なぜ私はあの人の声に耳を傾けるのか

皆さんは、特定の人物のアウトプットを継続的に追いかけた経験があるだろうか。あるいは、今追いかけているだろうか。

言い回しが分かりにくいかな。

例を挙げてみよう。

・特定の作家さんが本を出せば必ず買う
・特定の人のラジオを継続して聞いている

要はファンということだろうか。

基本的に本というのは情報収集のツールであるから、調べたいことが済んでしまえば、その人が次の本を出そうがそれは購入不要なはずだ。

だけど、特定の人の本を買い続けるのは何故だろう?

漫画や小説のようにコンテンツの続きが気になるから買うという場合もあるだろう。

しかしコンテンツそのものからコンテンツを生み出している「その人」に興味が移っていることもある。

実際私には、アウトプットしている「人物」、もっと言えば「生き様」に興味があるから継続的にその人の言葉を聴きたい、そう思う人が何人かいる。

そういう人に共通するものはなんなのだろうな、と考えた。


例えば、私の好きな作家さんに森博嗣さんとちきりんさんがいる(おふたりについての説明は割愛する)。

私が考えるおふたりの共通点を挙げてみる。

・ご本人がとても楽しそうに生きている
・知的好奇心旺盛
・発想が柔軟
・思考システムが面白い
・経済的に余裕がある
・時間的自由を獲得している

うん、つまりこの項目が「私の幸せ」に関係しているんだろうな。

中でも一番重要なのがひとつめで、ご本人がとにかく楽しそうに生きているのがとても良い、と感じる。


ところで、私は自己啓発本をあまり読まない。
特に「自己啓発本を書くことが仕事」の人に興味が持てない。


生き方について書くという生き方。
ブログの書き方を書くブログも同じ。
ハウツーを参考にすることはあってもその人に興味は持てない。

その人の生き様が見えないからだ。

その人が「自己啓発本を書くことがとても楽しい」という人生を送っているのなら話は別だけど、素晴らしい経歴だけ並べられて「会社でこう振る舞うべき」「キャリアの考え方」「読むべきビジネス書◯選」とか言われても、そのとおりにしたとしてどうなるの?と思ってしまう。
どんなに立派な人だったとしても、あなたの幸せとわたしの幸せが交差するとは限らないよね、と思う。それに生き方やキャリアの作り方ってそんなに一生懸命演説するものでもないような気もする。

それよりも、「基本的には自分の人生を生きるのに忙しいんだけど、どんなふうに生きているかちょっと公開するから見たければどうぞ」くらいの感じの人が良い。

楽しそうに生きている人の人生のおすそ分けをしてもらって、そこから自分でヒントを見出す方が楽しい、と個人的には感じる。

一種のロールモデル、ということなのかもしれない。

楽しく生きるために、毎日何を見て、何を考え、どんな戦略を練り、何にチャレンジし、そこから何を学び、次どう行動するのか。

一連のプロセスがとても面白い。

人生捨てたものじゃないかもな、と思える。

私は自分の人生を生きている人が好きなのだ。



これまで社内で何度も参加してきた「女性活用セミナー」や「キャリア座談会」。
会社で出世を果たした「ロールモデル」の女性たちは必死に何かに抗っているように見えた。
10年以上同じ「箱」の中にいる私は、彼女たちの言う「型」を身に着けて、「キャリア」を築いていかねばと思っていた。いつの間にかそう洗脳されていたみたいだ。

しかし件の作家さんたちは、私が制約だと思い込んでいたことを簡単に突破してしまう、ある意味ぶっ飛んだ思考システムを持っていた

別の生き方を示し、ご自身でそれを体現されていた。


それが私にとっては未来の生き方なのだった。

私は未来人の思考システムを一部でもインストールするために、私は彼らの声に耳を傾けるのかもしれない。


私は記憶力が良いので基本的に再読はしないのだが、私が悩んだときに再読している本を紹介してみる。

ご参考まで。

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京野 誠|オンライン軍師
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