結局「いじめファイブ」とは何だったのか

2025年8月。
櫻坂46が、欅坂46から通算して10年を迎える。

当時の合格者は22人。
そして、現在残っていらっしゃる1期生は3人(うち2人卒業予定)である。

卒業予定の1期生には私の(元)推しも含まれており、年齢的にも誘惑も多かった中でノースキャンダルを貫き、年下の子たちを支えながら、ここまで頑張ってくれたことにおいては、非常に感無量である。

また、卒業生においても、局アナやタレント、モデル、女優…など、多彩なセカンドキャリアを歩んでいる。

でも、彼女達の10年は「良かったこと」ばかりではない。
コロナ禍で活動が制限され、エースが突然脱退し、名前も変わり…とこちらも心配になるような時期があった。

改名後、2期生にもスポットライトが当たるチャンスが増え、今では3期生がセンターを務めている。
私は社会人になってからなかなか見れていなかったが、ここまでめざましい復活劇と世代交代は今までほとんど見たことがない。

さて、今回はそんな「暗黒期」の前夜に起こった「いじめファイブ」について考えていきたい。
この「いじめファイブ」については、メンバーも運営も一切言及していない。
そして、噂ばかりが独り歩きしており、名前を挙げられた方への名誉毀損の傷は癒えていないのではなかろうか。

今更掘り返す話ではないことは百も承知であるが、「いじめに関わった」と言われている彼女たちの名誉のために、今回、いちファンとして応援していた私が改めて言及していく。

私が記事を書く際は、できる限り誰も傷つけないように、一方で伝えたいことはとことん伝える、と言う形で批評をしていくように心がけていた。
ただ、今回に関しては炎上覚悟で、お前本当にファンだったのかよ!と突っ込まれることは承知でこの後のことを書いていこうと思う。
もはや感情論に近い発言も多々あると思うが、そのへんも踏まえてよく考えてほしい。


文春自体の信憑性

まず、「いじめファイプ」そのものに言及する前に「文春砲」の信憑性について述べておく。

現在、松本人志氏が文春との訴訟を理由に芸能活動を休止しているのはご存知であろう。

まず、テレビから「松本人志」を消した文春の罪は重い。

けれども、それ以上に「性的暴行」が実在したのかどうかが争点になると思う。

本当に性的暴行が実在したとするならば、ジャンポケ斉藤氏の例のように、「不同意性交」を適用して警察に行くべきである。
わざわざ文春に売るのではなく、書類送検にしたほうがより松本氏を社会的に陥れることができるはずだ。
それをしないとするならば、女性側にも何か疚しいことがあったのではないかとも疑ってしまう。

セカンドレ●プと言われればそれまでだが、女性側がなぜ警察で刑事手続をしてもらわなかったのか、そこが非常に疑問である。

また、芸能人、とまではいかないが、YouTuberの東海オンエアてつや氏が自身の熱愛報道に言及した際、「適当こきすぎ」「(撮影でプロポーズした)写真はない」と交際を認めつつも、記事を一部否定している。
特に東海オンエアは事実をありのまま伝えるし、事実でないことははっきり否定する人たちである。
その人たちが「嘘がある」と言い切っているので、信憑性は半々くらいであると推定できる。

いじめファイブ事件とは

※以下、当時のメンバーの名前は敬称略、もしくはニックネームで表記する。
また、いじめをしたとされる人については、本人が認めたり、他の記事等での証言があった等が確認できないため名指しは一切避ける。

事の発端は2019年4月13日まで遡る。

ざっと中身を要約すると

  • いじめの主犯格は5人(いじめファイブ)

  • 期間は2017年8月の復帰〜2018年の卒業までの1年半

  • きっかけはアルバムのソロ曲

  • 「(休業から)戻ってこなくていいよ」との連絡や「●ね」「平手が築き上げた欅を壊すな」などの暴言などがあった

  • 化粧品や靴下を隠す

  • エレベーターに載せてもらえなかった

  • 楽屋から鍵をかけて締め出された

  • 運営はいじめを認め、5人を解雇すると約束した

  • 約束を反故にされたから卒業した

アメブロのそらいろ欅氏の見解も引用しながら、私の意見を述べていく。

きっかけはソロ曲(略)が与えられた事に対しての嫉妬から始まったとされていますが復帰の際のメンバーの反応は(略)全員が涙で迎えています。

もちろん、そらいろ氏の言うとおり、この涙は「復活してくれたことへの感動」ではなかろうか。
「こいつ帰ってきやがって」と思っているなら泣くどころか凄い表情になるのではなかろうか。
ここからいじめが始まったというのは考えづらい。

