家族全員新型コロナ陽性者になったら~その2~
前回の記事では、家族全員が陽性になるところまでを書きました。
次は陽性からだんだんと療養解除、回復に向けての記録とします。
私の療養解除の二日前に夫も長男も陽性に
保健所からの連絡で夫と長男も陽性者となった。
夫はすでに前日から筋肉痛、関節痛、発熱、咳が出ている。長男は全くの無症状。むしろ体調は良いぐらいと言っていた。
無症状陽性は本当にいる。そして周囲に陽性者がいないと全く気付かない。これは本当。
夫のほうは私の数日前の体調をなぞるかのような症状の移り変わりだった。寒気、筋肉痛から発熱。そして間に挟むように咳。
発熱と筋肉痛のせいか食欲もなく、寝室でずっとじっとしている中年男性。なかなか看護が大変。「これからこの症状はどうなる?何日くらいでマシになった?」とコロナ感染を先に乗り切った私にずっと聞いてくる。
……………「どうともいえないと思う。パルスオキシメーターの値が97~99なら今すぐどうなることもないし、発熱はカロナールで抑えるしかない。食欲が出なくても脱水にならないように、エネルギーを少しでも得るようにちょっとだけでいいから食べて」
くらいしか言えない。実際自宅療養で出来ることは本当にこれくらいです。
そして発熱、咳などの症状があるとホテル療養も不可、と保健所から言われ、中学生一人だけで療養施設も不安なので、このまま家族全員自宅療養決定となる。
残り10日間。頑張れ。
保健所からの物資が続々届く
保健所と最初に連絡を取ったときにまず保健所に要請した方がよいこと
食配の手配、(我が家では無理だったが)ホテル療養の手配
この二つは何よりもやった方がいい。
そして症状がマシになれば、
入ってる保険が「新型コロナウィルス感染症」に対応しているかを調べて、保健所に「新型コロナウィルス感染症にかかり、自宅療養した」という証明の発行。
自治体の感染状況にもよると思うが、保健所の職員さんは非常に忙しく大変な中毎日体調確認の電話をくれる。どうしても受け身の状態では「体調確認以外」のことはやってくれない。
自分から絶対にこれは必要です!というものは申告しておくべきだと思った。
さて、保健所からの物資。我が家は四人分届くことになる。
物資はだいたいエントリーしてから3日ほどで配達される。配達するのも保健所の関係者だろうと推察される。配達の前に電話がかかってきて、家の前に置いたらまた電話で知らせてくれるので、そしたら玄関まで取りに行く仕組み。
一人分はだいたいこれくらい。
おかゆ、ポカリ、ゼリー類、長期保存可のパン、レンジでチンするご飯、飲むカロリーメイト、トイレットペーパー、マスクやアルコール消毒液などの「療養食、用品」のほかに「地域限定のちょっといいお茶やレトルト」が入っているのが印象的だった。
これも地域応援的な感じで、お店から市などが食品を買い取り、食配の中に入れているのかもしれない。
缶詰もたくさん入っていて、一人分の小鉢のようなものが数種類、ツナ缶などが数個、フルーツ缶が数個と結構な量になる。
一人暮らしだととても重宝しただろう。何より10日外に出られない中、ずっとおかゆやゼリーというわけにもいかない。
パスタやカレーなど、元気になってきたときに食べれそうな感じの味がしっかりしてるもの、が入っているのは配慮されていると思った。
四人分が届いたのだけど、さすがにかなり余ってしまった。その分はありがたく災害用の備蓄に回させてもらおうと思う。
療養解除が始まる
私がまず家族の中で一番早く療養解除になった。それと入れ替わりのように夫と長男が陽性になったので、家の中で動けるのはこれから10日間は私一人。
一か月弱、家族が全員家にいるなんてことは今までなかったので、これには非常に戸惑った。買い物も体力が完全に回復する前に出なければならず、作れるものも食べたいものも今はあまりないのに…と思いながら最寄りのスーパーに行く。
約2週間近く家の中にいたわけなので、体力が非常になくなっている。自転車も電動なのに五分も漕ぐと辛い。スーパーもいつもの場所なのに、カートを押して歩くのも息が上がる。
3日分の食料を適当に買って帰った。小学生と中学生、食べ盛りではあるがある程度一人で好きなものを食べてくれるので、体力が回復するまでの間は朝も昼も適当に自分で好きなものを食べてもらうスタイルに。夜だけは頑張るから…おかあさん…
もう、生活をきっちり回そうとはしばらく思わなくてもいい。とにかく、好きな味が食べれて腹が満たされたら今はOK。
最初は1時間、次は2時間、だんだん買い物時間を長くするようにして自分もリハビリをするつもりで。
このころになるとやっと夫もピークが過ぎて、家族全員がひとまず安心、の域に達した。家族の療養期間はのこり約1週間。
自宅療養期間中の学校とのやりとり
小中学生がいるので、学校とのやり取りが非常に大変だった。この辺りも、コロナウィルス独特の大変さだと思う。
