自分を取り戻すために会社を辞めた。
自分の大切な何かが失われていくような感覚を経験したことはありませんか。
大学を卒業して会社に勤めてからずっと、自分が自分ではなくなっていくような感覚がありました。
ブラックな会社だったとか、セクハラやパワハラに悩まされていたということはありません。
ほぼ毎日定時で帰れるし、お給料も悪くありませんでした。
でも、私は会社を辞める決断をしました。
働いていてもずっと、漠然とした苦しみがありました。
社会人はそんなものだろう、と思っていました。皆、しんどい自分に鞭打って出社しているんだろう、と。
入社2年目の後半から3年目にかけて、社内の人間関係が悪化していきました。
ちょうど私は3年目になるタイミングで部署を異動することになり、部署間で対立が激化していた頃でした。
2つの部署の双方向から意見を聞くことになった私はだんだんと疲弊していきました。
だんだんと笑顔が減っていきました。ご飯を食べているとき、寝る前、急に涙が止まらなくなることがありました。
このままでは自分がダメになってしまう……私が私でなくなってしまう。そう思い、退職することを決断するに至ったのでした。
「そんなことで辞めるの?」
「そんなんで弱音吐いてるようじゃ、この先やっていけないよ」
「みんな辛いの我慢してるんだよ」
そんな声が聞こえてきそうだった。
でも、「みんなが辛いから」という理由で自分も我慢を強いられるのは間違いだと思った。
何をしんどいと思うか、しんどいと思うことに対してどれくらい耐えられるかは人によって違う。どれくらいご飯を食べたらお腹いっぱいになるか、人によって違うのと同じ。
そう考えたら楽になった。
もちろん、人は綺麗事だけで生きていけるわけではありません。生きていくためには、お金を稼いでご飯を食べていかなきゃいけない。
そのために今はスキルアップをして、組織や時間に捉われないフリーランスという働き方ができるように日々邁進中です。
「将来の夢は?」
「やりたいことって何?」
本当によく聞かれる質問ですよね。
小さい頃からずっと、やりたいことなんてなかった私は、大学は手の届きそうなところ、就活も福利厚生が充実してる会社、と無難な選択をしてきました。
やりたいことなんて見つからなかった。
でも、会社を辞めてからやっと、その答えに辿り着きました。
「大学を出て会社員になることだけが人生の正解じゃない。」
「生き方は1つじゃない。王道ルートから離脱したとしても、素敵な生き方ができる。」
「自分の人生をいいものにできるのは自分しかいない。」
ということを体現するために日々邁進するのです。
私自身、会社を辞めてから「これでいいんだ」と思えるようになるまで紆余曲折ありました。
今でも「会社を辞めたのは間違いだったかも」という思いがちらりと頭をかすめるときがあります。
私と同じような思いをしている人に、人生の正解は1つではないと伝えたい。
それは絵空事じゃないということを、私の人生をもって証明してみせます!