想像とは大いに異なる環境

結局の所この話の元となっているのが、ずみこが最初の休養からの復帰後に他のメンバーとの疎通がなかなかできなかったという所から始まっていると思われます。
この原因となったのが恐らくずみこの休養前と休養後の漢字ちゃん達自身の状況がかなり変わったという所で、その変る時期に活動できなかったずみこが他のメンバーとの意識の差からその事に繋がってしまったのではないかと考えられます。
休養前は“サイマジョ”~“不協和音”発売時にあたり他のメンバーの意識もまだグループを作り上げていく、つまりまだ全員平等であるという意識であったのが、数々の事件を経てメンバーでは急速にセンターで最年少のてっちゃんを支えて行こうという意識に変わった中で当初の頃と意識がそのままだったずみこが戻った場合意識のずれという物が生まれてもおかしくないと思います。
ただそれといじめはイコールでは無く、意識の差だと思われます。

(注)ずみこ=今泉佑唯 てっちゃん=平手友梨奈

この話は比較的信憑性が高いと思った。
休養前のムード全開で戻ってきた今泉に対して、周りが「もっと空気読んでよ!」と言ったところで今泉からしたらはぁ?と思うだろう。

その気持ちの乖離が象徴されるのは今泉のセンターへの執着心だ。

センターへの執着心

平手センターが定着し、周りも平手を支えていこうという中で、今泉だけが雑誌で「私はセンターをやりたい」「欅坂=平手を覆したい」などとビッグマウスをかましていたのだ。

それを見た他のメンバーはどう思うだろうか。
グループが大変な中休養したのは仕方ない。
でも、穴を開けていたその期間に平手や他のメンバーがどんだけの負担を強いられていたのか知らない人間が、美味しいところだけ持っていって、他のメンバーのいない中で私はセンターをやりたいと身の程知らずな発言をする。
これでは「何様だ」「空気が読めない」と反感を買うだろう。

ガラスを割れのダブルセンターは不調であった平手がいない中で運営がそこまで言うならやらせてみようの感覚だったと思う。
でも、結局次のシングルのセンターも平手だった。
要するに運営からは「君にはセンターは早いよ」という評価だったのだ。

ますますずれてゆく方向性

その後、代理センターの数々を踏んで、平手がやってたセンターの「重さ」を知るメンバーが増えてくる。
だからなおさら「戻ってきたら平手を支えよう」と気持ちが強くなる。
自分たちも精一杯だからどうしても言葉尻が強くなる。

このループに陥っていたのである。

櫻坂になってから森田ひかるや山﨑天、山下瞳月など後輩にセンターが回っていったが、それでも残った1期生は昔彼女たちが平手にしていたように「センターの子を支えよう」という文化を続けている。
だから、後輩の子たちものびのびとパフォーマンスしているし、センターや選抜に新人を起用しやすい環境づくりの素地は欅坂時代にすでにできていたのである。

ちなみに文春はあと何発か文春砲を発動したが、メインタイトルにしていたはずの「鬼の形相」の写真すら提示できない有様である。
普通に柔和な表情の女の子しか写っていない写真を見て「鬼の形相」はどこにあるのか必死に探したが見当たらない。

ここまで来たら理由はおわかりだろう。

卒業理由はいじめではなく「方向性の違い」である。

決定打になったプレゼン大会

この方向性の違いが顕著に出たのは「白塗り今泉」。

「ロケの極意勉強」「宮城凱旋ロケ」
「全員でキャンプ」「画力王決定戦」
バラエティが苦手な中でも、苦手を克服しようだとか、周りのメンバーの良さも引き出そう、巻き込んで盛り上げようというメンバーなりの気遣いや優しさも見られる企画が多数ある中で、最後の最後に出てきた企画が「白塗り今泉」である。
一人だけ顔の下半分を白塗りにしてびっくりさせよう、という企画らしい。

他のメンバーを引き立たせることもなければ、需要も面白みのない、自分だけが美味しい思いをする、誰得な企画を一人だけ持ち込んできたのだ。
その時のメンバーの顔を見れば一目瞭然である。

