編集者直伝! 文章を書くときに絶対やるべき準備 #自分を磨くnote
どうもー! 靴磨くマーケターの小東(こひ)です。
この #自分を磨くnote では25歳で結婚し、ベンチャー企業でCMOを務めながら、あちこちで靴を磨く私が、
特に若手のビジネスパーソンを対象に、普段の生活やマーケティングのお悩み、革靴の汚れをスッキリさせますっ!
・・・
今日のテーマは「文章を書くときに絶対やるべき準備」です!
・・・
オウンドメディアの編集業務に携わって5年が経ちました。
見てきた記事本数は数百は超え、現在の主要記事の大半は企画から携わったものばかりです。
そんな私がインターン生やライティング初心者に教えてきた、文章の書き方や編集のポイントをお伝えします! まずは、これだけルーチン化すれば、伝わる文章は書ける!
イメージとしてはここで紹介するやり方をA4に書き出して実践すると、書くときにスムースで読み手にも伝わりやすくなりますよ。
■誰に何を書くか、一言で表現できるようにする
まずは書き始める前に、整理が大事です!
事実を正確に伝えるニュースレポートでも、個人の主観を盛り込んで個性を出す随筆でも、「誰を相手に」「結局なにが伝えたい???」が一言で言えないとダメ!
私はこれまで会社のオウンドメディアや、アウトプット学習用のnote、自分の趣味ブログでも、全てでこのメソッドを実践してきました。
まずA4の紙に読んで欲しい人、読後感、最も伝えたいこと=コアメッセージ(詳しくは後述)を書き出すことです。
例えばこの記事で表現すると、下記です。
●想定読者:学生、特にウェブ系のインターンシップを始めたばかりの人
●読後感:役に立ったと思い、この後文章を書くときに試してもらえる
●コアメッセージ:文章は、読者の想像と論理の積み立てを終えてから、書くと良い
この時に「うーん、この内容で読者に響くか?」「そもそも、このコアメッセージが証明不可能じゃね?」となれば、それは、書くに値しない文章なのかもしれません。
また、判断できない場合は、上記のように書き出した状態で他人に見せてフィードバックをもらうのも効果的!
とにかく、先に読んで欲しい相手と「結局なにが伝えたい???」を明確にしてから、ようやく筆を執るのです。
■主張と論理に時間をかけて、表現は最後にまとめる
これは私が監修している、ある社内資料の作成過程です。当月のニュースに編集部の考察を入れる資料なのですが、そのニュースの要約、最も伝えたいテーマ、その論理を分けて提出してもらうようにしています。
・・・
資料だけでなく、どんな文章にもこのステップが大事。
最も伝えたいテーマ(主張)が決まったら、そのテーマを支える理由付け(論理)していく。でも、この順序を実践できてない人が意外と多い!
例えば「チョコレートは、実はダイエット中に食べるべき食品だ」と主張したいとする。うん、今考えた。
その主張がピラミッドの頂点にあり、そこから足が生えるように論理を構成して、ふたつみっつと下支えさせます。
チョコレートの例で言えば「カロリー消化を促す成分が多い(根拠)」とか「量や時間を注意されすれば、他の食品より実は安全(反証)」などと補強する必要があります(知らんけどw)。
そこから、たとえ話や言葉遣いといった文章の見た目を、最後の最後に見ていく。これが一連の流れです。
さっきの「誰を相手に」「結局なにが伝えたい???」の次に、主張と論理のピラミッドを書いていくわけです。
私はよく「文章作りは木だ」と言っているのですが、主張と論理がどっしりとした幹で、文章の流れや表現が枝葉や果実にあたると思っています。前者がしっかりしないのに後者が成り立たない、と個人的に考えています。
■紙に印刷して、ペンとポストイットで修正を入れる
ここからは、ガッツリ人に見せるための記事を書くときのメソッド。
記事の編集に本格的に取り組むときは、PCのスクリーン光に目をやられないように、絶対に紙に印刷してじっくりと確認します! これ、超おすすめです!
まずポストイットで、記事タイトル(h2)と章タイトル(h3)を並べて書き写します。しっかりした「幹」であれば、記事と章だけ読んで、意味が通じます。
●記事タイトル例:
成長する選手ほど毎日投稿してファンと交流する! Instagramが変えるスポーツマーケティング
●章タイトル例:
Instagramユーザーはアスリートと繋がりたい
成長しているアスリートほど、ほぼ毎日SNSで投稿している
ファンはアスリートのプライベートを見て心を動かされる
個性を出すアスリートにはスポンサーも打診しやすくなる
企業とアスリートが活用すべきInstagramの機能
Instagramでスポーツ「観戦」が変わる
●実際の記事
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-74899/
この記事の場合は、主張が「Instagramはアスリートを元気付け、ファン、スポンサー全てのステークホルダーに好影響を与える」でした。
なので、タイトル群だけ読んでも分かりやすく編集していっています。
このポストイットの作業が終わったら、次に文章を音読しながら斜線を入れていき、文章の流れと表現ブレや誤字を見ていきます。
メディアさんによって表記ルールはやや異なりますが、下記はよくある間違いだったりします!
・開き漏れ:例えば、その内、上り、更には など
・余分表現:「という」「といって」 など
・表現ブレ①:「ですます調」から「である調」など
・表現ブレ②:・スポーツ選手、アスリート / スポーツ・SPORTSど
・重複表現:「~アスリートは~なアスリートだ」
このポストイットとペンで、二軸のチェックをゴリゴリと進めます。
これだけやれば、コンセプト・主張と論理・修正、全部がひと通りでき、言いたいことと見た目がきれいにまとまった文章になりますよ!
・・・
以上、「文章を書く前にやるべき準備」でした!
まあ、好きなものを書けば一番なんですけどね、革靴のクリーム選びのようにね。 それではまた!
サポートしてくれた方、いつでも靴を磨かれに来てください。