電車の窓ガラスが割れる理由
こんにちは!鏡ガラス屋の女将@みら です。
このようなニュース 鏡ガラスを取り扱っている者として
目にすると心が痛みます。
2017年10月24日 日テレNEWS24
このような事故は残念ながら時々起きており、
先月も大阪の近鉄線で窓ガラスの破損がありました。
2020年9月24日 テレビ大阪 やさしいニュース
電車の窓ガラスは頑丈にできていますが
それでも割れることがあります。
実際割れたところに遭遇したら、とても怖い体験ですよね。
「強化ガラス」のはずなのに・・・
電車に使用されているガラスは
一般的な家庭に使用されている窓ガラスと種類が違い、
「強化ガラス」と呼ばれているものを使用しています。
でも「強化ガラス=割れないガラス」ではありません。
強化ガラスも、、、割れます。
通常ガラスと強化ガラスの違い
では、通常のガラスと何が違うのか?
「強度」「割れ方」が違います。
強化ガラスは通常のガラスと比べ
表面強度が強いので割れにくいです。
また、別名 "安全ガラス" と言われ、万が一割れた時でも
破片が細かく、まさに木っ端微塵の状態!!
通常ガラスの破片は大きく鋭利があって危ないですが
強化ガラスは鋭利が少なく、怪我しにくいのも特徴です。
でも、その特性があるがゆえ弱点も覚えて頂きたい。
ガラスの角やフチが少し欠けた場合や、1点にフォーカスした圧力に弱く
少しの衝撃でバリンッと全体が破損する可能性がある
私なりの推測
電車の窓ガラスが割れた原因は調査中とのこと。
これはあくまで推測なのですが
・ガラスの経年劣化
・もともと小さなヒビが入っていたところに大きな圧が加わった
(例えば、電車の場合だと風圧。トンネルに入った瞬間など)
というような要因も
組み合わさっているのではないかと考えられます。
あくまで推測なので、早く原因と対策が施せることを祈っています。
強化ガラスをもっと強化にする方法
この業界に携わっている身として
ガラスを取り付けてから何年も経過し、
簡単に交換が出来ないものに対しては
「飛散防止フィルム」
=ガラスに直接貼る透明シートを
用心として貼っておくことをオススメしたいです。
万が一窓ガラスが割れても
飛散リスクが最小限なので、
後処理に手間かからない
何より怪我のリスク抑えることができます。
加えて、最近のフィルムは性能が良いので
飛散防止に加え断熱・遮熱・UVなどの役割も付いていて
冷暖房代費の節約も期待できます。
美しい鏡ガラスも、割れたら一瞬にして凶器になってしまいます。
身を守る対策を真剣に考えていきたいと思ったニュースでした。