長沢菜々香の卒業と文春砲

2020年4月11日
長沢菜々香もいじめの餌食になったという文春砲が飛ぶ。

その後、同年6月6日に文春よりIT社長との交際報道があり、同日には本人が婚約と結婚を報告している。

LINEなどとともに一連の時系列をまとめたものが以下の記事である。

この一連の流れからして、卒業理由はいじめではないと思われる。
文春はたった2ヶ月で最初の報道をを覆し、事実上「最初の報道は嘘です」ということを認めたことになる。

文春の「欅坂関係者」の報道を引用しつつ、信憑性を肉付けするのであれば「ねるの卒業後(7月以降)に今後を悩み始めた」というのは、すでに結婚を前提に付き合っている彼氏がおり、これが明るみに出る前に卒業するか悩んでいただけではなかろうか。

そこに文春が過去の報道で反響の大きかった「いじめファイブ」をこじつけて、「長沢はいじめで卒業した」というフェイクニュースを作り上げただけではなかろうか。

このやり方は元NGT48の山口真帆さんが暴行された事件の記事にも使われた手法で、「中井りかさんの(当時の)恋人」をこじつけで登場させ、暴行に関わっているという“作文”を作り上げた。
この“作文”の作り方と手法的に非常に類似しているのだ。

推測される卒業理由を挙げるなら

・交際が明るみに出ないうちに、運営側が卒業させた(諭旨退職に近い措置)
・在籍時に婚約しており、結婚準備のために自分から卒業を申し出た

あたりではなかろうか。

なーこちゃんには今も幸せに暮らしていることを願いたい。

当人の身勝手な引退

私は先日の記事で「週刊誌にやめてというのは本人の権利」だと書いた。

それはプライバシー権のみに視点を当てる場合、本人に権利があると言う話である。
だが前述の背景もあり、個人的な私情を交えると「あまりにも身勝手すぎる発言」とも取ることができる。

文春に自分の古巣である欅坂の同僚の評判をダダ下げるような報道を煽っておいて、自分が報道をされたらあの記事をお書きあそんだことについて、本心として非常に不愉快だった。

私は欅坂があそこまでどん底になったきっかけは色々あるとは思うが、一番ダークだったのはあのいじめ報道だとずっと思っている。

そのいじめ報道を扇動し元同僚を陥れようとした人間が、自身が危害が及ぶとブチギレて、感情のままに吐き捨てブログを書いて電撃引退宣言。
控えめに言って、もうムチャクチャである。
今後も二度と表舞台に出てほしくないレベルである。

説を裏付けるエピソードの数々

交流を続けるOGたち

一方で、欅坂・櫻坂を円満に卒業した人たち、後輩の面倒を見つつ立て直して復活させていった今のメンバーやOGに関しては感謝しかない。

デビュー当時、1期生からは妹のように可愛がられ、土田さんや澤部さんから「小学生」と呼ばれていた15歳の原田葵ちゃんは、活動休止を経て大人の女性になり、今やフジテレビの朝の顔になっている。
そして立場は違えど、原田アナは平手やねると共演している。本当に不仲なら共演すらNGになると思うが。

そして、原田アナとねるは今でも食事に行く仲であることを共演中に公表している。

また、今でも卒業後に複数のOGが交流している姿も一部の元メンバーによって投稿されている。

本当にいじめがあって、雰囲気が悪いグループだったとすれば、OGになってからもここまで交流があるだろうか?

櫻坂はみんな仲良し

櫻坂はみんな仲良しであるという投稿が結構多い。

いやはや、普通に仲いいじゃん。
むしろ後輩のほうがのびのびしているまである。
本当にいじめがあれば、後輩に対してもっと酷い態度をとって、2期生以降が萎縮している姿しか映されないのではないか。

17人中15人のOGが集結した卒コン

そしてこのいじめファイブはガセだと裏付けられる最大の証拠がこちらである。

2024年2月1日。
ゆいぽん(小林由依)の卒業コンサートの日である。
ここににOGが集結したとの目撃情報が多数入っている。

そして、平手さんの呼びかけでねるちゃんとぺーちゃん(渡辺梨加)を除く15人のOGが集結したとの情報があり、ここにしーちゃん(佐藤詩織)がいいねをつけている。

主役のゆいぽん、現役で残る3人(パニック障害で休業中だった小池さんも参加したので)、30本のペンライトがあったことから、OG15人。
目撃情報と見事にピッタリ合うのだ。

そして、この19人に今泉もいじめファイブと呼ばれていた方も含まれている。(不参加のOGが2人なので)

さて、ここで疑問だ。

特定の数人からいじめを受け、自身が難聴になるまで追い込んだはずの古巣に、平手さんの呼びかけ1つでのこのこと顔を出せるだろうか?

