくれる。これがメンタルやられてるときにはめちゃくちゃありがたいんだよね。何も求めず自分の存在だけは認識してくれてて「気が向いたら戻ってきて」ってスタンス。トウジもケンスケも、確かに大人になってるのにシンジ君と話すときは何も変わらない同級生のままで。

それが「みんな碇君のことが好きだから」なのはマジで泣いた。これが一番シンジ君に必要な言葉だったと思うよ。他人の優しさって時に痛くて息苦しい、けれど愛されてるからこそなんだよね・・・。こんな大事なことを気付かせてくれたレイ、死んじゃうところ涙腺壊れた。最後に返してくれたSーDATは、序破Q通して「シンジ君にとって人との繋がりを象徴するもの」である描写がめちゃくちゃ多かったよね。シンジ君がS-DAT(人との関わり)を捨ててもいつも取り戻してくれるのはレイ。泣くわこんなん。

この村でのシーン、レイの声が新鮮で面白かった。あれ何、それ何っていう声が子どもみたいに明るいんよね。ポカ波は心を開いてきてる段階でも静かな情熱ってイメージだったから、このシーンの黒レイは同じ綾波レイであっても確かに違う人なんやな・・・と感じた。


3.ネルフ決戦

ヴンダー戦アツすぎ・・・。指令室の緊張感がすごく伝わってくるシーンだったなあ。ネルフ本部への降下作戦、弐号機がめちゃんこかっこよかった・・・。なにあのゴリゴリ装備。たまらん。

アスカはやっぱり使徒に侵食されてたね。第9使徒の力を使って戦うところほんと泣いた。アスカはいつもがんばりすぎだよ・・・かっこいいよ・・・。あとアスカもレイと同じで作られたヒトだったことには驚き。だから惣流じゃなくて式波なのね・・・。確かにアスカだけ「綾波タイプの初期ロットか」とか言っててやけに詳しかったね。でも、アスカもレイと同じなのに何故ATフィールドを保っていられたんだろう。レイみたいなメンテの描写も無いし。綾波はあんなに無個性なのにアスカは何であんなに我が強いんだろう。不思議。

この辺りから旧劇とリンクするシーンがめちゃくちゃ多くて泣いた。今はちょっとしか思い出せないけど、羽のシーンやリリス巨人化、ミサトさんが腹を打たれる、リツコがゲンドウに銃を向けるとか他にもいっぱい。個人的にはエヴァシリーズの中で一番好きで見まくってたのが旧劇だったんで感無量。ずっと昔からエヴァが好きだった人は胸熱だったよね。あと、どこでだったか忘れちゃったんだけど、アスカか弐号機のやられ方?というか残骸?が旧劇と同じやんけって思ったんだよね、13号機との戦闘シーンだったか、回想の中だったかは忘れちったけど。


ミサトさん素敵すぎた。彼女は序破で、使徒殲滅の職務にあたって父の敵を討つという私情を挟んでいるとリツコに指摘されてて、それが図星なんよね。でもミサト自身の手では直接使徒を葬ることは出来なくて、シンジ達こどもにそれを背負わせてしまっていることを悔やんでた。

だからこそシンジ君には自分の意思でエヴァに乗るよう言ってきたわけで。「全責任は私が取るから、やりたいようにやりなさい」ってずっと言ってくれてたんよね。自由にやった結果、ニアサーで一度人類を巻き込む大災害を起こしたシンジを、ミサトの責任としてQでは手元に置いておく。最終的にはその失敗を許して次の挑戦(ゲンドウを止める)へ背中を押して最大限のバックアップをしてくれる。大人オブ大人。かっこよすぎるよミサトさん・・・。


