WBSC U18 ベースボールワールドカップ in フロリダ 4日目
9/13㈪ 対オーストラリア in レコン・パーク
日本時間午前8:00。
本日はまた少し遅れての開始。
初回から相手チームの暴投などもあり2回にして大差。
オーストラリア 0-10 日本
オーストラリアは決して弱いチームなどではない。
しかし、その強さを疑いたくなるようなエラーの数々。
唖然とした。
最終的にオーストラリアのエラーは『5』。
選手権などでエラー『5』などもすれば話にならない。
一体どういうことなのか。
フロリダの天気が左右しているのなら分かるが日本は『0』。
民族性なのか、精神的なものなのか。
これが左右しているとすれば個人的に興味深いところである。
5回コールドから感じること
5回10点差ということでコールド。
2時間弱で試合は終了。
序盤にあれだけの差がつけば、やる気も失せるというものか。
日本はここにくる少し前に選手権が行われている。
この選手権は日本独特。
夏の大会はとにかく何が起こるか分からない。
暑さと精神力の狭間で若干16-18歳の若者が戦う。
それは対するチームだけではなく、自分との闘い。
近年の暑さは昔とは比べものにならない。
その中で粘り強く諦めず最後までやりきるのが最近は主流。
以前なら負けたチームは泣きながら、勝ったチームの校歌を聞き、甲子園の土をかき集めていた。
しかし、コロナ禍になり、校歌は歌えず、甲子園の土は持って返ってはいけないといった決まりによりその風物詩は近年見られなくなった。
更に、最近の子供達の傾向なのだろうか。
力を出し切ることができれば後悔はない。
そして相手チームを称え、次の勝利を託し、笑顔で甲子園を去る球児たちが増えている。
相手チームの選手や他の選手の凄さを認められる素直な子達が多いからだろうか。
今大会のチームの雰囲気は凄く良いように思える。
互いをリスペクトしている感がある。
また、どんなに大差がついていても最後まで諦めずに出し切ることの大切さ、そしてそれによってその大差が縮まることもあることを知っているから粘り強くやっていける。
そういった意味では今回の対戦相手は良い選手が揃っているのに、その粘り強さを感じられなかったという意味では残念である。
だからこそ、日本は勝てたともいえるのかもしれないが。
もし、オーストラリアが日本と同じ粘り強さも備えていたら、今回の試合だってどうなっていたか分からない。
日本の高校球児の良さを改めて感じた試合であった。
初登板 明徳義塾 吉村優聖歩投手
吉村に関しては実際球場へ足を運んだこともあるくらい注目している。
もちろん高知県大会などは全試合見ている。
その独特な投げ方に甲子園で初お目見えになった際、誰もが驚いていただろう。
まずはあの捻りから球がどこから出てくるか分からず打者は戸惑う。
更になんとかバットにあてたとしてもなかなか前にまともに飛ばない。
初見の場合まず打たれることはない。
打者にしてみれば、自分にあてられるんじゃないかと思うくらい中に入ってくる球に見逃す選手も多い。
とはいえ、投げる機会が増え、情報が増えれば対策されるのは常。
更にコントロールの問題からか、一時その捻りを少し戻した時期があった。
吉村の良さが……と心配したが、夏の大会に向けてまた戻し、今ワールドカップもそのままで調整していたようだ。
そして本日、初登板となったのだが、やはり初見の球ということもあったのか相手をうまく仕留めることができた。
クローザー的に使うのも悪くないが、中継ぎという使い方も良さそうだ。
いつもは表情を変えることなくひょうひょうと投げる吉村。
ポーカーフェイスな彼だが、三者凡退に仕留めベンチに下がっていった時の笑顔は印象的。
うまく調整して次に備えてもらいたい。