『FIND YOUR WHY あなたとチームを強くするシンプルな方法』を読んでみた
人を動かす最強ツールは「WHY」である。TEDトーク4000万再生超え、全米100万部突破著者の最新刊となります。「WHY」というコンセプトは、苦しみから生まれる深い個人的な旅ともいえます。
優れたリーダーはどうやって行動を促すか」人は誰でも「WHY」を持っています。それは情熱や、インスピレーションの源となる奥深くに眠っている存在意義ともいえます。
自分の「WHY」を見つければ、誰もがやる気いっぱいの気持ちで朝目覚め、1日の終わりに仕事の充実感で眠りにつく、そんな人生を送れるようになれる1冊です。
■本書の紹介
FIND YOUR WHY あなたとチームを強くするシンプルな方法
サイモン・シネック (著)
デイビッド・ミード (著)
ピーター・ドッカー (著)
島藤真澄 (翻訳)
ゴールデン・サークル
すべての組織と、すべての人のキャリアは、3つレベルで機能していると本書では語られています。何をするか(What)、どのようにするか(How)、なぜそれをするか(Why)の3つです。
Whatは売っている製品、提供するサービス、おこなう仕事のこと。そしてHowもどのようにおこなうかで、多くの人は知っていると語られています。しかし、Whyをはっきりと認識できている人は少なく、ここが本書のテーマとなっています。
Whyとは、何が私たちを動機付けしているかの存在意義を指します。
Whyについて2つのセールストークで解説
「我々は紙を販売しています。可能な限りお手頃価格で最高品質の紙を提供します。他のどこよりも安いです。いかがですか?」
「アイデアは共有されてこそ価値があるといえます。弊社はアイデアを広めるための会社です。アイデアは広まれば広まるほど、世界に影響を及ぼす可能性は大きくなります。
アイデアを共有する方法は多くありますが、その一つは、書くことです。弊社は、その言葉を書き出すための紙を作っています。大きな医アデアのための紙です。いかがですか?」
ビジネスにおいて、Whyこそが行動、判断の動機付けとなります。ある意味、感情に左右されるところですが、顧客やクライアントと感受的に重なるとき、どんな利点や特徴よりも意味があるものになるのです。
それぞれの立場でのWhy
自分の仕事へのWhyを見つけるとき、仕事への情熱が吹き込まれます。各立場におけるWhyは以下です。
■起業家
Whyを発見することで、自社の何が唯一無二であるかを、従業員、クライアントや顧客に伝えられます。自分のWhyを知っていれば、自分が信じるものと同じものを信じる人物を雇うことができます。
■会社勤務の個人
自分と会社にWhyを重ねることができます。仕事への情熱が再燃、呼び起こすのも、Whyから繋がっていくのです。
■組織や部署のチームメンバー
チームのWhy、つまりそのチームが会社に特別に貢献していることを言語化することです。チームのメンバーは、会社が世界にも垂らす違いにより深く、意味ある方法で繋がることができます。
■組織全体のWhy
組織全体ではWhyは2つあります。1つ目は創業者のWhyで、会社誕生のストーリーから引き継がれているもの。もう一つは創業者がすでにいない場合、現在の企業文化の最善の要素からWhyを見出すために組織内の人々でおこなうメソッドです。
Whyの言語化方法
Whyの言語化は、シンプルで明確であること、実行可能であること、他者にもたらす効果に焦点が置かれていること、自分に共鳴する肯定的言葉で表現されていることを意識する必要があります。
その上で、以下の形式で表します。
○○○することで、○○○になる
この一文です。本書では、自分の働く動機付けでWhyを紹介していますが、この形式はどんなテーマにおいても有効的です。パートナーやファシリテーター、そして時間を確保する必要がありますが、以下のプロセスで実行すれば、適切なWhyを発見できます。
パートナーを見つける
↓
パートナーに説明する
↓
時間と場所を選ぶ
↓
ストーリーを集める
↓
ストーリーを共有する
↓
テーマを見極める
↓
Whyステートメントを下書きする
Whyとはストーリーを共有を共有し、自分の中の動機付けを明確にすること
Whyの概念は、本書では動機付けをメインに紹介しています。その中で、自分の過去を振り返り、なぜ自分は今の会社に属しているのか、なぜ自分は働いているのかを強固にすることで、情熱を見出すということです。
