各決済方法の利点と欠点


現金

現ナマである。皆さんおなじみの硬貨と紙幣である。
アナログな決済方法であるゆえ、非常時(天災・停電)やシステム不良に強い
硬貨や紙幣で払えばいいため、残高不足のリスクがない。お金が足りなかったら買えないだけなので。

デメリットはとにかくかさばる
あとは多くは手を介してやりとりするため、衛生上よろしくない
コロナ禍でキャッシュレスが浸透した理由でもある。
最近はコンビニや大手スーパーを中心にセルフレジ・セミセルフレジも増えてきたが(ここに関しては後日)、個人商店などにはコスト面から導入しづらいだろう。

あと、諭吉の顔が見られなくなるのは寂しい。

クレジットカード

キャッシュレス決済」と聞いて、誰もが真っ先に思い浮かぶものがこのクレジットカードであるだろう。
最近はクレジットカード決済のみのところもあるため、もはや必要不可欠なものではなかろうか。

ちなみに、カードの端っこに書いてあるVisa、MasterCard、JCB…は決済システムのブランドである。
あとは自分の使うサービスに合わせてカードを選べばいい。
ブランドはVisaかMasterCardを選んでおけば日本の大抵のクレジット使えるところでは使える。
コストコユーザーならMasterCard1択。

コイツのメリットはなんといっても分割の柔軟性だと思う。
他の決済方法だと一括のみのことが多いが、クレジットは2回払い、○回払い、リボ払い…と分割のレパートリーが多い。
10万円を店頭で分割にすることもできるし、カードによってはネットであとから分割することもできる。

ちなみにリボ払いは月々の支払いが抑えられる金利が年利18%と法律スレスレに高いので、知らないうちに利息だけ払って元本が減ってない、といったこともある。
闇金と違って合法ではあるが、ある意味闇金同然である。

デメリットは審査がある(=誰もが使える決済手段ではない)ことだ。
これはクレジットカード最大のデメリットと言っても過言ではない。
年齢、職業、勤続年数、年収、貯金、過去の使用歴、滞納歴、金融事故歴…と結構込み入ったところまで見られる。
審査の難易度はピンキリで、学生や無職でも作れる(と言われる)モノから、信用度の高い人しか作れないモノまである。
ただ、ピンキリといえど審査は厳しい
子どもはダメ、無職はダメ、使用歴がほぼ0ならダメ(スーパーホワイトといわれるもの、20代前半くらいまでなら許容範囲?)、滞納が何度もあったらダメ、自己破産債務整理があったら5年間作れない…
クレカの審査に落ちたら申込に落ちた履歴もついてしまうし、何件も一気に申し込んだら申し込みブラックといって、審査に通りづらくなる。ほんとめんどくさい。

支払いは前月に使ったものを支払う形なので、定期的にアプリなどで利用明細を確認して、銀行の残高とも相談しなければならない。ご利用は計画的に

デビットカード

クレジットカードと似て非なるもの。
ブランドも決済方法もクレジットと変わらない。
ただし、コイツは使った時点ですぐ紐付けした口座から引き落とされる
ちなみに残高不足なら止められる。

ちなみに対象年齢は15歳以上審査も不要

プリペイドカード

「プリペイドカード」とひとまとめに書いてあるが、このプリペイドカードの中身は幅広い。

1つは磁気式のカードである。例を挙げると、バスカード(廃止)やQUOカード、図書カード、テレホンカードがある。
使うと穴が空いていって、0の横に穴が空くと使えなくなる。薄っぺらい。すぐ折れそうで怖い。

あとはクレジットカードのように使えるプリペイドカードもある。
コイツもブランド・決済方法はクレジットと変わらない。
ただ、プリペイドカードの場合は先にお金をチャージしておいて、その残高の範囲内でお金を支払う形だ。

チャージ方法はプリペイドカードのサービスによる。

例えばau WALLET(現・auPayカード)はauPayと残高を共有しているため、auPayに残高を投入して(後述)そこから引かれる、という形だった。

どちらも年齢制限・審査がない

QRコード決済・バーコード決済

ここ数年で浸透してきた「○○Pay」の類である。
こちらもプリペイドカード同様、先にお金チャージして、その残高の範囲内でお金を支払う。

この決済方法は幅広く
①バーコードやQRを出してバーコードリーダーでスキャンする(大手スーパー・コンビニなど)
②レジにある紙のスタンドに書いてあるQRコードを撮影して金額を入力し、店員に見せる(飲食店・アパレルなど)
③振込用紙のバーコードを撮影して決済する(税金・公共料金など)

②はPayPayでよく見る方式である。
①③は大手のQR決済なら大抵使える。

あとは残高を利用した送金機能や、ポイント加算クーポンなども魅力的である。

チャージ方法も多岐にわたっており
①クレジットカード
②(同系列の)携帯料金と合算
③口座引き落とし
④ポイント利用
⑤ATMのチャージ

など多数である。
ただ、近年は「経済圏」という囲い込みのせいか、各社とも①②は使える範囲が限られている改悪ぶりが目立つ。
特にPayPayは顕著で、②はもちろんSoftBank系しか使えないし、①のクレジットに関してはPayPayカードしか使えなくなる、PayPayカード以外のクレジットカードで入金した残高で決済するとポイントがつかない…などがある。
この辺はよく調べてからチャージ方法を考えるべきである。

こちらも年齢制限・審査がない

タッチ決済

楽天Edynanacowaonなどがこれにあたる。
個人的には、およそ平成後期に流行った「一昔前の決済方法」というイメージである。
プラスチックカードやスマホを決済端末にピッとして\シャリーン/だの\ワオン!/だの奇声変な音特有の音が鳴るヤツである。

QUICPayiDもここに含まれるが、これはクレジットカード(デビット、クレジット系プリペイド)に紐付けて使うものなので今回は除外。

こちらも先にお金チャージして、その残高の範囲内でお金を支払う方式である。

交通系ICカード

SuicaやPASMOなど、公共交通機関が発行元となっているICカード。
先にお金チャージして、その残高の範囲内でお金を支払う方式のものが多い。
定期券にそのままお金をチャージして使える

特に10カードと呼ばれるSuica・PASMO・ICOCAなどは店舗や自動販売機での決済方法としても使えるので、ぜひ一枚は持っておいてほしい。

交通系ICカードのメリット・デメリットは以下の記事で↓

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