カミングアウトデーの力を借りて
本日10月11日はカミングアウトデー。
LGBTなど社会的にマイノリティとされる人々をはじめとして、ありのままの自分を表現できずにもがいている全ての人が「大切な人と自分らしく生きていきたい」とカミングアウトするきっかけの日。
私は1つ前のnoteでも自分自身の性的嗜好について話しましたが、今回は前回話をややこしくしないよう記さなかったもう一つの性的嗜好についてカミングアウトさせていただきます。
私はパンセクシャルを自認しています。男性として女性としてという枠で考えることはなく、人として誰かを好きになります。これは私個人の話になりますが、恋愛感情よりも尊敬や憧れに近い感情がわいたときに好きだなと感じます。
私が初めて好きになった同性は私の親友でした。仲良くなりすぎて依存と好意が混合しているのではないかと感じたものの、当時付き合っていた彼氏とはお別れしました。彼氏に対して申し訳なさが拭えなかったのです。親友は私に似ていて他人からの好意を受け取るのが苦手な子でした。私にだけひっそりと告白をされたという話をしてくれ、他の子には黙って振った相手の顔を立ててくれる優しい子でした。なのでこの気持ちは墓場まで持って行こうと思いました。親友は私のことを信用し、秘密を私にだけ打ち明けてくれる。私のことを優しいと言ってくれる。そうじゃないのに。私は親友が誰かに告白された時も、上手くいかないことを願っていた。親友に彼氏ができた時も、喧嘩の話を聞くことを待っていた。優しくしているのは下心があるからで、ずっと自分はずるいと思っていました。
私が他人に向けていた「下心のある優しさは気持ち悪い」という感情は、本当は自分に言いたかったのだと気づきました。
好意を押し殺して親友という立場にいることは楽だったけれど、罪悪感がどんどん大きくなりました。でも気持ちを伝えたら、私のことも彼女に背負わせてしまう、傷つけてしまう、そう思うと自分の気持ちを伝えたいという淡い思いは消えました。
初めて親友を好きになったと自覚した時、今までも同じような感情を他の同性の人にも抱いたことがあるなと気づきました。その時は子どもだったので、周りの「○○ちゃん好きー🎶」みたいな、女の子同士の可愛らしい戯れの一つだと思っていました。
しかし大人になり世界を知り、自分の気持ちが本当だったんだと気づけて、すごく良かったです。当時子どもだった自分は何も分からなかったので、好きな子にどういう風に接すればいいのか分かりませんでした。今なら「君はあの子のことがちゃんと好きなんだよ」とあの時の自分に言えます。好きという気持ちを認められる幸せとは、滅多に出会えないものですから。
人に話せる恋がしたいと思い、色々と試行錯誤をしていても、結局私は今でも親友のことを引きずっています。高校を卒業してからもよく遊ぶし、旅行も行くし、一緒にお酒も飲みます。かれこれ5年くらい片想いをしているけれど、一向に欲情はしません。ただ愛しく、彼女の笑顔を守りたいと思います。彼女を越える本当の好きな人っているんですかね。
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