その中で、自分のストーリーへのリーチについて、方法論が紹介されています。例えば「山と谷」です。自分のストーリーを高校卒業の生い立ち、そして生い立ちを振り返ります。
一番インパクトが大きいものと一番インパクトが低いものをピックアップし、パートナーに伝えます。そうすることで、Whyの感情幅が生まれ、自分にとってのWhyを導きやすくします。
御社WebのWhyとは何か
本書は、Whyの概念について言及したあと、方法論がベースとして綴られているため、以下からは私が考える御社Webの『Why』について記載していきます。
【御社WebのWhy】
■対クライアント目線
Webマーケティングの課題は全体の導線を最適化して最大利益を追求することである。そのためには各種ナレッジが必要であり、専門性、人的リソースの確保が必要。
まだWebマーケティングの導線が確立できていない企業、収益最大化を狙う企業の『課題』に対して、コンサルタントがブレーンとなり、プランニング、リソースの選定をおこなうことで、Webマーケティングを追求、最適化ができる。
ここが御社WebのWhyとなる。
■対社内目線
運用代行については、AIが台頭していく状況下で必然的に人的リソースやナレッジが大手代理店へと集約されていく。また、広告を出せば売れるという市場は終わり、マーケティング全般を改善しなければ、成果を出すことは難しくなった。クライアントの成果が上がらなければ、代行費用の減少、解約件数の増大が進んでしまう。
だから、御社Webで、広告の集客だけでなくマーケティング全般のリソースを提供することで、市場との差別化をし、売上の軸をつくっていく。
ここが御社WebのWhyとなる。
上記は、言いたい事を集約した場合に限り、もっと御社WebのWhyは色々な要素が含まれていると考えています。以下のまとめにも書きますが、『案件過多で売上の創出をせざる負えない、既存代行の問題を解決する』などです。
結果が出しにくい、マンパワーが必要な状況下では、当然様々な感情が生まれ、会社を良い方向に進めることはできません。そういった、現状の問題解消のきっかけになるのも、御社Webの意義付けに繋がってくると考えています。
まとめ
本書を選定した理由としては、行動におけるWhyを明確にすることで、自分やチームを強くしたいと考えたからです。
実際、自分の口から話している思想としては、御社Webをメインプロダクトに持っていくことで、IPO、既存代行の仕組みを変える、既存代行で案件過多で起きる問題から社員を助ける、という思考なのですが、それが適切なのかそうではないのか、迷いが生じています。
実際、今回2人メンバーがアサインされたことで、より多くのチームの実情や案件の関わり方などの情報が自分の中に入ってくるようになりました。その情報を受け取った時、良い悪い別として、自分の中で、ネガティブな意見も生まれてしまい、『今の社員を助けるため』という思考を保てなくなりつつあります。
そうなってくると、御社Webの目指すべき思想に対し、一貫性が生まれなくなり、メンバーの士気がどうしても下がってしまうことが課題となります。すべてポジティブ思考に変換すれば済むという話ではないですが、現状の『嫉妬』『否定意見』に対して、それを敵視して受け取るべきなのか、ポジティブに変換すべきなのか、自分の中でも迷いがあります。
実際、夜会では『戦う』『黙らせる』という意見をいただきましたが、それを自分が実行した先の未来があまり自分の中では見えていません。当然、今よりも反発は激しくなり、メンバーへの攻撃も増えてくることが予想されます。自分は孤独でも良いですが、メンバーが孤独をさせるのは避けたいです。
今の自分としては、こちらに感情に向ける前に『まずは自分の責任を全うし、必要なスキルをつけてほしい』という気持ちが本音であり、会社が向かう方向性が『御社Webを主軸』とするのであれば、感情をこちらに向ける暇などなく、自身のスキルアップをもっと考えてほしいという気持ちがあります。
一番の感情としては、『松本を攻撃するのは良いが、チームを攻撃するのは止めてほしい』というものです。社内に色々な感情が蠢いているのは、NNGを通してよく理解できたので、それをチームへどうコントロールして作用させるか、リーダーとして悩むポイントです。
もちろん、まだまだ至らないことが多く、課題も山積みなので、そこを何も言われない状態まで持っていくことが何よりも大事ですが、まずは、自分の感情の行き場を整理して、リーダーとしての発言、行動を見直し、チームが一番動ける形を作っていきます。