意見を押し付ける カウンセラーには要注意
カウンセリングの 認知行動療法は、相談者の捉え方を変えるようにアドバイスする。
しかし 相談者を困らせている相手の問題が大きい時 、それだけでは解決しない。
状況 自体を変えようとしなければ、かえって状況を悪化させてしまう。これは、認知行動療法の限界だと思う。
以前、職場のカウンセラーさんに相談した時、状況を課長に訴えたいと言ったらそれをなぜか強く反対された。当時 問題のある 係長のもとで メンタルが参っていたため、自分の判断力に自信がなくなってしまい、職場のカウンセラーさんのアドバイスに従って 課長 にはそれ以上相談しなかった。その結果状況は良くならず、自分のメンタルもさらに悪化した。あんなふうになるなら カウンセラーさんの言うことなどに惑わされず、自分の感覚に従って 課長に訴えれば良かったと後で強く 後悔した。
職場のカウンセラーには、実際の仕事の場に即したアドバイスをしてほしいし、本人が課長に訴えたいと言っているのを強く反対し続けるようなことはしないでほしい。
カウンセラーさんは自分で結論を出して 相談者に押し付けるのではいけないはずだ。本人の考えを整理して 自分で納得のいく 解決策を見いだすのを手伝う人ではないのか。
相談者の側の心構えとしては、 カウンセラーの言葉を疑う気持ちを 持っておくこと。
どんなに自分がメンタル 参ってていても、自分の判断の舵取りは自分がする。
適切なアドバイスをできる人ばかりではない。それどころか、アドバイスが裏目に出る事もある。取り入れても取り入れなくてもいい。縛られる必要な全くない。
前の課で、問題のある係長に困らされていた時、実際に必要だったアドバイスは、
★異動してきたばかりでも異動希望を出して相手から離れること
★状況を知らない課長が係長の肩を持っていても、諦めずに課長に具体的に話すこと
だったと思う。
カウンセラーさんは、私が気にしすぎているのだと思い込んでいるようだった。課長にうったえると、細かいことを気にする人だと思われてしまうよ と何度も言われた。おそらくそんなに話の通じない おかしな 係長がいるわけがない という、思い込みがあったのだろう。カウンセラーが相談者の話を 思い込みでねじ曲げてしまっては、適切な解決策は見出せない。
本人の意思を否定するって、認知行動療法ではしない事のはず。しかもパワハラ的な言動を繰り返す係長について、課長に訴えるのは当たり前の事なのに。あの時課長にすぐに言っていれば、あんな風に係長から不条理な事で責められる状況で、一人で戦わないで済んだのに。
カウンセラーさんは、「教えてほしい時だけ優しく教えてくれる人はいないよ」とも言われた。私がそうではないと説明しても、反応がなかった。いつまで 聞き流されていた。
「そんなひどい事を言う係長がいるはずがない。相談者のとらえ方の問題だ」と思い込んでいたのだろう。まずは、相談者の話が正しいという前提で話をしなければ、何も解決しないのでは…?
いくらそうしたアドバイスをされても、私にとっては全く解決できなかった。カウンセラーさんは、解決できない状況に苛立ったのか、「じゃあどうしてほしいの~~?」と子供をあやすような言い方をされた。ショックだった。
後で思えばあの時何度相談しても解決できなかったのは、アドバイスの内容が自分の状況と合っていないのに、それに従おうとしてしまったためだった。
★何度も相談してうまくいかない時は、相談相手のカウンセラーを変えることだ。
当時はメンタルクリニックに通うレベルでメンタルが弱っていたので、カウンセラーの言葉に影響されすぎてしまった。
★カウンセラーが必ずしも適切なアドバイスをするわけではないことを肝に銘じておこう。
プロの意見なんかじゃない。本当のプロのカウンセラーは自分の意見を押し付けたりなんかしない。
あくまで一人の人の意見にすぎないという事を忘れないようにしたい。アドバイス内容が自分に合わないこともある。
自分は本当は、状況を課長に訴えたいと思っているのなら、それを実行する方がいい。課長がどう思うかは 課長 次第だし、どう思われてもいい。黙って抱え込んでいたら何も進まない。
カウンセラーの言葉は参考にするだけ。どうするか決めるのは自分なのだ。
日常的に自己肯定感を上司に削られ続けて、メンタルが弱っている時には、そんな当たり前の事ができなくなる時もある。だからこそ、気を付けておこうと思う。
あのカウンセラーの態度は 臨床心理士としてありえなかったな。職場のカウンセラーだから、と気を抜いていないか。病院でもあんな カウンセリングをするんだろうか。
しかも 後で私が、先生に反対されたということを言ったら、「反対はしてない」と言うのでびっくりした。あれで反対してないつもりなの?思ったことを言ってるだけのつもり?相談者の課長に訴えたいという言葉に、それはしない方がいいと理由をあげて何度も言うのは、反対 以外の何者でもないでしょう。保身のために自分がカウンセラーとして適切でない行動をしたことを隠そうとしたのでは?
ちなみにこのカウンセラーさんに最初に相談した内容は、唐突に研修講師をしている最中に緊張して心臓がバクバクしたことだった。
あのカウンセラーさんは緊張に対するアドバイスは適切だった。それもあって信頼してしまった。
★ でも、教科書通りの内容だからうまくアドバイスできただけだったのではないか。
内容によってカウンセラーの得意不得意 もあるだろう。
前の相談でうまくいったからといって、そのカウンセラーを信頼しすぎないこと。これも大事だ。
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