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共通の趣味が大事だなと。


彼へのゲームインタビューは
功を奏した。

一緒に未来を選べることが嬉しくて
つい受け身に━傾聴する側に回っていたのだけれど
付き合う前にしていたみたいに
積極的に彼の趣味嗜好を聞き出すことを、
してみた。

彼は、一人の時や
殻にこもりたい時にゲームをよくしている。

気持ちをこめて
彼の見ている世界をのぞくつもりで
いろいろと聞いてみた。

思いの外、彼は本当によく話した。
そんなことまで、というくらい。
YOUTUBEで関連動画を流し、
ネット記事を紹介してくれ、
実際に過去作や彼が今プレイしている操作を
みせてくれ
私にも新規データでさせてくれたりした。

それでは飽き足らず、家電量販店(男性は本当にヨドバシ大好き)
に連れていって、ゲーミングPCでPVを見せてくれたり
周辺機器や話題作について話してくれた。

それで、言った。
「君もやる?」
私はもちろんこたえた。
「うん。やってみたい。」


ちょうど新作が予約受け付け中だったので、
彼は「折半するから」といって、
ソフトを注文してくれた。
彼は据え置き型の本体を持っていて
私はPCでプレイする。
マウスでも遊べなくもないが、
コントローラーを一緒に予約した。
その方が同じ気持ちが共有できる気がするのだ。

彼がシリーズを楽しみにしているゲームには
アイドル的立場のキャラクターがいる。

私も、そのゲームで遊んだことはないけれど
名前ぐらいは知っていた。
今作でもとってもかわいかった。
それで、かわいいかわいいと言っていたら
彼はすぐに調べて
「ぬいぐるみも出るみたい。欲しい?」
と言ってくれたのだった。

もうすぐリリース日だ。
楽しみにしている彼を見るのが楽しみだったけど
今は私の方が楽しみ。
彼は、過去作で操作をOJTしながら
とても嬉しそうにしている。
「二人で狩りにいこうね」と笑いかけると
おう、とぶっきらぼうに言っていた。

思わぬ共通の趣味ができて、
私はうれしい。
彼はスパルタで立ち回りを教えてくれるが
こっそり一人でも研究しようと思っている。

ゲームでも、実生活でも
私達はバディだから。

RPGは苦手だけれど
時間をかければ、人並にはなれるかもしれない。


相手にあれこれ求める前に
自分が相手の望むものを知ることだ。
自分を愛して欲しいのなら
まず自分が自分を大切にする方が、
ずっと建設的だと今の私は思う。

追う、追われる関係から抜けだし
日々新しいクエストを
自分に課して、相手のよき面を見つめ
言葉にすること。

その積み重ねが
経験値となり、守りとなり、
最大の攻撃になるのかもしれない。


彼に愛されたいとは思わない。
当然に、愛されるに値する自分だからだ。

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