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音楽はジャンルよりも、カテゴリが人生を豊かにする
どうもお疲れ様です。
大人になり、音楽を聴く機会が滅法減りました。
いや、今もそれなりに聴いてはいますが、これまでのようにCDを買ったり借りたりせず、
だいたいSpotifyなどの月額定額サービスで垂れ流しにしている感じです。
音楽を聴く手段はなんでもいいんですが
個人的に昔と今では、音楽に対する「向き合い方」が大きく変化したと思います。
さて、あなたはこういう会話をしたことはないでしょうか。
例えば
「〇〇ってアーティスト良いよねー」
「彼ってさ、昔はこういう音楽作ってたんだけど、最近方向変えたんだよね。私は昔の方が好きなんだけど、CD貸そうか?」
例えば、
「このラッパーの曲やべえ」
「は?こんなのHIPHOPじゃねえだろ。HIPHOPの文化てのは云々・・・」
例えば、
「この曲良いねー」
「あ、これ系好き?じゃあこのアーティストもオススメ」
他にも似たような経験は多いと思いますが、
要はあなた(または相手)が単純に好きだと感じた経験に対して、相手(またはあなた)はそれに対する共感または否定から、その音楽に対する向き合い方を共有しようとしているということです。
上記のような経験をしたときに
「いやーこの曲好きなんだけど、アーティストには興味ないんだよね」
とか、「いや、そのジャンルの背景とかは別にどうでも・・」
といったように相手との熱量に齟齬が生じたとき、
これは、単にその音楽、ジャンル、楽曲に対する向き合い方が違うというだけ。
向き合い方てなんだよwww
と思った人もいるかもしれませんが、
これはなにも「音楽に対して理解を深め、アーティストの伝えたいことをくみ取り・・」なんて話ではありません。
単に、音楽があなたの人生にとってどういう位置にあるか、
または、自分はその曲をどんな目的で聴くのかを考えるということなのです。
自分オリジナルのカテゴリ
ここで、私がオススメしたいのは、
自分オリジナルのカテゴライズをすること。
はなから音楽を全く聴かないという人もいると思いますが、大体の人はそれなりに音楽を聴いているのではないかという前提で話をさせていただきます。
まず、音楽にはジャンルが数多く存在しますよね。
単純に、ROCK、HIPHOP、クラシック、JAZZ、などなど。
さらにJ-POP、K-POP、さらにさらに
オルタナティブロック、ハードコア、ビバップ、ギャングスタ・・
ごちゃまぜにしましたが、とにかく多い。
ある特定のジャンルに深くはまったとき、経験則から自分の好きなサブジャンルの傾向が分かってきますが、そもそもそんなに深く知らない人には、わけがわからない。
さらにいうなら、ジャンルもアーティストもしらんが、この曲はなんとなく好き
という人も少なくないでしょう。
そんなとき、自分の中でその曲はどういう位置に属するのか。
そんなことを考えるとちょっと楽しいのです。
さて、ここで私オリジナルのカテゴライズを紹介します。
1.思い出系
これは、自分の経験、思い出に付随する曲たち。
例えば、青春時代に聴いていたJ-POPや、
好きな子に借りたあのCDなど。
多感な時期に聴いていた曲たち、今では懐メロなんて呼ばれるものは、個人的にここに属します。
さらに言えば、映画の主題歌、アニメの挿入歌などは、その曲自体に思い入れがあるわけではなく、大前提としてその曲が使用された「作品」が存在します。
その曲を聴くと、その作品を思い出すようなもの。
これも思い出系としています。
2.ドラッグ系
ちょっと物騒な名前ですが、単純に言うと
なんでその曲が良いのかわからないけどなんか好きという曲たち。
例えば、とにかくノリが良いもの。
フェスなどに行き、初見のアーティストにも関わらず盛り上がったという経験はあるでしょう。
それです。
別に特別好きなアーティストでもない。でも好き。
とにかくストレス発散の時に聴きたくなるような、ドラッグのような曲だということです。
3.投資系
急にビジネスぽいw
いうまでもありませんが、お金の投資ではありません。
皆さんはこういう経験はないでしょうか。
「あ、これカラオケで歌いたいなー」
「歌えたら気持ちよさそうだなー」
これは、曲が好きとか、アーティストが好きとかそういう感情以前に、
「自分が歌う」という目的が先行するのです。
例えば、私は自分が産まれる前の昭和歌謡も聴いたりします。
昭和歌謡は良い曲が多いのですが、別に思い入れはありません。
これは、私の中で「年輩の方々と共通の話題を作るため」
という目的があるからなのです。
その目的達成のために、聴き、覚えるという時間を投資するということです。
青春時代に聴いていた曲が、上記の「思い出系」に属する前は、「学校で話題に着いていくため」という目的の「投資系」に属していたとも考えられますね。
⒋モチベ系
個人的にこれが一番重要です。
これは「自分が主人公のストーリーのBGM」。
人生という壮大なストーリーでも良いし、
学校や会社に行く瞬間的な短編でも良い。
とにかく、今その時を過ごしている、あなたのテーマソングのことです。
イヤホンで曲を聴きながら歩いていると、
なんだかMVの主人公のようになった気分にならないでしょうか。
雨の日はあの曲、失恋した時はこの曲、
掃除している時はあの曲が良いし、
ドライブ中はこの曲が良い。
夜の首都高はあれが良さそうだ。
シチュエーション毎に聴きたい曲は変わるし、
その時、アーティストやその音楽のジャンルの背景なんてどうでも良い。
とにかく、あなたのその瞬間を彩る曲。
モチベーションを上げてくれる曲たち。
ラジオから流れた曲があなたの今を彩る
他にもありそうですが、大きいところではこんな感じでしょう。
それぞれのカテゴリは全てが少しづつ重なって存在します。
「思い出系」でありながら「投資系」、
「ドラッグ系」でありながら「モチベ系」なんて曲もあるでしょう。
結局、ジャンルなんてものは
多彩な音楽を「歴史と文化」の中で、
後付けしたものにすぎない。
そもそも曖昧なんです。
だったら、偏ったジャンルだけ崇拝し、
他ジャンルを容易に攻撃するようなことはよそう。
純粋に良いと思ったら良い。
それで良いんです。
ラジオから流れてきたジャンルも歌手も分からないこの曲がいま、少しだけあなたを笑顔にしたのなら、それは確実に今、あなたを彩っている。