拝啓お父さんお母さん!令和の教育実践ガイド
今の教育の考え方や方針で我が子は十分豊かで幸せな人生が送れる。そうお考えの保護者の方はこのグログを読む必要は無いと思います。信念を持って進めて頂ければと思います。
少しでも教育や進学、受験に不安を感じていたり、より良い人生を子供に送って欲しいと思っている保護者の方はご参考にして頂ければ幸いです。自己紹介はトップ固定のブログを読んで頂ればと思いますが、27年に渡り様々な方面から教育に関わって来ましたので偏りなく平等にかつ総体的に教育に関する知見を提供できるのではないかと思います。
このマガジンの目的
教育の一番の主体は保護者です。その保護者が正しく教育をとらえ、実践しない限り、子供は正しく育ちません。この抽象的な”正しく”教育をするとはどう言う事なのかを解り易く説明したり、素敵な教育を実践している親御さんのケーススタディーを紹介したり、国内外の教育や受験、進学に有益な情報を提供し、一人でも多くの子ども達が豊かで幸せな人生を送れる様に、保護者の方の応援をすることがこのマガジンの目的です。
残念ながら日本には”教育”を相談出来る所がありません。学校は何故か個々人の事を相談できないし、学習塾は勉強や進学の事が専門です。行政はちょっと違うし、近所の人は昨今誰だか知らないし、ママ友は・・・・・・
教育全般のやり方を相談出来る所って実は日本には存在しないんです。こんなに難しい仕事なのに・・・
具体的には
そもそも教育って何をする事なのか、考え方を解り易く説明し、ご家庭で実践する際のヒントにしてい頂ければと思います。
教育とは目に見える物ではありません。だから新しい教育のスタイルや考え方を実践している保護者の考えや実例を紹介致します。イケてる保護者が何を考え、どんな行動をとっているのか、参考にして頂ければと思います。
昨今教育や受験は毎年変化をしています。例えば大学受験は今定員の半分が推薦です。この現実は教育や受験を考える上で知らない事で子供が不利益を被ります。教育や受験の情報を解説を交えてご案内いたします。
学校も毎年変化しています。また、海外の学校の情報は中々手に入らないのが現実です。国内外の学校の取り組みをご紹介して、進路選択の参考にして頂ければと思います。
子育ての無免許運転してませんか?〜親も教育の勉強をしましょう
親になるのにテストもなければ勉強もありません。資格も要りません。また第三者からサポートも指導もありません。言うなれば、無免許で飛行機を運転できるのです。時代として国家として目標が明確でシステムが機能している時代は良いかもしれません。時代の流れに乗っていたら自分の子供も幸せになれた!そんな事がバブルの時代にはありました。国自体が豊かで、システムも疑う余地が無かった時代は、その流れに身を任せれば良かったのです。
しかし今は日本のあらゆるシステムが古くなり、バージョンアップをしなければならないのに、その作業は個々人に委ねられているとしたらどうでしょうか?自動運転だから自分では操縦のスキルも知識もなくて大丈夫と思っていたら、突然この飛行機、マニュアル操縦ですよ。早くハンドル握ってください!なんて言われたら。今日本はまさにそんな時代です。
夫婦で話し合っていますか?〜教育方針、教育計画を決めましょう
企業の経営は事業計画に則って行われます。企業理念や売上目標を達成する為に必要な事を計画的に構築して行きます。単年度、3年後程度の中期計画、5年やそれ以上の長期計画を元に達成度を測りながら経営を行います。その際当然時代の流れや先行きの見通しを考慮して戦略を立てます。大手企業や上場企業は絶対事業計画を元に経営が行われます。だから確実に成長できるし、逆に事業計画を疎かにしている会社はsustainableでは無い様です。
教育は如何でしょうか?こんなに大事な事なのに、多くのご家庭やご夫婦が子供の教育方針を話し合う事なく、進めているのが現実では無いでしょうか?
