短歌 パイン 永井祐
ごみ箱がとおいとおもう冬にまだなったところでここから長い
駅前の地面を掘った穴があり上半分の脚立がみえる
階段を浮かび上がってきびきびと方向を変える手すりの動き
パインあめを一つもらって置いておく来年になってもきっとある
本当にぼくが行きたい明け方の気温はどれぐらいなのだろう
ほかの時代のほかの国にもいるような気がする人とお酒を飲みに
映画なんか家で見ろよとだれかが言う池袋駅西口の霧
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