森カリオペさんのこと。

今回は初めてのホロライブENからのメンバーを紹介してみたいと思います。特に日本語に堪能なキアラさんやIRySさんについてもいつか書いてみたいのですが、まずは私がHolomyth(以降ENと呼びます)に触れるきっかけになったカリオペさんのことは外せないと思い書いてみますね。

・Holomyth(ホロEN)とは?

ホロライブの海外拡大事業の1つで英語圏で最初のチームです。特に元4期生の桐生ココ会長が販路を広げた功績は大きく、ENの発足には彼女は外せなかったと思います。ENには〇期生という概念はないため、"神話"を意味する『Myth』をコンセプトに5人のメンバーが集まっています。現在は実質2期生のHolo Council("議会")が次いでデビューしています。

Mythの構成は

Mori Calliope(森カリオペ/死神モチーフ)
Gawr Gura(がうる・ぐら/サメモチーフ)
Takanashi Kiara(小鳥遊キアラ/不死鳥モチーフ)
Ninomae Inanis(一伊那尓栖/にのまえ・いなにす/クトゥルフ的タコモチーフ)
Watson Amelia(ワトソン・アメリア/探偵モチーフ)

上記5名となります。

それぞれが特化した才能を持っており、メンバーも英語圏ということだけを除けば住んでいる場所もバラバラなのですが、初のホロライブの海外展開ということで瞬く間に英語圏で人気を得ました。

・死神でラッパー。

死神をモチーフにしたカリオペさんはENの中でも屈指の歌枠の存在ですが特筆すべきはそのラッパーとしての才能です。

こちらはエミネムのGodzillaのカバーですが特にラストにかけて圧巻の畳みかけで、海外でいうと同じく白人ラッパーのNFのような高速のラップパートを歌い切って見せています。これはアンアーカイヴドのカラオケなので公式で見れないのですが、アンアーカイブドカラオケでは彼女が影響を受けたアーティストが結構散見します。中には私も好きなラップメタルバンド、Limp BizkitのRollinなども歌っていて親近感がわきました。

・公式楽曲。

勿論この才能をオリジナル楽曲に生かしており、今までで数枚のEPがデジタル・アナログリリースされていて、集大成となるのは現時点ではビニール版・リミックス版も確か出た『Your Mori』となります。

デビュー曲ともなった『失礼しますが、RIP』は発表当時から爆発的な視聴回数を誇り、現時点(2022.3)で3000万回もの市長数をたたき出すに至っています。必ずしもというわけではないのですがラップパートの間に日本語を入れる節があり、日本人としては不思議な感覚で聞くラップでもあります。海外の人が逆に英語で歌う日本人に対してもこのような不思議な感覚を抱くのでしょうか。

個人的に好きなのは『DEAD BEATS』や『Off Their Heads』などですが、最新EPからであれば『Red』と『Guh』でしょうか。


また、意外と知られてないのですが、ホロライブの男性ユニットであるホロスターズの律可さんとは男女デュエットで『Spiral Tones』という曲を出しており、この曲のリミックスのコンペティションも行われました。男女コラボの良いところはこういう所で、男女でしかありえない化学反応が起きる点だと思います。エレクトロミュージックらしいイントロから始まり、ラップパートからのクリーンなサビは聴きやすいですね。ホロスターズは律可さんをはじめ、夕刻ロベルさんやアステルさんなど才能豊かな面々がいながら過小評価されています。現状では海外ファンが多いのですが、是非とも彼らにもスポットライトが当たることを望みます。

・JPホロメンとの関わり。

ENのメンバーの中でもキアラさんが英日独のトリリンガルということもあり、先行してJPメンバーとは仲良くなっていたのですがカリオペさんも日本語学習をしているということで日本のホロメンとも積極的な交流を図っています。また、最近では日本在住であることも明かしており、日本でオフコラボをすることにも意欲的なようです。

特に最近ではカリオペさんによる日本語縛りの晩酌配信や、JPホロメンを招いての英語学習の企画が始まり、日本のホロメンを招いて、簡単な英語ではありますが教えている様子がうかがえます。

この企画で私が感嘆したのは海外の方のオープンマインドな姿勢なのですが、たどたどしい船長などの英語に対しても積極的に『ほめて伸ばしている』というところです。英語を学べる機会というのは学生のうちくらいで、中々ないのですが、どちらかというと閉鎖的な日本の英語学習よりも実践的な英会話学習という感じで、英語に興味を持つ取っ掛かりにもなりますし、何よりカリオペさんも日本語を時々用いて、相互理解しようという姿勢が見て取れることです。言語の壁以前に海外の方とはお互いのリスペクトが大事であると私は考えています。その点でカリオペさんは満額回答ともいえる配信をなしていると感じます。

・難易度の高いゲームがお好き?

何といってもJump KingをRTAしようとする猛者です。最近ではHoloXから風真いろはさんがJump Kingの時間短縮で少しずつ肉薄しつつありますが、難しいゲームを結構好んでいるのか今現在も絶賛発売中のダークソウルシリーズなどを作っているフロム発の死にゲーことELDEN RINGを配信していたりします。

・JPとENリスナーの架け橋として。

洋楽好きが高じて私は英語の単語とスラング、簡単なイディオムだけは何となくわかるのですが、それでも世界規模になったホロライブを支える多くの海外のリスナーはとても暖かいです。それは先述の通り、根本的に海外の人がオープンマインドな人々が多いからだと思います。歴史上にも島国であり独立的な日本は村社会的というか、どこか閉鎖的です。ですが彼ら日本のホロメンに対しても寛容で、応援の声は止むことがありません。それはとても素晴らしい事なのですが、更に素晴らしいのはそれらをけん引する役目となったENメンバーたちが日本という文化を理解しようとする姿勢が見て取れることです。キアラさんのHOLOTALKもそうですが、日本とEN、勿論IDもですが、言語の壁があるだけで、私たちは本来歩み寄れる存在です。ですが歩み寄るにはお互いを理解しようという姿勢と相手と相手の国の文化や風土、歴史に対するリスペクトが必要です。日本人はシャイな人が多いので誤解されがちですが、私も海外の人たちとメールでの文通や会話をする機会を経るうちにそれを実感するようになりましたし、自分を表現する自由さを学び取らせていただきました。キアラさんも良く言っていましたが『言葉を気にせず自分の配信を見に来てほしい!』という言にあるように、実際英日の言語で実況してくれたりと門戸を広げてくれています。カリオペさんにしても歌に日本語を乗せることや、日本への理解を凄く示していたり、漫画のジョジョの奇妙な冒険が好きだったりサブカルチャー理解もあります。こうした小さなことの積み重ねではありますが、相互のリスナーもライバーを通して仲良くなれる、そんな機会をくれるのが海外のライバーさんの存在だと思います。

※3/28 ちなみにカリオペさんの新アルバムが出たのでレビューもしました。

ということでチャンネル登録はこちらから。

ちなみに先日はDECO27さんが作曲をし、がうるぐらさんとともに歌唱された『Q』が発表されたほか、『KING』や『ロキ』のカバーや、4期生角巻わためさんのオリジナル楽曲『曇天羊』ではラップパートを担当しました。

ちなみに先日紹介した星街すいせいさんがREDのカバーをしていました。感服です。


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