WBSC U18 ベースボールワールドカップ in フロリダ
9/18㈰ スーパーラウンド第三戦 対 アメリカ in エド・スミス・スタジアム
サスペンデッドゲームとなった対アメリカ戦。
日本時間22:30。
ノーアウト満塁からの再開となる。
ここは必ず得点が欲しかった。
しかし、この雨天による中断がアメリカに幸運をもたらす。
アメリカ 4-3 日本
守備の乱れ等から最終回に逆転を許してしまった日本。
投手の不運なボークもあったのは事実だ。
しかし、打てない、或いはヒットが少なく繋がらないのが最大の敗因。
とはいえ、山田の好スタート、吉村のピッチングは素晴らしかった。
おそらく馬淵監督は3位決定戦を見越し投手を温存。
明日の先発は川原を想定。
相手は韓国。
対応できるのは川原しかいない。
川原でダメならメダルは厳しい。
いずれにしてもまずは点をなんとか捥ぎ取ってもらいたい。
本場の野球と日本の野球
木製バッドへの対応の指摘は少なからずある。
しかし例年よりは当てることはできていると私は感じる。
試合全体を通して感じること。
それは出塁するための策。
選球眼の良さを生かしてフォアボールで出塁。
ヒットにならないのだから、致し方ない。
そこまではまだ良い。
問題は次だ。
どの国も感じるのだが、木製バットでのバント。
金属慣れしている選手には特に難しいのか。
せっかく出塁してもバントが決まらないのなら点になど繋がるわけではない。
各自練習はしているようだが、この対応力がまだまだのように感じる。
全てのプレーにおいて本場の感覚で
投手ならマウンドの土の硬さへの対応。
これに苦しんだ選手が多い。
山田投手も土の硬さによりかなり苦戦したようだ。
マウンドの高さも違う為、悪条件で日頃からやってきた投手は案外対応できるのかもしれない。
そういう意味では対外試合を恵まれない場所でやっている投手は対応できるのかもしれない。
世界を見据えるのなら温室から出ることも必要。
日本のみの空間でやっていくのなら話は別だが。
野手同士の信頼関係は練習から築く
当然だが、金属と木製バットでは球の跳ね返り方が違う。
ゴロなどの転がり具合を見ていると、木製だと勢いをかなり吸収する。
金属の時と同じようにボールを待っていると、通常アウトにできるものもセーフとなる。
そして三塁線のゴロは特にアウトになりにくい。
そういった意味でセーフティがきっちりできる打者は用意しておきたい。
また、こういったバントがきた場合、焦りから悪送球になることが多い。
最悪、大量失点となり、初回で試合が決まることすらある。
サード→ファーストの安定感と信頼関係は日頃から築いた組み合わせが良いかもしれない。
互いの癖なども覚えておくと更に良いのではと思う。
日本では当然と思っていることでも
6回にデッドボールで出塁した浅野。
その後、不運にも二・三塁間でタッチアウトになる。
黒田のバントで二塁へ走ったのだが、勢い余って大きく二塁を越してしまった。
そこへすかさず球が放られる。
二・三塁間にいた浅野は野手に挟まれタッチアウト。
呆然となる。
日本の試合ならこれにあまり対応しない。
高校野球なら尚更、この放った球が外野へ抜けることもある。
しかし、世界大会となるとこういったところでも刺してくる。
世界大会ではそういったちょっとした違いによって勿体ないことになる。
吉村のボークにしても然り。
慣れない土地で一つ一つ適応させていこうと頑張ってはいる。
しかし、日頃身についていない習慣はいざという時になかなか対応できるものではない。
日本独特の野球も嫌いではない。
しかし、世界を見据えるならそろそろ日本も世界対応の野球を取り入れていくべきだ。
3位決定戦 対 韓国戦
スーパーラウンドで対韓国戦において大敗した日本。
先発山田の不調も要因の一つ。
しかし、いずれにしても点を獲らなければ試合には勝てない。
いくら打たれたとしても、最終的に1点でも相手より上回っていれば勝ちとなる。
アメリカ戦も1点差で負けた。
要所要所で適切な対応していれば、もしかしたらあと1点捥ぎ取れていたかもしれない。
いずれにしても、とにかく打たなければ勝ちはない。
野球は投手が主役ではない。
チームメンバーひとりひとりが自分の役目を果たしてこそ勝利に繋がる。
U-18メンバーの選手の皆さんには、チームが一丸となって最後まで頑張ってもらいたい。