【まったり経営学11】『世界標準の経営理論』10〜リアル・オプション イノベーションが枯渇する経済学ディシプリン〜
今回は、2年前に読んで書いた感想
見出しとしては、
リアル・オプション理論の背景
経営理論のリアル・オプション
リアル・オプションの歴史
事業評価・計画法のリアル・オプション
日本のコーヒーメーカーがミャンマーにコーヒー工場を建設予定
応用:代表的な3つのオプション(金融工学と事業評価法における)
日本で重要になるポイント
リアル・オプション戦略はいつ有効なのか
不確実性の4つのレベル
て感じかな💦
現在の感想
まあ、リアルオプションって、
新規事業とか市場開拓をするときに、予算の多くて2割くらいをかけてまずは数年やってみて、事業として成立しそうかどうかを試す手法
なんだよね〜〜〜日本型経営の場合、最近ではどうか知らないけど、
<思い上がってるのか、経営学を知らないのか、リスク計算も出来ないバカか>
は知らないけど、いきなり予算の10割どころか、社債発行や借り入れなんかで借金までして、市場調査もせずに、
東南アジアやアフリカにカカオ系の店(喫茶店とかチョコレートショップ)を10店舗出す
↓
カカオの原産地域で、日本のコーヒーやチョコレートと味が違ったり、好みの味、食べ方も違うため、受け入れられずに撤退
👉会社の屋台骨を傾けて、負債だけが残る
中国にコンビニを50店舗出す
↓
中国では、コンビニに米があるのが当たり前だから、米がないコンビニは流行らないと言うことを知らなかった
👉撤退か、高い勉強料を払って数年後に米を売り出す
みたいなやり方が多かった。そんなもん、
まずは、1店舗出してみて、その店舗を数年間、運営しつつ、地域の風土や習慣、好みの味やデザイン、メニュー、商品を自分の会社でリサーチしながらサービスを向上させていって、軌道に乗せ、その売り上げの中から、2店舗目、3店舗目を増やしていく。
とまあ、リスク計算ができる人では当たり前の手法をやれってだけの話。
こういう例を出すと、グローバル化だの何だのって言葉遊びとイメージばかりで、
リアル・オプション=海外進出の話
と即断で曲解する人も多いんだけど、別に、国境を越えなくても、
大阪から東京に進出する
東京から福岡に進出する
でも同じ話。関西でナンバーワンの人気を誇るお笑い芸人が東京に進出する場合でも、
いきなり全ての仕事をブッチして、まだ一回も行ったことない東京へ行く
関西の仕事の合間に、徐々に東京の番組やイベントの出演を増やす
だと、どちらがリスクなく、スムーズに東京進出が出来ますか?
って話。
(※グローバリゼーションに関しては、36章あたりに出てくるんだけど💦そこを読むと、国境を跨ごうと隣町に進出しようと、やるべきことややってることは変わらないのがよくわかる😆)
ま、どちらを取るかは究極では、
その人次第
ではあるんだけど。今の時代、前回紹介した、
Behind Advantage
で、目先で急くよりも、先人の失敗を教訓に学んだ方が、リスクは少ない。
視野が狭く話を聞かない人ほど、
世の中をゲーム理論の、
ゼロサムゲーム=自分が認識してる範囲でゲームの要素が全て固まっている
と思い込むんだけど、世の中は、
非ゼロサムゲーム=自分の認識外の要素がゲームに影響を与え続け、ゲームのルールすら変わってしまうくらい不確実なもの
(最近の物価高、原材料高、為替が日本国内だけが要因ですか?それがあなたの努力だけで解決できる問題ですか?日本の政治家や世知辛い社会のせいですか?)
