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安倍晋三秘録 ⑧モリ・カケ・桜 岩田明子
「総理大臣も国会議員も辞める」答弁の裏には10年前の成功体験があった/岩田明子(政治外交ジャーナリスト)
今年2月に発売された『安倍晋三 回顧録』が話題になっている。安倍が、幹事長就任から第二次政権退陣までの約20年間を網羅的に語っているため、私自身、読みながら過去に取材した場面がいくつも脳裏に蘇った。
中でも印象的だったのは安倍の声を傍で聴いているかのように、喋り口調が生々しく収録されていることだ。小池百合子を「彼女は、自分がジョーカーだということを認識している」と評し、トランプについて「根がビジネスマンですから、お金がかかることには慎重でした」などと発言する箇所は、いかにも安倍らしい物言いだと思った。取材や会食の場を盛り上げるために安倍はよく冗談を言い、サービストークを披露した。今回の回顧録にもそうした発言が随所にあり、懐かしさを感じた。
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