小4で学習塾→中学受験→大学受験と言う教育の流れが疑い様が無い時代は明確な話し合いは必要なかったかもしれません。しかし、今教育は多様性に溢れています。未来も選択肢も実は多様性に溢れています。もちろん生身の人間の事であり、最後の選択は子供さん自身がする方が良いですので、ガッツリ何から何まで決める必要は無いと思いますし、無いと言えます。が親としてどう言うビジョンで子供を育て、何に教育費を使い、どこまで親が関わって、いつ頃からは子供自身に選択権を委ねよう、など”憲法部分”のお話は決めておいた方が良いと思います。実際の法律は子供の個性や特徴、成長、時代的要因などにより大きく変わります。時代や学校や社会常識に任せず、保護者がどうか家庭教育の経営者になってほしいと思います。
事業計画の要らないこれまで(昭和平成)の教育
昭和後期から平成の教育とは、いわゆる受験教育でした。教科書に書いてある事を暗記したりパターン演習をしてとある時(テストや受験の時)に暗記や演習したものを再現出来るかどうかの能力を試す教育です。そしてその能力が他の人と比べてどの程度なのかを測る偏差値と言う指標で子供達の能力を評価する。私はこのような教育スタイルを教科型偏差値教育と呼んでいます。子供達は偏差値を高め、少しでも良い(偏差値の高い)学校に合格する為に、学校が終わると塾に通ってさらに暗記と演習力を磨きました。昔は小学5年生から、そして4年生へ、今では3年生から受験塾に通うことが当たり前になりました。令和4年の首都圏の中学受験は過去最高の受験者数で、お受験と合わせて歴史的に最も加熱しています。長らく続いた親自身も経験したこの教科型偏差値教育は目を瞑っていても運転出来る慣れた道と言えるでしょう。
世界の変化と生きる力の必要性
一方で日本経済はバブル崩壊後失われた30年と言われ、世界から大きく遅れをとりました。GAFAMを筆頭にイノベーションを軸に経済発展を続けるアメリカに比べ、日本はGDPも物価も給与所得のこの30年ほとんど成長する事ができませんでした。経済的衰退に加え、日本は少子高齢化や労働者不足、過疎化など課題が山積みです。
これら多くの課題を解決し、経済的にも世界的なプレゼンスを再度獲得する為には、旧式大量生産時代の労働者教育の象徴である詰め込み教育では無理だと考えられ始めました。生きる力や、OECDが定めたコンピテンシー(資質能力)育成型の教育、経産省の社会人基礎力など、これらを総称して、グローバル教育とか、21世紀型教育と言われ、その実践が叫ばれる様になりました。テストの点数という認知できる能力ではなく、創造力や多様性の中で共同できる力、少しのことでもへこたれないタフさなど、目に見えない非認知能力の育成する教育システムへの移行が叫ばれ始めたのです。
そもそも教育とは何か?
経済の衰退が数字的にも顕著になった日本。課題が山積しその解決が避けられない日本。政治も教育も経済も多くのシステムが機能不全に陥り、バージョンアップしなければこの難所を乗り切れない状況に直面しています。数多く解決しなければならない事はありますが、教育は中でも重要な解決すべき課題の一つです。今こそキョウイクとはそもそも何なのかを考え直し、時代に合った教育システムを構築しなければ、おそらく日本の復興や、今後日本人の豊かで幸せな生活は叶わないはずです。
ではそのそも教育とは何なのか?
その答えは意外と簡単です。
子供が豊かで幸せな人生が送れる様になる為の準備の事です。
おそらく多少の表現は違えどこの事に異を唱える方はいないと思います。しかし教育はそう簡単でも単純でも無い事を多くの人が知っています。
なぜなら教育とは時代と共に変化して、豊かさや幸福の定義は時代と共に変わるからです。しかもその価値観は人によってまちまちで抽象的で捉え所がない。よって個人個人豊かさや幸福感を定義しないといけないのですが、これが非常に厄介なのです。この定義を確定させる事自体が人生と言えるかもしれません。それくらい大ごとだと言う事です。
さらに子供の教育の主導権は親です。人は自分の経験した事しか信用しない傾向にあります。すなわち親の経験値でしか教育を考えられない、出来ない、サポートもない状態。とすると親の経験と価値観が大きな部分を占め(当然それは親ですから悪い事ではないのですが)、今の時代の様に時代の端境期においては、このことから数々の問題が生じている事を知って欲しいと思います。そんな思いで改めて教育を考えるきっかけにして欲しいと思い、稀有な経験を活かしてこのマガジンを編纂する事にしました。
成功する為の特徴〜横道話し
最後にちょっと話が横道にそれますが、これまで経営者や教育者として様々に、そして多くの探究をして来ました。月に10冊は本を読んだり、毎朝youtubeを視聴したり、セミナーや講演会に参加したりして、経営的にも教育的にも人生的にも実に多くの事を学び、多くの真実や嘘偽りの本質を体得して来たつもりです。それは当然ですが、我が子をこの腕に抱いた時からの問いに解を見出す為です。それはどうしたら我が子が豊かで幸せな人生が送れるのか?と言う親なら誰しもが抱く問いです。
その探究の中で”成功”にはいくつかの要因があって、その事を知っているか否か、実践するか否かである程度の成功は手に入る事が解りました。自分で成功の要因を発見出来なかったとしても、誰かの知恵をお借りする事は出来ます。経営などはまさに”真似事”の積み重ねです。
大事なのはお借りする意識があるのかどうかです。世の中は過去から実に多くの叡智に溢れています。自由を獲得した人類の叡智、権利の獲得。この自由と権利と言う考え方を獲得していなかったら、人類は果たして今の様に、、、、、、、
難しい話はやめて、ここで言いたい事は、世の中には素晴らしい知恵が溢れているという事です。自分で発見する必要はない。現代多くの情報や知恵がインターネット上に溢れているのですから。昔ならお金を出して遠くまで見に行かなければ手に入らなかった情報やスキルが、ただ同然でネットに溢れています。そうなんです。情報が溢れているんです。
結論ですが、成功の条件の一つは”知っている事”です。
ライト兄弟の様に飛行機を発明する必要もエジソンの様に電気を発明する必要もなく、ただ知って方向を変えるだけで成功の流れに乗れる。それが時代の変わり目です。しかしそれがなかなか難しいのも解りますが、教育は個別最適化の時代です。1クラス40人のmath教育で、同じ結果を求めて同じ内容を同じ進度で同じ様に教える教育から流れを変えない限り、新時代の成功や幸福は得られないと思います。
流れを変えるキッカケに、このブログがなる事を願っています。