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池上彰 古典から資本主義を紐解く 続100年後まで読み継ぎたい100冊
◉『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー 新潮文庫
◉『資本論』カール・マルクス 岩波文庫
◉『国富論』アダム・スミス 岩波文庫
◉『[新版] バブルの物語』ジョン・ケネス・ガルブレイス ダイヤモンド社
◉『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバー 岩波文庫
◉『学問のすゝめ』福沢諭吉 岩波文庫
◉『星の王子さま』サン=テグジュペリ 新潮文庫
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ロシアによるウクライナ侵攻で、ロシア文学は人気薄になっているようですが、やはりドストエフスキーは必読。『罪と罰』は、人間の生き方を考えさせられます。ラスコーリニコフのような考え方は、どこから来るのか。
ここは経済の観点でカール・マルクスの『資本論』を紐解くところから始めましょう。経済学に馴染みのない人はたじろぐかも知れませんが、マルクスの粘着質な筆致は一見の価値があります。
そもそも経済学の父と呼ばれるのはアダム・スミス。その『国富論』を読むと、「見えざる手」という有名な表現が、たった1度しか登場しないことに驚くことでしょう。まして「神の見えざる手」などという表現は皆無です。
アダム・スミスが解き明かした資本主義を放置しておくと、バブルを招きがちです。ジョン・ケネス・ガルブレイスの『[新版] バブルの物語』を読んで、次のバブルの到来に備えておきましょう。
コロナ禍がないまま東京五輪が開催されていたら、きっとバブルが来ていたでしょう。そうなったら、そのバブルは何と呼ばれるか。さしずめ“五輪バブル”と呼ばれたかも知れません。
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