短歌 小佐野彈「永遠の社長夫人への挽歌」
永遠の社長夫人への挽歌
永遠の社長夫人として小佐野敏子は逝けり 金の寝床で
なべて死はかならず白に帰結することを教へてくるるSkype
正信偈うたふ導師の足元であかあかゆれる退出ボタン
「いつの日か彈ちやんの住む台湾に行つてみたいわ」やつと来れたね
真四角の画面にしんと立ちのぼる伽羅の煙を指もて追ひぬ
もし俺がゲイぢやなければいまごろは(おつと、危ない危ない)合掌。
愛用のMacBookの奥底でけふも響いてゐる正信偈
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