黄色い月の曜日

冬休みに向けてJungleCafeはお休みになっている。

鹿のお祭り騒ぎを避けるように

店長代理のLosさんは店の模様替えのために仕入れをしてくるといいつつ、アカオニさんの視察にくっついてなにやら暖かい国へ旅行中

その間、新しいアルバイトをしてくると張り切っていたミルク、
インテリアショップで見つけたらしい、だいたい夜の8時にはかえって来るのにな
まだ帰ってこない

携帯に連絡をいれるも
返信がない

あいつどっか抜けてるからな

22時になっても帰ってこない

23時　コンコンっとドアがノックされてジェンが顔をだす

ジェンさんからもミルクがまだ帰ってこないけど
どこにいるか知ってる？って聞かれたけど

しょうがないな

気配はインテリアショップにあるみたいやから
迎えにいく？？？？あ～～～もう面倒なやつや

未成年をこんな夜遅くまで拘束するような企業は
ブラックや、ブラック

ベッド脇にかけてあるかび臭い黒い布をつかむと
首のあたりにくるくると巻いて、もう一枚は脇に抱えた
部屋の南側にある窓をあけた

窓の外に床はない、建築家がみたらなんて危ない窓なんだろう
と思うような変なつくりだ

黄色い月の曜日は

夜の空が昼間のように明るい