裏宇宙の件全くわからんくてワロタ。まあでもいつもの精神世界的な適当なあれやろな~で済ませてとにかく話聞ける訓練されたエヴァファン強い。

予告で超話題になってた13号機vs初号機、CGがあまりにも雑だったけどあれ何なんだろ・・・。撮影スタジオ的な描写があったから特撮意識であえて違和感ありまくりなCGにしてるのかなあ。個人的にはエヴァの絵と自然すぎるレベルで馴染むCGがめちゃくちゃ好きで、破の初号機ダッシュくらいの動きを期待してたのでここはちょっと残念だった。

ゲンドウの独白は声優さんの力がとっても活きてると思った。ユイ、と何度も名前を呼ぶシーンは息が苦しくなった。


エヴァに囚われた人達をシンジ君が救っていくんだけどここがまたアツくて。カヲル君は常にシンジ君の幸せを願っていたけれど、全肯定するだけじゃ人は幸せになれんのよね。だから「勘違いしていた」なんだと思った。そして「シンジ君の幸せ=カヲル自身の幸せだった」のセリフ、全国の腐女子が叫び散らかしたと思う。スパダリめ!!すき!!!!!!あと、渚の由来には鳥肌立ったね。未だに「渚司令」の意味はちょっとわかってないんだけど・・・。

アスカとのシーンはこれまた旧劇で泣いた。あと身体エロくね?それアスカ推しのために描いたでしょ・・・。そしてシンジ君がもうエヴァに乗らなくていいようにってずっと守ってくれていたレイ、おま、ロング可愛すぎでは~~!?

そうしてシャッターが閉まって、誰も居なくなった撮影スタジオ。このシーンがめっちゃ寂しかった。こうしてスタジオからスタッフも演者もいなくなって、ただそこに「エヴァ」という作品(このシーンではシンジ君)が残ったっていう。本当にエヴァが終わるんやと思って胸が痛くなった。つらい。


4.結末~エンディング

旧劇と同じく実写パート入ってきたね。舞台は宇部新川駅。人に作られたレイとカヲルくんが一緒にいるっていうのが凄く良かった。そしてまさかのマリとシンジ君・・・!しかもシンジ君声変わりしとる・・・!エヴァの無い世界、時間が進む世界、それぞれの幸せのかたちを求めて生きるんやなとじんわりあったかくなるようなラストだったね。

そしてエンドロール。やっとフルで聴けたOne Last Kiss良すぎた。最高の作品を最高の形で締めてくれてありがとう。シンエヴァにこれ以上の曲は無いと思わされた。からの、まさかのBeautiful Worldで涙腺崩壊。ずるすぎる。正直ここが一番泣いた。気持ちはスタンディングオベーション。本当に素敵な作品をありがとう。これからもずっと大好きです。


5.総評

私は小学校4年生?くらいの時に、父親がTSUTAYAで「なつかし~」って借りてきた第一話のDVDを一緒に見たのが始まりでした。初号機がすんごくかっこ良くて、以来13年間ずっとエヴァを追っかけてきました。それは25年という大作の中ではほんの一部でしかないけれど、エヴァと一緒に生きてこうして完結が迎えられたことが本当に嬉しいし、幸せです。

TV版から旧劇、新劇、全てのエヴァの総括としてこの上ないハッピーエンドだったと思います。考察の余地を残してくれているところも、まだまだ私たちの中でのエヴァを終わらせることなく生かしてくれるようで良かったです。

ツイッターで面白い話を見かけました。

だから最後シンジ君の手を引いていくのはマリなのね・・・!と納得した次第であります。

みんながそれぞれ望む形で報われて本当に良かった。


そして帰宅後にパンフレット読んで大号泣しました。

庵野監督のアニメーション制作へのこだわり、声優さんが本当にギリギリまで精神をすり減らして出来上がった声、スタッフさんや現場の熱量が存分に伝わってくる内容でした。これを知ってるのと知らないのとでは着眼点も変わってくるでしょうし、よりエヴァの世界に入り込めると思います。

素晴らしい作品を作り上げて下さった全ての関係者へ感謝を。


というわけで、感想を思いつきで書き殴ってきました。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。



めーぷる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?