那須正幹氏について

noteにて、私がどのような作品に触れてきたかについて執筆する第三弾になります。第三弾は、那須正幹氏になります。


1.作家・作品紹介

氏名を出すより、『「ズッコケ三人組シリーズ」の著者』と言った方がイメージが出来る方が多いかもしれません。本来もう少し早くこのnoteを出す予定でしたが、他に優先させたnoteがあったので、先にそちらを出してからこのnoteをまとめました。
注意:このシリーズの作品に関するネタバレが含まれます。また、シリーズの発売元であるポプラ社の公式ページを参考に(子供の頃の記憶を何とか思い出しながら)書いていますが、作品名と取り上げたテーマの組み合わせが異なっている可能性もありますのでご了承願います(間違っていた場合、コメントなどで指摘していただけると助かります)。

2.作品の魅力

小説としては、何と言っても取り扱うテーマの範囲が広かったことが挙げられます。確認のため、ポプラ社のページを見ていると、冒険小説に入りそうなテーマ多い印象を受けましたが、

・株式会社運営:うわさのズッコケ株式会社
・戦争:参上!ズッコケ忍者軍団

はかなり印象に残った話です。「うわさのズッコケ株式会社」では株券を発行し、売り上げに応じた配当が出る、という描写があったり、「参上!ズッコケ忍者軍団」では事前に立てた対策が敵側に漏洩して対策を取られて作戦失敗の憂き目に遭う、といった描写があるので、児童文学といえども要所は押さえた書き方がされていたという所は侮れない内容だったと考えています。
それ以外に扱っていたテーマ、離婚/再婚(ズッコケ結婚相談所)、タイムスリップ(ズッコケ時間漂流記)、漂流(あやうしズッコケ探険隊)、ファーストコンタクト(ズッコケ宇宙大旅行)といったテーマがありました。

3.本好きになる契機+α

私がこの本に触れたのは、近所の図書館だったのですが、同じ図書館で、小説を含めた色々な本に触れる機会があり、興味を持った本(小説以外にも、科学の分野に入るようなものなど)はとりあえず借りて読んでいました。「ズッコケ三人組」で様々なテーマを扱っていたことと含め、この時に様々な本を読んだことが、「知ること」に対する欲求の源泉になったと思います。そして、子供の頃に多くの本を読むことで、本(および文章)を読むことにかなり慣れたこともそれ以降の人生を考えると大きな影響を与えたと思います。(余談ですが、"冊数"という視点だと、1961年に開始されたスペースオペラで、このnote掲載時点である2022年4月時点でも連載を継続しているスペースオペラ、「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズの貢献はかなり大きいと思います)。また、頭の中であれこれ考えることもこの当時から行っており、「考えること」も現在に続く習慣になりました。現在はこれらを組み合わせて、「この情報は正しいのか?」といったことや、もっと踏み込んで、「この情報を鵜呑みにすると誰が得をするのか?」といったことや、情報収集にSNSを活用する際に、「SNS等でこの情報を発信・拡散させた場合、誰を利することになるのか?」といったことを考えるようになったのはこの延長線上だと考えています(いわゆる、"リテラシー"を身につけることが出来たきっかけだと思います。「早瀬道博とトム・クランシー」でもリテラシーの話は出しましたが、大元のきっかけになったのは「ズッコケ三人組」シリーズだといえると思います)。いかにも拡散させたくなるような画像が添付されていたり、扇情的な文字が並んでいた場合、リテラシーの有無で取る態度が変わると思います。また、プロパガンダに関しても多少の知識があったので、2022年のロシアのウクライナ侵攻では大いに役に立つことになりました。
 実は私自身の影響を受けたシリーズをnoteに投稿することを決めた時点では、最初の三人はアーサー・C・クラーク氏→トム・クランシー氏→那須正幹氏と(紹介する順番も含めて)決まっていました。ただ、実際に執筆しながら考えていたのですが、時期などを考えると、自分に対する影響度合いの大きさだと逆順になると思います。

4.第四弾以降について

この次の四番目に紹介したい候補が何人かいます(どういう切り口で考えるかでどなたを取り上げるかが変わってくる所が悩みどころです)。小説家以外もいますので、そちらも紹介したいですし…。ともあれ、ネタがある間は続けようと思っています。

5.関連資料

「ズッコケ三人組シリーズ」公式ページ:

優先させたnote:「メタバース さよならアトムの時代」を読んで

トム・クランシーについて

6.追記(2022年8月2日)

タイトルを変更しました。

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