ただ、そこに居るだけで奪われる大切な命

マンションでエレベーターを待っていると涙が頬を伝った。

小さな男の子が父親の足の上に乗っている。

父親は優しい声で「足を踏まないで」と言っている。

男の子は「いや」と言う。

結局、エレベーターが来るまでこのままだった。

もし、私が子供のころ、同じことを父親にしたならどうだったろう。

恐らく、足首を骨折するか、頭蓋骨が陥没するかどちらかだろう。

父親と一緒に出掛けることなどほとんどなかったものの隣に立つだけで相当な緊張感があったはず。

なぜなら、いつ、何の理由で殴られるかわからないから。

父にすれば、ただ、そこに私が居る、それだけで立派な殴る理由になる。

また、大切な命が奪われた。

3歳の男の子に熱湯を浴びせる。

虐待するのに複雑な理由はいらない。

ただ、そこに居さえすればいい。

これをわかってほしい。

母親であっても女性としての幸せを求めていい。

でも、その前に人間なんです。

人間も他の生物と同じように命を守らなければならない。

まずは命です。

虐待するのに理由なんてないんです。

もし、あなたが、パートナーと共に生きていきたいなら

もし、そのパートナーが少しでも子供に手をかけたなら

もう、子供を手放してください。

あなたが手放すことで子供の命が守られます。

そして、社会で子供を育てていけるよう私たちが声を上げよう。

そして、老若男女、誰もが自立して生きていけるよう

世の中を変えていこう。

強くなろう。

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