![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82955280/rectangle_large_type_2_b9608f9ba2176ce616c982e4206c435e.jpg?width=1200)
至福の贈り物 村上香住子(エッセイスト)
パリの友人たちは“渋派手”を好みます。/文・村上香住子(エッセイスト)
村上さん
20年以上住み慣れたパリを離れ、2005年に帰国しました。以来、パリを訪れるたびに日本のお土産をたくさん持っていきます。ジェーン・バーキンに「Mère Noël(サンタおばさん)」と呼ばれるほど(笑)。
友人たちは芸術の都に住むだけあって歴史的で文化的、かつ美しいものに心惹かれます。特に渋くて派手というのでしょうか、見た目が大仰でなく、抑えたなかから漏れ光る美に敏感です。100本もの繊細な穂先を持つ茶筌や、伝統的な文様が煌めく唐紙、上品な甘さの和菓子がそれ。いずれも控えめだけれど、職人の丁寧な手仕事が輝きを放っています。
お洒落感度の高いモード関係者やセレブがBento(弁当)を流行らせるなど、日本の人気は衰えることがありません。贈りたいものはまだまだあります。1日も早くパリに行って友人たちの喜ぶ顔を見たいです。
ここから先は
518字
/
3画像
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54742002/profile_a2d1bc9047964b0b316ead227fc29140.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…