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統計問題雑談

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統計の問題をネタに雑談します。
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#帰無仮説

統計ネタひとり雑談(目次ページ)

Cover Photo by Martin Martz on Unsplash Psychological Statistics問1:平均、分散 問2:2変数の関係 問3:偏相関係数 問4:記述統計用語 問5:信頼区間の解釈 問6:信頼区間の計算 問7:相関係数の検定 問8、問9:分散分析 問10:統計分析の注意点 雑談なし。 より過去の出題問題 (22年度2学期 問6など)推測統計用語

(7):平均値の差の検定

帰無仮説の表現を確かめよう検定のときに最初に設定するのは帰無仮説の方ですね。クロス表の検定のところで、期待度数というのは何も期待しないこと(=帰無仮説)で、検定というのは帰無仮説の世界でやっている、ということを書きました。平均値の差の検定でも同じです。 平均値の差の検定では、期待度数は登場しませんが、「何も期待しない」という点は同じです。ふつう、平均値の差の検定をするときには、「こっちのほうが高いって出てほしいなあ」という淡い希望をもつものです。 新しい指導法の方が効果が

(4):「帰無仮説」の世界へようこそ

「帰無仮説」の世界への招待状2023年度の1学期の問題で出題されているのは、①カイ二乗分布の限界値を答える問題と、②検定統計量と限界値を比較して検定の解釈をする問題です。この科目でよくみられるのですが、①について2種類、②について2種類の選択肢が作られていて、それを組み合わせて4つの選択肢が作られています。言葉で書くとややこしいけど、実際に選択肢見てみれば明解でしょ? ①クロス表の自由度 一つ目は、カイ二乗分布における限界値を答える問題です。この教科書には、附録として分布