【この週末自宅で観る私の推しインド映画4選】コロナに負けるな!こういう時こそ、インド映画を嗜んでみませんか?(Netflix, Amazon, Hulu等)
東京都の小池百合子知事は27日、新型コロナウイルス対策本部を開き、ここ数日で感染者が急増していることを踏まえ、「感染爆発の重大な岐路だ」と危機感をあらわにした。その上で、来週以降も週末の不要不急な外出を控えるよう都民に要請する方針を示した。また、曜日を問わず夜間の外出自粛も求める。
さて、今週末、おうちで過ごさなければいけません。(↓こんなイメージ)
このコロナを受けて、何か役に立ちたいと思いながらも、マスクを大量生産することも、面白いアプリを作ることもできない・・・
でもでも!元々映画業界でアジア映画の買い付けをしていた経験から、あまり皆さんに馴染みのなさそうな「インド映画」のご紹介をすることで、おうち時間をHAPPYにして頂ければと思い、noteを書こうと思います。
例えば、このコロナの蔓延する今のご時世だと「きっと、うまくいく」(Amazon Prime)などはとっても前向きになれますし、いい映画だなと思いますが、今回はあえて、別の映画をご紹介します。(日本公開のみ)
アクション部門:『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』
『バーフバリ 伝説誕生』Bahubali: The Beginning (2015)
『バーフバリ 王の凱旋』Baahubali 2: The Conclusion (2017)
週末おうちで見る方法:Hulu, Amazon Prime, Google Play , Youtube Movie
監督: S・S・ラージャマウリ
出演:アクシャイ・クマール、ソーナム・カプール、ラーディカー・アープテー
初公開:2015年7月10日、 2017年4月28日(インド)
興行収入: ₹6,500,000,000+₹18,100,000,000
2015年、2017年と公開された全二作のインド映画。興行収入見て頂けると、大ヒットしたことが分かると思います。見終わった後は「バーフバリ!」と叫びたくなること間違いなし!
他の戦闘アクション映画が可愛く見えてしまうほど、これでもかというくらい戦士も剣も弓矢も槍も大砲も乱れうちのごとく出てくる。
主人公バーフバリは暴れまくり、人は飛びまくり、物は壊れまくり、(人は死にまくり、)常識は覆されまくり。肉体合戦の嵐嵐嵐!
ハリウッドを超えちゃうんじゃないって、ある意味ひやひやさせてくれる空前絶後のビジュアルムービー超超超大作なのです。(なんだか、超とか、壮大とか、スペクタクルとか大袈裟に言いたくなる感じ笑←映画自体が大袈裟っていうのが結論)
私のこの説明を裏付けてくれるのが、
rotten tomato 90%
imdb ★8.5
そして、インドの歴代興行収入最高額
全米映画興行収入トップ10入り
全米週末興行収入ランキングで初登場第3位
という数字の数々。
”これからはボリウッドの時代だ!”と言わんばかりの前のめりな圧倒的超大作。インド映画食わず嫌いの人も、まずはバーフバリから!
【カテゴリー】アクション、ロマンス、ドラマ、サスペンス、歴史・伝説物(いわゆる”映画”の面白いとこ、全部!的なこのごちゃまぜ感に万歳!)
歴史部門:『パドマーワト 女神の誕生』
『パドマーワト 女神の誕生』Padmaavat
週末おうちで見る方法:DVD(Amazon)
監督: サンジャイ・リーラー・バンサーリー
出演:ディーピカー・パードゥコーン、シャーヒド・カプール、ランヴィール・シン
初公開:2018年1月25日 (インド)
興行収入: ₹5,850,000,000
豪華絢爛。 風光明媚。絢爛華麗。壮麗、そして、壮観。こんな言葉を並べたくなるようなとにかく映像美を見て頂きたい!!!
目を疑うほど美しい!!!!!この荘厳な映像を作り上げた監督に敬意の念しかない!!!
