派遣社員の意識・就労実態2024
マイナビ キャリアリサーチラボから派遣社員の意識・就労実態調査(2024年版)が出ていた。概要はwebページから、PDFには詳細が載っているので、将来的に正社員を希望する派遣の人はPDFを参考にされたい。
体感的にもそうだと思う。
その理由は、若年層でいうとアルバイトくらいしか就業経験が無い(正社員経験が無い、希望する会社に行けなかった)ということが殆どの様に思う。
他には、長時間働きたくない(育児・介護などで)か、傷病関係で気力・体力が低いなどのバックグラウンドにより、一定時期働き方を変えている人などがある。正社員経験があって、それなりに上昇志向(給与を上げたいを含む)がある人は、条件が合えば現場の正社員になったり、より高い時給の職か、その人の興味・キャリア志向において自律的に移動していく。
それ思い込みじゃないですか?
この投稿では、今派遣を選択している人で、正社員になるにはハードルが高い…、と思っているキャリア迷子のような若者には、そうでもないよ、ということを言いたい。
若い世代の価値観として、しがらみや長時間労働を避けたいので、派遣を選択している場合もある。それがいいかどうかは、その人の価値観次第だ。でも、ぼんやりと派遣社員をやっているとか、そこそこ問題のない会社だったり、適度に楽しく働けていてチャレンジしてみたいことがあるならば、適切な態度や順序で、正社員化の打診をすればよいと思う。レポートにあるように「自分から申し出るのが1割」って低すぎる気がする。
特に若くて、就業1年程度で、企業(現場)ともいい信頼関係になっているなら、社員化しやすいと思う。もちろん派遣先の人間関係や業務内容が微妙、という場合の正社員化は勧めないが、今のままがいい・何も考えたくない層も結構な割合でいるので、個人的には中長期目線で勿体ないなと感じることが多い。
だが、断る
レポートでは、職種別にみても「正社員化の誘いを受けたが断った」が6-7割程度に上るようだ。 派遣元に無期雇用の打診を受けた場合も含むようなので、この数字の意味がややあいまいに感じる。
医療・エッセンシャルワーク、テレオペ、クリエイティブの断った理由が出ていたのだが、想像できすぎて苦笑いするレベルであった。多分、長時間労働だったり、かかるストレスや、要求されることが増える割には、給料が見合わないんだろうなとビンビン感じられる。
ただ、PDFにもあるが、若い男性は正社員になるまでの繋ぎで一時的に選択している傾向だったり、高単価が見込める業界(ITや機械設計)には、大黒柱の人もそれなりにいるので、一般的な印象で語れないなと思った。まさに無意識の思い込みを知るにもいいレポートだった。
余談
派遣とやや関係ないが、「非正規」における思い込みとか報道の偏重ってめっちゃあるな、と思ったYoutube。
あと、よく考えるのがJob型とかメンバーシップ雇用って、派遣のやってることじゃんって思うんだよね。ちゃんと賃金保証したら(派遣会社や多重請負のピンハネなくしたら)そうなるやん!って思うんだけど、誰も言わないんだよね。