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日記をシュレッダーにかけた話

最近あった話です。
※こんなタイトルですが別にエモい温度感の話ではないです。


事の発端

いろいろあって11月末~12月は創作活動を休止し、代わりに部屋を大掃除すると決めました。掃除や整理整頓は大の苦手ですが、以来それでも少しずつ進めております。

具体的には何週間か前に持病の発作で倒れてしまったとき(心因性なので命に係わることはないものの)、ザ・このまま死にますという感じの強い不安感の中で真っ先に浮かんだことが「今、部屋がすごく汚い」だった、主にそういう感じの事がきっかけです。そういうわけであの時「自分の死後この世に存在していて欲しくない」と直感的に感じていたモノは、この一ヵ月間で全て処分すると決めています。
中でも最も優先度が高いと感じたものが約5年分ほどの日記帳だったため、そちらは既に細断を済ませてしまっています。今回はだいたいそういう感じの話です。


破壊を導入

大掃除を決意するまでの間は、欲しい家電が2つありました。
一つはプリンター、もう一つがシュレッダー。破壊と創造の二択です。
それまで結構悩んでいたのですが、前述の出来事があってからはシュレッダー一択やろ…という感じで導入決定。超具体的にはアイリスオーヤマの家庭用静音シュレッダーを買いました(ステマじゃないです)。稼働させるタイミングが平日帰宅後の夜になるであろうと見越し、静音性を優先させた形です。実際かなり静かで助かります。


日記の細断

2~3日くらいで完了

いよいよ…というような感慨や感傷は特になく、シュレッダーが届いたその日から2~3日間ほどで約5年分の記録全てを細断し終えることができました。

日記帳にはこんな感じで全頁びっちりに文字が書き込まれていましたが、そのおかげか冊数はさほど多くないです。意外と早いものでした。




日記の内容

真っ先に日記を破棄したかった理由を一言で説明すると普通に黒歴史だからなんですが、元々これを書いて残しておく事に様々な理由と事情がありました。

結論から言うと、これは私が精神科で「あなたは〇〇という病気です」という具体的な診断を受けるために必要で書いていたものです。
ざっくり言うと自分は10代の頃からメンタルの不調を自覚し、通院を始めていたのですが、当時は「子どもが精神科に行くなんて!」という時代でもあり、関わってくださった医師は「思春期の子どもに投薬とか診断とか、そういうのはちょっと…」という方が殆どでした(逆にめっちゃ薬出す所に当たった、とかだったらそれはそれでヤバかったとも思います)。
加えて私自身が非常に口下手で、自分の症状をうまく説明することができなかったことから、当時は診断が降りることもありませんでした。

しかしながら大学を卒業し、社会人として生きていく中でどうしてもこのメンタルの不調が避けて通れない障壁となりつつありました。つまり今回細断した5年分の日記は、新たな通院先で口下手な自分に代わり、自分自身を説明してくれる言葉として書き溜めてきたもの、あるいはその延長でした。
もちろん、こんな長ったらしい日記を全て読めと言って医師に付き出したわけではなく、長期的に書き溜めたことで明確化した「明らかに病んでる時期」「明らかに元気な時期」などの傾向を言語化し、2~3枚の紙にまとめて医師にお見せしていた、という形です。

そんなこんなで現在、私はASD(自閉症スペクトラム障害)と診断、また軽度の躁鬱傾向と見なされ、無事治療にアクセスすることができています。


日記を破棄する決断

経緯としてはだいたいこういう感じで書いていたものなので、今見返すと見るに堪えない言葉が並んでいるのはある程度仕方のない事とも言えます。
とはいえ、そうした文脈を汲んだ上でなお残しておく理由が特には思いつきませんし、何よりこれを遺して死んでしまえば100%後悔するという直感(冒頭の話)は、やはり破棄を決断する判断基準として説得力がありすぎます。なので今回、このような形での断捨離を選んだ次第です。


まだまだ断捨離

今日も今日とてモノを捨てているのですが、断捨離というか判断にすら困らないレベルで普通に要らんものが多すぎます。少しずつ(できれば年内に)始末出来れば…という感じです。
来年からは多少広くなった部屋で制作できると思うので、それを楽しみに頑張ります。



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