小学生:プリント類、宿題、やるべき課題など、休みでもやれることはやっておこう。ということで担任の先生が課題類を封筒に入れてポストインしてくれた。その後、学校で使っているパソコンも特別に貸し出しを許可していただき、自宅療養の後半はオンライン授業も受けた。
小学校側はこのような対応はあまりやっていなかったとのことで、「オンラインでどうすすめるか、貴重な経験になりました。」と言ってくださった。電話の頻度はほぼ毎日。
中学生:市内でもパソコンの普及が早かった学校だったというのも幸いして、濃厚接触者の段階から自宅のパソコンを使って学校のネットワークに参加させてもらったり、途中からは学校で使っているパソコンを持ってきてもらって、オンライン授業を受けた。学校からの電話は毎日。先生と長男が話をすることのほうが多かった。
小学校はオンラインができそうな授業のみ実験的な感じで1日2時間ほどだったけど、中学校はほぼ丸1日オンライン授業。体育以外は参加していた。Wi-Fi、不具合などでなくてよかったと思う。
こんな感じで、二人ともそれぞれ先生が課題やプリントをポストインしてくれたり、パソコンを貸し出してもらったりして2週間なるべく学校の授業から離れないようにしてくれた。
軽症、無症状だからこそそこまで出来たと思うし、もし症状があれば授業どころではなかっただろう。
家に用意しておいて助かった…!なアイテム
これは何といっても「パルスオキシメーター」。
自治体からも貸し出しされるけど、すぐに届くとは限らない。実際、食配の中に同梱しますといわれていたので、そうなると数日自分の酸素量が測れない。
新型コロナウィルス陽性が出たとき、一番不安になるのが、目に見えない酸素量。あらかじめ用意しておいてよかった!!!と心から思った。
パルスオキシメーター、去年は品薄高騰だったけど、Amazonなどでもう普通に買えるみたいですね。
信頼できる医療用のもので、計測も10秒ほど。1つあれば家族全員分カバーできるので、これからの時代あっても損はない!!と強くおススメします。
療養期間だけでなく、療養後も体調が悪いときなどは測ることが多々ある。時に96%になっていたりするし、目に見えない息切れや疲れなどを感知してくれるので、療養後にもある程度使うと思うとそんなに高くないよね。
あとは体温計です。頻繁に体温も測るので、一本ではまず心もとない。1000円~2000円台の体温計があると安心。
お手頃価格で実測予測も兼ねているタイプの体温計です。とにかく、早くほしかったので、、あとブルーのカラーが奇麗だったので…
たまたま米を早めに5㎏買っていたのが良かったとか、弁当用の冷凍肉が結構残っていたのが良かったとか、いろいろ良かったものはあるけれど。
感染症対策で持っているといいと、とおススメできるものは
「パルスオキシメーター」と「体温計」これは、ガチです。
新型コロナ感染は、療養が解除されたとしても、まだまだ付き合っていく疾患
以上がコロナに感染した後に必要な、子供の学校との兼ね合いなどです。
2021年6月某日。一か月以上たったにも関わらず、いまだに疲れると息切れをするし、まだまだ付き合っていく覚悟。今日も空気を吸っても吸っても入らない何とも言えない肺の気持ち悪さに、呼吸器科のクリニックを受診する決意。
味覚と嗅覚ですが、私たち家族の場合はほとんど感染から一週間後にやってきました。
私と次男が芳香剤の匂いに全く分からなくなり、夫と長男が味覚が全くダメになりました。全員今はある程度回復しています。
「味覚や嗅覚が大丈夫だったら大丈夫だよね」と安心はできない。
感染が終わろうとしている一週間以上たった時に、急に出てくることもある。
一時的なものが多数だが、一時的とは?
夫は一週間近く、長男は三日ほど「味覚がまったくわからない」のピークを迎えた。現在ではほとんどの味は識別できるし味わえている。
嗅覚は私と次男。二人そろってトイレの芳香剤や家の芳香剤のにおいがわからなくなった。それもわからないことに気づかなかったレベル。
味覚よりももしかしたら嗅覚のほうが気づきにくいのかもしれない。
感染後、一週間前後~3週くらいかけて徐々に元に戻っていってる様子。
以上が我が家の新型コロナウィルス感染の記録となります。
言葉足らずなところや、ぼかすために少しわかりづらくしているところもありますが、おおむね流れはこんな感じです。
四人で家族全員がかかるとこういう風になるんだな。小中学校との連絡や授業のフォローはこうなっているんだなというのが伝われば幸いです。
もちろん小学校も中学校も、これが正解、レギュラー対応ではないでしょう。他にももっときちんとスムーズに療養期間中も学校にかかわれるような教育をなさっているところもたくさんあると思います。
長々と読んでくださりありがとうございました。
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