だし、ゲーム理論、リアルオプション、エージェンシー理論、TCE、SCPといった経済学ディシプリンに書かれている理論って、結局は、
不確実性を吸収しながら、リスクを調整しつつ、
安定的な経営を継続できるか
ってことだからね〜〜〜
経営にはリスクが付きもの
だし、経営とはある意味、
リスクをいかに減らしつつ、最小限の投資やコストで、
最大限の収益を上げられるか
だからね〜〜〜。
とここまで書くと既に、
❌ 攻撃は最大の防御
⭕️ 守りこそ最大の攻め
👉100%守りの経営
=そのために、理論も学んで、経験も積みつつ、
理論と現象の知の往復が大事
ってことがわかってくるかな〜〜〜と💦あなたの身の回りや日々の報道でも、
イケイケどんどん、今がチャンスみたいな感じで勢い勇んで起業して失敗とか、
自称ベンチャー企業だけど開発は一切してない
自称カリスマ経営者のワンマン経営で、全国の店舗の前の生垣や木を枯らす
なんて枚挙に暇がないでしょ。そして、
見栄なのかプライドなのか、経営能力がないのか
わからないけど、創業者ではないサラリーマン社長で多いんだけど、
何か新規事業をする=巨額の投資=DCF
って錯覚
未知のサービスとか研究開発に、少額で社内でやれる予算を設けて、軌道に乗れば徐々に予算を増やしていけばいいって手法(リアルオプション)が取れない
結果、目先で高収益につながる
現在のサービス(得意分野)をより進化させる=知の深化
ばかりで、目先でお金になるかさえわからない
新しい技術やイノベーションの種を蒔く=知の探索
をやろうとしない。結果、遅かれ早かれ、
イノベーションが枯渇し、優秀な人ほど辞め、消費者に飽きられ、会社の収益が上がらなくなる
👉コンピテンシートラップ
に繋がっていくんだけどね🤔
自分で経営のリスクを高めてるようなもの
ベルトランパラドックスで価格競争をしてる日本の企業は特に。
ある意味、目先の売上に囚われて、ドブに金を捨ててるようなもの
予算が1億円あるとして、
・コンピテンシートラップにハマってる会社
👉1億円を現在の売上げが上がる箇所に全て掛けて、未来への投資=人材や開発にお金をかけない
・息の長い大企業
👉8千万円くらいを売上げ向上に回して、残りの2千万円を人材育成や新商品の開発、社内環境の整備なんかに回す
資源依存論とかTCEで、仕入れなんかでお金がかかるんだったら、新商品の開発や新規開拓なんかよりも、
数年かけて仕入れがかかってる分を内製化
したり、社員がセキュリティ事故とか小さなトラブル、入力ミスなんかを犯しがちで、その対応で時間コストや費用コストもかかっているならば、数年かけて、
難しいシステムを社員が扱いやすいように変える
手順書やマニュアルを整備する
システムを外注していて、改修や開発に費用がかかっているなら、
システム改修できる人を育てる
社内で使ってる社内システムを内製化できるようにする
なんかも未来への投資=安定した経営に繋がるんだけどね🤔
まとめ
と、ここまで読んでいてもわかるとおり、
理論って、言われれば当たり前
なことを言ってるだけだし、
それが出来たら苦労はない
って人も多いんだけど、そもそも
理論=机上の空論と決めつけて、
理論=当たり前を肌感覚で身につけて実践しようとしないから、
苦労してる人ばかり
なんだけどね。
学校のお勉強で止まっていて、答え=正解を求める人ほど、自分の頭で考えて最適解を見つけようとせずに、目先の即効性を求めがちなので、
理論なんざ学んだところで意味がない、役に立たない
と即断して、否定して、理論どおりの失敗を繰り返すんだけどね〜〜〜
いくら理論に触れようと
出来ないと決めつけてやらない人には同じ未来しか待っていないし、
その未来自体は、今の自分が選択した結果でしかないんだけどね。
インターネットやスマホ文化の影響で、
関心のある記事とかトピックスしか読まない人=フィルターバブル効果
は、こういう本でも、
自分に関心のある理論しか読まない
人も多いけど、
全てはひとつに繋がってる(=色即是空)
から、
全ての理論に触れて、自分なりに繋げることが大事
正解なんてないし、置かれてる状況で必要な理論は変わるからね
オイラなら、独立開業する段階で、
利益率が悪い(飲食店、コンビニ、アパレル)
取引コストや資源依存性が高い(工場、自分で開発もデザインもできないIT企業、アパレル)
競争は少ないが参入障壁が高い(電気、電気通信)
参入障壁は低いが競争が激しい(飲食、歯科医、美容院)
開業までの初期費用がかかる上に、競争が激しい(接客業、コールセンター)
従業員がいないと成り立たない(建設、建築、介護、営業)
みたいな業種なんて選ばないもん。
いつ軌道に乗るかもわからないのに、コスト=固定費(人件費、店賃、設備費、在庫管理費など)だけかかる業種なんて、
リスクデカすぎるだろ
大金持ちですか?
さてと、
それではみなさん良い週末を〜〜〜
今週末は、
土曜日:
文藝春秋今月号の公文書を守れを読んで、
舞え舞え蝸牛読んで、
夕方から藤崎の土曜夜市
日曜日:
大濠公園のゴミ拾いボランティアに朝から参加
香取慎吾くんの個展
日帰り温泉
っと、結構、
💃充実したアナログ生活🕺
あ、そうそうこれからの時代の経営で本当に意識すべきは、
ボラティリティ(不確実性)
+
(ダイナミック)ケイパビリティ(変動性)
‖
サステナビリティ(持続可能性)