私のOCD、皮膚むしり症、抜毛症を振り返る
注意:私は関連症状の通院歴がないため、医師の診断を受けた訳ではありません。しかし、関連分野の専攻をしている者であり多少の専門知識があり、十中八九、以上の症状に当てはまる前提で文章を書いています。これは私個人の経験ですのでご了承ください。
私の症状の遍歴
除菌ジェルと共に生きた小学生時代
最初に自分の強迫性障害の症状を自覚したのは小学校4年生ごろでした。
当時米国の小学校に通っていた私は、ある時から、汚れや菌を恐れるようになりました。米国はコロナ以前から消毒用ジェルが全教室に置いてあり、当時の私は肘まで消毒用ジェルをつけないと気が済まなくなっており、帰宅すると必ず肘まで手洗いをする、そんな生活でした。
そして私を苦しめたのは、アメリカ人の先生が唾液で指を湿らせてプリント等を配る習慣で、当時は先生が舐めた指で触ったプリントの角を大量の除菌ジェルをつけたティッシュで拭いていました(そもそも唾液でプリントを捲る人々、汚いよぉお)。
日本に帰国後は、小学校の通学用鞄を帰宅する都度除菌ワイプで拭かないと気が済まなっていた記憶があります。この頃まではOCDの菌や汚れを恐怖に感じる症状がメインでした。
ちょっとした肌荒れからの皮膚むしりスタート
そして小学校6年生の時、私の生活に新たなる苦しみ要素が追加されます。
きっかけは、母親の何気ない一言でした。
思春期特有のニキビがぷつぷつ出来始めた頃、母親に
「毛穴詰まってるんじゃないの?」
と言われたことをきっかけに、私は自分のニキビが気になるようになり、yahoo 知恵袋で「毛穴 汚れ」と検索をしたのです。
そこのアンサーの中に、「絶対にニキビや毛穴を爪で潰しちゃダメ、跡になるから」とのコメントが。やるな、と書いてあることなのに出来心で鏡でニキビを潰したことをきっかけに、現在も私を苦しめるスキンピッキングが始まりました。(なんでやるなって言ってるのにやるんだよって話だよ)
小学校6年生で始まったスキンピッキング、二十歳を超えた今もやめられずに苦しんでいます。そのせいで、必要以上に肌が荒れ、ニキビ跡は今も消えません。
抜毛症で、美容師さんに「右側だけ髪の毛少ないね」と言われた
そしてスキンピッキングが始まったのと同時期に、髪の毛を抜き始める癖が追加されました。髪の毛のうねうねした毛を指で探し、付近の毛と共に一斉に抜く癖が始まりました。
私は右利きなので、右側の頭皮の毛が抜きやすく、しばらくして行った美容室で、美容師さんが「右側だけ髪の毛少ないね〜!」と言う程に髪の毛を抜き続ける癖が止まりませんでした。
これは現在はだいぶマシになったものの、勉強中やふとした瞬間にうねうねした毛を抜く癖はたまに出てしまいます。
大学生で一人暮らしを始め、OCDが悪化
現在主に戦っているのは、OCDによる確認作業です。
一人暮らしのため、外出時は毎回以下の確認作業をしないと家から出られません。
ランプ、電気ケトル、充電器のプラグを全て抜き、キッチンの火の元(コンロ、レンジ、オーブン)を消したか何度も写真を撮り、洗濯機乾燥機の電源がオフになっているか確認をし、ヘアアイロンを完全に冷ましてから規定の場所にしまい、写真を撮る。そして、家を出るときはそれらを何周か再確認し、最後に鍵を閉めたら3回ドアノブを動かして鍵がかかっているか確認する。
これらを全てやると10分程度かかり、しかも精神的ストレスが大きく確認中は動悸がします。家が火事になったらどうしよう、という不安に駆られ、これらをこなさないと絶対に家から出られないのです。
長期で家を空けるときはさらに家の内部の動画を撮影するため、外出まで確認作業が30分ほどかかります。
就寝前も、火の元の確認と、玄関の鍵が閉まっているかを確認しないと寝床に入ることができません。
現在とこれから
現在は、自分で試行錯誤しながら、強迫性障害による確認作業と、スキンピッキングによる自傷行為を改善しようと試みています。
大学で関連分野の専攻を選択したのも、己の症状の改善の一助になればと思ったことも起因しており、現在は専攻から得た専門知識を応用しながら、自力で改善できるところまで持っていこうとしている状況です。
ただ、医療機関や然るべき相談先に頼ることの大切さも理解しておりますので、自力の限界を感じたら、専門家の力を借りることも視野に入れています。
自分の症状を文章にした理由
私が症状に悩み始めたとき、まだネットには体験談や専門家によるWebサイト等も少なく、今ほどリソースに溢れている時代ではありませんでした。初めて「皮膚むしり症」という病名を知ったとき、自分のスキンピッキングの癖は、心が弱くて自制心がないからではなく病気なんだ、と知り、なんだか救われた気持ちになったことを覚えています。
私と似たような症状に苦しまれている方が、私の今までの体験談を読んで、一人じゃないんだと思えますように。そして、身近に私のような症状がある人がいる方の理解を深めるきっかけになりますように。
そんな気持ちと、自分の今までの遍歴と向き合うために文章にまとめました。
完治するかはわからないけど、少しでも、
私と、似た症状に苦しむあなたが、
心穏やかに、なりたい自分に近づけますように。
そう思いながら、noteの初投稿を締め括ります。
また、何かアップデートがあったら追記しますね〜
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