「マーケターは二倍学んで二倍遊ぼう」の理由 #TribalOpenVillage 第一回
昨日、マーケティングやキャリアのお話が参考になりまくるトライバルメディアハウス池田さん(@ikedanoriyuki)のセミナー「#Tribal Open Village」の第一講目に参加してきました。
テーマはずばり「マーケティングの変遷とトライバルの考える未来:~いまこそマーケティングを正しく理解せよ!~」。
マスマーケもバズマーケも、デジタルマーケも、ソーシャルメディアマーケもそもそもぜんぶ「マーケティング」であり、マーケターに求められる視点やスキルの根底は変わらない、というメッセージを受け取りました。
全部だらだらと解説してもつまらないので、自分が特にメモっておきたいと思ったポイントを少しご紹介します。なお、引用表現や言葉尻は当日のままではなく、参加してない方でも部分部分だけ見ても分かるよう私が解釈を加えています。
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■■今の情報社会がどれだけ「異常」か
過去、世界では三つの●●革命が起こったのはよく聞きますよね。
稲作による農業革命や蒸気機関による産業革命、そしてインターネットの誕生による情報革命。はるかに個人が浴びる情報量が増えました。情報爆発(Info-plosion)とも。
特にここ数十年のテクノロジーの進化の速度や情報流通量の増加は、それまで数百年かけて成長してきたそれとは比にならないほど急速です(あの折れ線グラフのスライド撮っておけば良かった)。
はてそうなると、何が変わるのでしょうか。私たちマーケティング従事者は、インターネットで繋がり始めた市井に生きる人の価値観やライフスタイルの多様化や細分化を、従来のマーケティングフレームワークだけに頼らず、広く深く想像しなきゃいけなくなったのでした。
■■繋がった故、他と比較して「幸福感」が低下する
昔は作ったら売れる、製造を効率化して刺さる層に売れる、そんな時代もあったたマーケティングも、自己実現に訴えかける必要が出てきました。
値段が同じならナイキもアディダスも機能性の違いとかぶっちゃけ目隠ししたら分からない。自分が応援したい・支持したいブランドを身につける時代。
ある調査では、ブータンの総幸福量が減少したらしい。なぜか分かる?
そのような商品や情報が溢れる時代に、繋がり始めた我々人類は、他人の見なくても良い日常が見れるようになりました。
それ故、どこで何するか、何を幸せと感じるか、まわりや空気を感じ、相対的な尺度で決定がなされるようになってしまいました。
もしもアフリカで毎日3時間井戸に水汲んでいる人がネットに繋がったら、お金だしてジム行って筋トレする日本人を理解できないだろうね
これは国を超えた比較のケース。
テクノロジーの進化が急速に進む現代では、今後、さらに下の世代はありとあらゆる比較に晒される可能性が高い。そうなると、彼らが何を考え、何を幸せと感じるのかどんどん特定しづらくなってくる。
だから、マーケターは二倍学んで二倍遊ぼうな!
■■マーケターとは「診断」「処方」ができる人
マーケターはよくオーケストラの指揮者に喩えられます。認知から購買、各ファネルのさまざまな専門家をひとつにまとめられる、そういうスキル。
ただ20年以上マーケティングに関わった池田さん曰く、全体を俯瞰して大きな絵を描ける人は少ないし、現場の理解度もまだまだだそう。……この情報爆発時代にもっと複雑で大変になるにも関わらず。
「優秀なマーケター」を強いて定義するなら、ペン1本渡せば、1時間で白版にマーケティングの筋書きが書ける人かな
シェア1位や3位でもマーケティングは異なるし、クルマやアイス、商材違いでもマーケティングは変わる。
お医者さんが「①診断」して「②処方箋」を渡すように、マーケターは企業のマーケティングの上手くいってない部分を①見極めて、正しく②対処しなきゃいけない。
病人(=他社や自社)とのやり取りのなかで、①②を正確に行う技術こそマーケターに求められるそうだ。
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初回はマーケティングの概論だったので、超真新しいことが分かったというより、頭が整理された感覚でした。池田さんの考えるマーケティングの方向性とか、理想的なマーケター像の認識がすり合わせできた感じ。
受講しただけで分かっちゃ気になったらダメなので、学んだことや宿題で外に出して、思考をクセ付けていきたいと思いました。
ちなみに当日、ラコステの同じ色のポロシャツでちょっと恥ずかしかった。また、今後の会もどうぞよろしくお願いします!