というのが、私の感想です。それもそのはず、インド映画史上最大級の製作費を費やした映画だそうです。
この物語は、14世紀にイスラム教国がメーワール国への侵攻した史実を元にしたフィクションで、その中心に実在の王妃であるパドマーワトが据えられています。
制作当初、作品にはヒンドゥー教徒を侮辱する内容があるのではないか、と上映反対派の活動があり、いくつかの州では上映禁止を発表した経緯がある、ある意味社会を巻き込んだ作品です。
そう考えると、14世紀に社会や戦争に運命を翻弄された実在の王妃パドマーワトが、時を超えた今、映画になっても社会を攪乱している・・・ある意味すごい女性だと思いませんか。是非、映画を見て、その「すごさ」を確かめてください。
【カテゴリー】歴史・伝説物・ロマンス・アクション
ドラマ部門:『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』Bajrangi Bhaijaan
週末おうちで見る方法:DVD(Amazon)
監督: カビール・カーン
出演:サルマン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラ、ナワーズッディーン・シッディーキー
初公開:2015年7月17日 (インド)
興行収入: ₹9,181,800,00
この映画は、インドで迷子になるシャヒーダー(ムンニ)役のハルシャーリー・マルホートラを見てほしい!その一言に尽きます。見たら、絶対心をわしづかみにされること、間違いなし。もう、とにかくとにかくかわいらしいのですが、口が利けない子供というなんともハードルの高い演技をやり切る演技力が素晴らしいのです。
そして、その傍にいるサルマーン演じるバジュランギも強く、誠実で、おっちょこちょいな憎めない役をやり切っていて、このコンビがいたからこそ、心に温かいものが流れてくるような仕立ての映画になったのだと思います。
そんな本作は、男性と子供のほのぼの映画では終わりません。国としては関係が良くないインドとパキスタンを中心に描かれる中で、宗教や国籍を越えて人と人とが繋がり、支え合い、理解しあうことの大切さを伝える作品でもあります。
コロナで、国境が封鎖される今だからこそ、隣人への愛を再確認したい時に見てほしいです。
【カテゴリー】ドラマ
社会部門:『パッドマン 5億人の女性を救った男』
『パッドマン 5億人の女性を救った男』Pad Man
週末おうちで見る方法:Netflix
監督:R・バールキ
出演:アクシャイ・クマール、ソーナム・カプール、ラーディカー・アープテー
初公開: 2018年2月9日 (インド)
興行収入: ₹1,200,000,000
私も過去に「結婚6年目に、主人に「生理1日目」の経血ナプキンを見せてみた。」を書いているので、非常に関心のあるテーマではあるものの、この物語では、生理の話は口に出しにくいとか、生理用ナプキンは表に出しにくいとか、そんな生易しいものではなく、月経や出産は不浄とする思想が最も露骨な形で描かれていることに、まず驚きました。生理中の女性は隔離された状態で過ごし、命の危険を冒しながら、汚れた布を使わなければいけない田舎町が舞台です。
そんな、「タブー」に立ち向かった一人の実在の「男性」の人生を描き、タブーなテーマに切り込んだのが、この作品。結構骨太なんですが、ユーモアも交えて面白く、主人公ラクシュミのひたむきな愛と努力に最後には感動間違いなしです。
生理、関係ない、ということで敬遠する方もいるかもしれませんが、この映画は、5億人の女性を救った、という現代のヒーローものなんですね。スパイダーマンやアイアンマンも大好きですが、パッドマンという本物のヒーローから「世界をよくするイノベーション」とは、「社会の変革」とは、という観点から学ぶべきことはたくさんあるはず。最後、主人公が国連演説をするのですが、この演説が感涙ものですよ。
今の自分の仕事は本当に社会を良くしているのか、誰かのためになっているのか、人生とビジネスに役立つヒントが詰まっている映画です。
【カテゴリー】ドラマ、ロマンス
社会部門番外編としては、『汚れたミルク(Amazon Prime)』もオススメ。
日本には輸入されていないよなのですが、Kaabil、Mom、TIGER ZINDA HAI等もオススメなので、またどこかでご紹介できればと思います^^
※興行収入などここの情報は執筆日(2020/3/27現在)の調査によるものです。
最後に。
映画を好きな方は、私に投げ銭ではなく、是非こちらのnoteを読んでいただけると嬉しいです↓↓
この週末が皆様にとって少しでも素敵な時間になりますように♪
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