兄弟喧嘩の変遷
様々な情報に溢れていて押しつぶされそうなので、日常の些細な出来事についてだらだらと書いていこうと思います。久しぶりのnoteです。些細な出来事を書ける幸せを感じています、どうか続いて欲しい。それではどうぞ。
帰省シーズンになり、例に漏れず私も実家に帰ってきました。家を出たことにより、昔と比べて家族との相性が良くなったような気もします。
それでも妹と小競り合いになったので今日はそのお話です。あ、結論として妹はやっぱり良い人間だなぁというところに落ち着くので、もし妹がこれを読んでいたら閉じないでください。
のんびりと時が流れている土曜日の朝、妹は軽い気持ちで私に言いました。
「二の腕って何センチあるか知ってる?意外とやばいよ?」
考えたこともありませんでした。正直どうでも良すぎて。というのは半分冗談で、今もプランクしながら書いているんだけど、余分な思考をほじくるなよ、とは思いました。だって言われたら気にするじゃん。
その直後に引き出しからメジャーを出して測ってくれたんですよね。そして一言、
「〇センチだよ?びっくりじゃない?」
ここまで割と笑いながら聞いていましたが、相手が妹だったこともあり言い返してしまいました。
「円周率的に大体3倍くらいだろうし数字には全然驚かないよ。ただの細い太いだけならまだしも、何センチだよって言い出すのは、さすがにルッキズムすぎてやめた方がいいよ。」と。
そうしたら妹がまあ不機嫌になりましてね。こう言い出しました。
「そうやって何でも敏感に捉えるから話しにくい。色々と気づきすぎて生きづらそう。日常会話もさせてもらえないの?」と。
私も喧嘩をしたい訳ではなかったので、まてまてまてと思い、
「確かに以前より色んな人と会ったり、色んなことを知って、敏感になったし、マイノリティな部分で相手に気をつかわせてるなぁと思うこともあるよ。けど、ただみんなで無意識に自然と気をつかい合えるようになったら最高だよね、と思って行動してるし学んでるんだよ。なにも日常会話を制限したい訳じゃないよ。」
と言ったら、威勢よく言い返してきました。
「それでも敏感な部分を盾にされてるみたいで話しにくい。何を話せばいいの?って感じるし、話すのやめようと思っちゃう。」と。
うーん、なんて返そう。ここで返答を謝ったら、妹がこれから相手にする人間全体に響きそうだ。
「まあマイノリティを盾にしている人もいないわけじゃないよね。自分も完全にやっていないわけじゃないし。でもね、マイノリティってたぶんそう思われるくらいに行動していかないと、マジョリティには気づいてもらえないんだよ。」
「そして、私は自分とか他のマイノリティを守るためにも、適切だと思った場面で、特に身内なら言いやすいからやめた方がいいところは言っちゃうなぁ。言い方は悪かったかも。ごめん。でもできるとこから少しづつでも変えていきたいと思っちゃうから。」
他にもいろいろ話し合いました。途中から意外にも妹は真剣な顔付きで聞いてくれて最後には、
「確かに。私が悪かったところもあった。ごめん。」と伝えてくれました。姉の目線だと、そもそも幼い頃から兄弟ゲンカで意地でも謝らなかった妹が、素直になっている時点で目玉が飛び出しそうだったのですが、本質を理解してくれた雰囲気を感じて嬉しくなりました。
妹も大学生になって、私が出ていってから色々なことを感じ取って学んでいるんだろうな……と。お姉ちゃんはとても嬉しいです。
「あなたが成長したことにびっくりだし、議論できるほどに賢くなったんだねぇ……」と親のような返答をしてしまいました。
そうしたら「学って大事だね」と返ってきて、そうきたかと思いましたがあえては深掘りせず……全てにおいて昔の自分を見ているようで、血の濃さを感じています。
特に大したオチもないのですが、妹と喧嘩ではなく話し合いや議論ができるようになったことに大変な驚きと嬉しさを感じています。これからも喧嘩ギリギリを攻めても、何でも言い合える関係だといいな。私が悪いところは教えてください。旅行楽しみだね。
おしまい。
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