Nagiosを久しぶりに触る機会があったので改めて”監視”について考えてみる!
はじめに
ネットワークの安定運用に欠かせない監視ツール。今ではネットワークの安定稼働が「セキュリティ」という側面から監視する事が主となっていますが、(ほんの少しだけ)昔は主に「環境」「資源」という側面から監視をしていました。
今でも「環境」「資源」という側面からの監視アプローチは大切ですが、様々なシステムがクラウド化され、DXが進む昨今では物理的な制約が排除されています。
改めて“監視”することについて改めて考えてみると、現代における、監視とは「セキュリティ」と「パフォーマンス」に重点を置くべきであると考えます。
なぜ「セキュリティ」と「パフォーマンス」なのか?
2015年以降、コンテンツ配信サービスの普及にともないインターネットトラフィックが急増しました。
これは主に動画、音楽など娯楽系がメインでしたが、2020年の新型コロナウィルス感染防止対策によるテレワークの普及が拍車をかけ、商用利用、業務利用を目的としたトラフィックも急増しました。
このように「利用者」の利用頻度が高まったことに加え、「環境」「資源」の責任分界点が、サービス「提供者」側に移ったという点が大きいと言えます。つまり「利用者」側がシステムの「環境」「資源」を調達する必要がなくなったという事です。
その為「利用者」は
遅延なく使いたい →「パフォーマンス」
安全に使いたい →「セキュリティ」
を重視できるようなったということです。
どうやって監視する?
ここでようやく監視ツールのお話です。
前提としてあるのが“監視”は最適な環境を実現するための保守的な手段の一つであるという事です。その為、勘所を押さえた「できるけど、やりすぎない監視ツール」の導入が必要になります。
そこでNagios(ナギオス)のご紹介です。
Nagiosとはシステムとネットワークを監視するアプリケーションです。指定されたホストやサービスを監視し、障害や復旧時にアラートを通知してくれます。Nagiosのメリットは主に以下の3点と筆者は考えています。歴史のある監視ツールなので、Webインターフェースに若干のクセはありますが、大変重要なシステムであるといえるといえるでしょう。
・基本的にテキストベースで設定できる
・軽量に動き融通が利く
・Pluginの作成・変更が比較的簡単にできる
今回、ご紹介した「パフォーマンス」、「セキュリティ」という観点から、次回より何回かに分けてNagiosのインストールと実装したい監視Pluginの利用方法をご紹介したいと思います。
私自身の備忘録も兼ねてですけどね^_^;