法学編入試験対策 法的三段論法
1.はじめに
法学編入試験の論文では、法的三段論法という論法をマスターすること
が不可欠です。そこで、今回は法的三段論法の概要を説明します。
2.法的三段論法とは
法的三段論法は、論文答案の書き方でよく使われる方法です。
具体的には
・ 大前提(一般的な法則)
・ 小前提(具体的な事実)
・ 結論
の三つの段階を経て、推論を導き出します。
3.具体例
例えば
大前提: 「全ての人間は死すべきものである」
小前提: 「ソクラテスは人間である」
結論 : 「ゆえにソクラテスは死すべきものである」
という結論を導き出すことができます。
この法的三段論法は、法律の判断に応用されることがあります。
具体的な法律の条文を例にとると、
要件 (例えば「他人の財物を窃取すること」)
効果 (例えば「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」)
へと結論を導くことができます。
4.論文試験における法的三段論法
法的三段論法は、法律答案で使用されることが求められます。
答案では
① 規範
② あてはめ
③ 結論
の順番で三段論法を表現することが重要です。
規範は、問題を解決するための抽象的なルールです。
あてはめは、規範に対応する事実があるかどうかを判断する作業です。
結論では、あてはめの結果に基づいて肯定的な結論または否定的な結論
を示します。あてはめの結果を忘れて結論を書き忘れることがあるので気
を付けましょう。
講義で配布する【講師作成解答例】は法的三段論法に基づき記述してい
るため、講師作成解答例を読みながら、法的三段論法の理解を進めることをおススメします。