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検査編

#JungleCafe創作  とは?

店長不在のカフェを経営するLos。可愛い制服にあこがれてバイトをはじめた、ミルク(見空)。エム(笑)ミルクに誘われてJungle Cafeでバイトを始る。下宿を改装した建物で同居。


前回までのお話


赤い椅子のような休むための台の上ですっかりと体の緊張が解けていた。


通常、いついかなる時も何パーセントかは残したままにしてある野生の本能までもがOFFになってしまっている。


いったいどれぐらいの間このような状態になっていたのか


カラカラカラと床を伝わる振動を体毛が察知した。

コンコン!


「失礼します、お待たせしました。」

目をごしごしとこすりながら、体を起こす

耳に装着していた青い一本の歯を固定していたセロテープがクッションの生地と絡みピリッと引っ張られる

ステンレスのワゴンをもってやってきた先ほどの、フリフリ衣装の店員さんがのぞき込むように見ているのと目があう


「大丈夫ですか? 先ほど応急処置をしていただいたときに血が毛についてしまったと思うのですが、あの血は痺れと反応が出るんです」

「痺れはありませんか?」

まだボンヤリとしながら今の状態をスキャンした

なんだか私は眠ってしまったようですね、野生の感が鈍ってしまったように思います。

これは痺れの一種かもしれません、また普段は見知らぬ場所では寝てしまうことはありませんので

これが反応ということにはなるでしょうか。


「はい、抵抗ができないほどの眠気というのが人によって四半時から一刻ほど続きます」

「いまだいたい四半時が過ぎたところです」

「あと、大変申し訳ないのですが血を媒介したウイルスの状況を検査したいのです、場合によっては

解毒が必要かもしれません、検査を受けてくださいますか?血とウイルスのことについてはあとで

ちゃんと説明いたします。」

そうですね、あまり状況はわかりませんがなんだか大変な様子です。わかりました検査を受けます。

(いやはや、おやつを食べに来ただけでしたが、事件に巻き込まれてしまったような気分ですね。)


「ありがとうございます、検査方法は唾液でできます、あまり時間はかかりませんので」

カラカラカラと運んできたワゴンの上に小さななプラスチックの容器がいくつかと、梱包材料が置いてある

きゅっと4センチほどの大きさの容器のふたを店員さんは開けようとする。


バキっ


あああ、、こわれちゃった

バキっ

バキっ

無事に蓋があいた


「こちらの容器に唾液を入れてください、まだ眠気が残っているかもしれませんので、そこに座ったままでいてください、失礼いたします」

「ここで容器をもっていますから、少し口をあけてください、、はいそれでこの白い線のところまで唾液を入れてください。底にたまっている溶液と混ぜ合わせると血からはいったウイルスの状態がわかります。」


目の前でプラスチック容器をもっているヒトからは非常な集中力を感じます、息がとまりがちですね、心拍数も通常よりかなり上がっている様子、おそらくまたプラスチック容器を壊さないように集中されているのでしょう


唾液を採取するというのはなかなか大変なことですね、口の中が乾きそうになってきまふ、なにか食べ物のことを考えましょう、梅干しやレモンのことなどがいいかもしれません。間違えてもホホジロサメのときの戦闘シーンを思い浮かべてはいけません唾液ではなく、冷や汗がでてしまいます。


つづく


*解説1

検査につきあわされてしまっている、お方は(ワイルドな印象のお方)として特別に出演していただいているナイジェリアチンパン様です。(ご本人の許可を得て記事を作成しております。 <(_ _*)> ありがとうございます。なにか差し支える表現などがある場合はいつでもおっしゃってください。   <(_ _*)> )

ナイジェリアチンパン様に関して詳しくは下記のnoteを参考にしてください。雰囲気としては超難易度の高いボルダリングをしている雰囲気と実は足がつくぐらいの高さだったという安心感を兼ね備えているnoteだと感じております。

*解説2

記事中の「青い一本の歯」はナイジェリアチンパン様が音楽を楽しむために購入された商品の名称になります。また「いやはや」という言葉遣いもナイジェリアチンパン様のお気持ちが時折溢れるときに聞かれる言葉です。ついつい真似してしまいそうになります。 ( *´艸`)

ナイジェリアチンパン様語録

・青い一本の歯

・いやはや