しかも全員で打ち上げまでしていたと言う話である。

果たして、本当にいじめがあったとすれば「いじめファイブ」と一緒に美味しいお酒を飲めるだろうか?

普通の人間ならフラッシュバックして顔を出すことすら拒否するだろう。
もちろん出演していない以上ノーギャラだし、交通費もかかる。子どもがいるなら、子育ての時間も犠牲になるはずだ。
仮に、いじめが事実なら、幼子を育てるシンママでありながら「同僚の卒業を見届けたい」と思えるだろうか?

もしいじめがあったとしたら、どんなに仲のいい人から誘われたところで、義理も人情も捨てて体調が良くないとか、子どもの面倒を見る人がいないとかなんとか理由付けて不参加にするだろうし、二次会に誘われても明日予定があるなどとはぐらかして絶対に行かない。

おわりに

私は以上の状況証拠から見るに

「いじめファイブ」自体なかった

という結論が一番自然であると考える。

1期生は物静かで控えめな子が多くてはっきり言ってバラエティ向きではなかった。
だから、当時の彼女たちでは、あの報道に真っ向から「違います!」とはっきり言えなかったのではないかと私は思った。

彼女たちはずっと「カッコイイ」だけでは表現できない、眼力と世界観あふれるパフォーマンスでファンを魅了し続けた。
今では日本だけでなく、世界にもファンがいる。

それは彼女たちが作り上げてきた「作品」に自分達で色を付けて、責任を持ってパフォーマンスし続けたからであり、決して誰のおかげではない。

演者が一丸となって世界観を作り上げていく「協同」があり、欅坂時代はその芯が平手さんだっただけである。

だから全員がフロントを経験できるチャンスを得たし、逆を返せば「誰がフロントを担っても遜色ない」ともいえる実力をつけてきたのである。

事実、欅坂時代の「東京タワーはどこから見える?」では全員が代わる代わるセンターをするというフォーメーションになっている。
誰がフロントになっても遜色ないスキルは2期生や3期生にも受け継がれてきている。
それがしーちゃん(山下瞳月)の抜擢や、「BACKS LIVE!!」にも生かされているのではなかろうか。

大学生の頃から、ライブにも何度も行ってパフォーマンスを堪能してきた。

共和国があると聞けば、雀の涙ほどのお金を叩いて、九州から一人で富士急に行った。

福岡のツアーにも何度も足を運んだ。

欅坂の最後もコロナ禍だったが、動画配信でしっかりこの目に焼き付けた。

当時の推しタオルも、本当に何となく買ったねるの写真集も、未だに実家にある。

私にとっての青春の1ページがありもしない話で汚され、罪のない女の子たちが勝手に名前を挙げられて、そして理不尽に叩かれて「いじめファイブ」と呼ばれている悔しさ。

数年たった今でも、その気持ちが消化できずにいた。

欅坂結成10年を前に。
あのとき推してた莉菜ちゃん(上村莉菜)が卒業する前に。
結成当初からダンスで誰よりもメンバーを引っ張ってくれたふーちゃん(齋藤冬優花)が卒業する前に。
みいちゃん(小池美波)が「最後の1期生」として卒業する前に。

少なくとも、3人には欅坂・櫻坂で良かったという気持ちで卒業してほしい。
私も清清しい気持ちで見送りたい。

Xでは数人が今でも名前を挙げられ、「いじめファイブ」として叩かれている。
これ以上叩かないでほしい。
彼女たちは無実である、誰も悪くないことを心から伝えたい。

この話は掘り返してはいけない話だとは思う。
でも一方で、根も葉もない噂のせいで叩かれた子がいる、ということも知ってほしい。

だから私はいじめファイブなんてないよ!という形で取り上げさせてもらった。

これ以上、この話について言及するのはやめてほしい。
私も金輪際この話はしない。

そして、今後いじめについて書かれている内容を見かけたときは「ガセですよ!」と言って私の記事を使ってほしい。

私に対しては罪にならない範囲で何を言ってもらっても構わない。
ただもう、彼女たちを悲しませるのはやめてくれ。頼む。

本当にその一言である。

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