風邪薬、解熱鎮痛剤を飲むか飲まないか問題+漢方薬メモ
風邪薬を飲まないで治す事を試してみたら・・・。
著名な免疫学の医師の本で、「風邪薬を飲むと体温を下げてしまい、体の免疫力を下げるので、風邪の治りが悪くなる」と書いてあったからだ。
結果。辛い症状がダラダラと続いた上に、日数も普段より長引いてしまい、ゴールデンウィークがすべてつぶれた。
その後も風邪の引きはじめに風邪薬を飲まずにいた事もあるが、治りが早くなることはまずなかった。
人によるのかもしれないが、私は引きはじめに風邪薬を飲んだほうが良い。
医師でも、自分が風邪を引いた時は、引き始めにだけ総合感冒薬を飲むと書いている人もいる。(どこかのブログで見た。)
風邪薬で結果的に早く治る
また、こちらの薬剤師の方の言葉は、とても実情に合っていると思う。
「つらいせきや鼻水を放置すると、体力を消耗し、更なる炎症を招くこともあります」
「これらの症状が治まれば、イライラやつらさも軽減されますし、鼻水を抑える抗ヒスタミン剤などは睡眠誘導の作用もあるので、服用することで、眠りやすくなります。質の高い睡眠は、自己免疫力を高め、体力を回復させるので、結果として早く風邪を治すことにつながるんです」
また、医師のインタビュー記事でよく、「余計な成分が入っていない方が良いので、症状に合わせて必要な成分だけの薬を飲む。例えばカロナールなど」といった文章を見かけるが、このカロナールも、ノーシンと同じでアセトアミノフェン、つまり解熱鎮痛剤だ。
鎮痛剤はどうやらどれも解熱効果を伴うようで、解熱せずに痛みだけなくす薬は見当たらない。(片頭痛の特効薬のリザトリプタンなどは別として。)私の場合、風邪の時には必ずのどが痛くなる。それに合わせて鎮痛剤を飲めば、風邪薬と同じく解熱作用は避けられないという事だ。
風邪を引いても熱が出ない体質な上に、解熱鎮痛剤を飲んでも体温は下がらない。
つまり私の場合、「解熱鎮痛剤によって熱が上がらなくなる」というマイナスの効果が起きにくい体質なのではないかと思う。それなら風邪薬を控える理由はない。
そんなわけで、私はかぜの引きはじめには風邪薬(コスパが良いのでルル)。鎮痛剤だけ飲むよりよく効く。
【のどの漢方薬】
のどの痛みには銀翹散(ぎんきょうさん)がいい。銀翹散のうがいのみは、のどが痛い時に効く。
のどの痛みと寒さが両方ある時は、私の場合は、まずは後述する葛根湯(かっこんとう)を飲んで体を温める方が良い。葛根湯を飲むのは早いほど良い。銀翹散はその数時間後で良い。
【やけに寒かったら、迷わず葛根湯】
寒気には葛根湯、と言われるが、私の場合は熱が出ないせいか、「寒気」というほどの寒気は起きず、やけに寒すぎるだけだ。ただ寒いだけなのか、風邪気味なのか、初期には見分けは付かない。
だから、迷ったら葛根湯を飲む。不必要に飲んでも、(真夏以外は)大して害は起きなさそうだ。
葛根湯は「体の虚弱な「虚証」の人、胃腸の調子の悪い人」には不向きだと言う。とはいえ、それに代わる漢方薬で、手軽に手に入るものを知らないので、葛根湯にしている。
そして、夏は葛根湯を飲んで寒くなくなったら、もう飲まない。以前、夏の昼間にクーラーの効いた職場で、異様に寒くなったので葛根湯を飲み、夜、もう寒くはないのに「体温を上げた方が治りが良いだろう」と思って追加で飲んだら、夜じゅう汗を沢山かいた。体力を消耗して、治りを悪くしたかもしれない。
【冬は、風邪の治りかけにも寒ければ葛根湯】
現時点の私は、風邪の後もしばらく異様な寒がりになるようなので、その時期にも葛根湯を飲んだ方が、再度別の風邪を引く事を防げるし、「着ても暖房を上げても寒い!」という辛さがなくなって、体が楽になる。
【のどの痛みのぺラックなどは…】
総合感冒薬よりも、特定の症状にだけ効く薬の方が良いという説を読んで、のどの痛みに効くぺラックや、病院のトラネキサム酸を試したが、どちらも私には効かなかった。(なお、この二つの有効成分の種類と量は同じ。)
もしかしたら悪化を少し防いでくれたのかもしれないが、良くはならなかった。
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