ミュージカル「ひめゆり」2023
1週間前、東京に上京して初めて出演したミュージカル「ひめゆり」の千秋楽でした。
そうです、私4月から上京してきました。
遡ること2022年12月24日。クリスマスイブの日です。マネージャさんから1本の電話が来て、ずっと私が憧れていたひめゆりのオーディションに受かったという連絡が来たのです。
夢かと思いました…
戦争を知るひいおばあちゃんとおばちゃんと3人で初めてひめゆりを観劇した時、忘れてはいけないことをミュージカルを通して伝えることに感動し、この世界を目指しました。そして、いつか私もひめゆりの舞台に立ちたい。と思ったのです。
大阪の歌の先生に、落ちてもいいから出すだけ出しなさいと言われダメ元で出したオーディション資料。奇跡だと思います。
本当に選んでくださりありがとうございました。
4月から稽古が始まり、初っ端のお稽古で演出する梅さんから「これは学徒のお話だけども、私は民衆の話だと思っている。語り継いだのは民衆だから。」と伝えられました。
民衆役として、生きた沖縄の人を演じる。
戦争の時代なんて、経験したことも無い甘い考えの私は、4月当初まだその重みに気づいていなかったのです。
民衆として自分の生きる人物のモデルを探す上で、砂川ツルという子が私の中に生まれました。
沖縄におじいちゃんとお母さんの3人で住んでいて、心優しい天真爛漫な女の子です👧
このツルちゃんメインに国防婦人会の長嶺ツル(24歳)、傷病兵士の砂川ユウ(18歳)を通して、ひめゆりを生き抜きました。
その中で、戦争とは、生きることは何かを改めて感じました。
簡単に生きることをやめたくなる時があります。だけど、生きてるからこそ生まれるものがあり感じることがある。それが胸に響きました。
裏話というか、ツルちゃんの話をすると…。
まずツルちゃんはおじいが大好きなんですよ笑
そんなおじいちゃんを演じてくれたのが、
おじいが大好きすぎて、荒ぶっていましたが…💦
ツルちゃんが持っている手拭いは最初おじいが着けてるんです。冒頭でお母さんとはぐれてツルが泣きじゃくる時におじいちゃんから手拭いで涙を拭いてもらい受け取ります。
その後、ツルちゃんはおじいとはぐれてしまうんです。最後まで手拭いを持ってツルちゃんはおじいを探しますが残念ながら劇中では二度と会うことはありません。
誰にも話してなかったんですが、これは実際に沖縄戦を生きた女の子がはぐれたおじいちゃんの手ぬぐいを持って探していたという話を目にしお芝居に組み込みました。その子は、おじいちゃんとはガマの中で再会できたそうです。
ツルちゃんは、ご近所さんとも仲が良く1番仲が良かったのが、ミエちゃんとキビちゃんです。
よくミエツルキビでふざけて遊んでいました。
ミエちゃんは、3人の中でも1番のしっかり者のお姉さんで、よくふざけ合うキビちゃんとツルを叱っています笑
稽古場でも楽屋でもゆうなちゃんには、ふざけ合う私とれいちゃんを静めてもらっていました。主に私ですが…笑
キビちゃんとは、2幕冒頭ミナミへ逃げる時に一緒に逃げます。2人共家族と離れてしまったんです。
ツルちゃんにとって5歳も離れた妹のようなキビちゃんが衰弱していくのには耐えれなかったのでしょう。懸命に生きようとキビちゃんの手を引いて歩いていました。
キビちゃんはその後お母さんと出会うことが出来ました。
ツルとキビの関係性からなのか、れいちゃんとは常に一緒にいる大切な存在でした。お芝居に対する姿勢はとてもしっかりしていて、一緒にお芝居をしていく中で毎度毎度新たな発見があり、とても助かりました。
芝居には熱いれいちゃんですが、年下の可愛らしい印象もあり、勝手に妹のように思ってます😌
いつかというか近々、例の冒険しような!笑
ハモリちゃんと練習しますから🐭
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そして、そしてツルちゃんにとって大事なおじいちゃんとの日課。海へ行く時にお会いするのが海人一家。
海人の妻ミツさんにもお世話になりました。
ミツさんには妹さんがいるんですが、妹さんにもツルちゃんは助けて貰ってます。
おじいちゃんとはぐれてしまったツルちゃんのそばにいてくれたのが妹さんです。
そんなツルの心の支えになってくれた人物を演じたのが、同じ名前の野原美波ちゃん。みんみんって呼んでます。
みんみんは本当に年下なのに、お姉さん見たく優しくて、いつも守ってもらってました。
私、大阪北部地震の影響であまり話してないんですが地震がダメでそれがわかってからは本当にすぐに駆けつけて傍で守ってくれるんです。
それ以外にも沢山相談に乗ってもらって、お芝居を作り上げることが出来ました。
劇中のあの瞳は忘れることがないくらい、とても優しい瞳でした。また必ず共演しようね!
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母さん🎶ここよ〜🎶の私の問いかけにいつも、ツル〜🎶帰れるの〜🎶と返してくれたトヨさん。
劇中でお芝居することは無かったんですが、きっと稽古場で絡んでたようにツルちゃんを帰れるのー🎶と毎日心配してくれてたんじゃないかと勝手に思ってます笑
死体のシーンでは、親子でした。
ツルには劇中でお母さんがいなかったけど、どこかしらみさこねーさんに死体のシーンで握られた手の温もりはすがりたいほど暖かかったのを覚えてます。
みさこねーさんは、本当に優しくて私がふざけてもちゃんと乗ってくれるし、真面目だし、ちゃんとねーさんだし、すごく頼りでしかなかったです。
ありがとうございました。また共演というか、会いたいです!
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そしてそして、一緒に生き抜いたご近所さんみたいな民衆の皆様。
キミの弟こと片岡さとさん🌙
眉毛書いてくれてありがとう。お姉さんで優しくて、自決隊として一緒にあの瞬間に生きることが出来て嬉しかったです( *´꒳`*)
大阪戻ったら会おうね!
カズ、ゆたかことみころさん🌙
同じ歳で色んな相談に乗ってくれてありがとう。
ゆたかをツルとして抱きしめて泣きじゃくったあの瞬間死にたくないって強く感じました。
また一緒にお芝居出来ますように!
キミの母こと白石舞乃さん🌙
めちゃくちゃ芝居にも歌にも熱くて、その姿勢がいつもかっこよく見えてました。
歌に悩んだらこれからも連絡してもいいですか?笑
また会えますように🍀*゜
農民妻こと山口真央さん🌙
お芝居にも沢山悩みましたね。だけど、真っ直ぐ努力する姿勢は素敵だなと思って見てました。
舞台上では、本当に守ってくれるお母さんとして生きていてツルは安心しました。ありがとう!
オペラ頑張ってね!
まさえこと福間智花子さん🌙
真っ直ぐ何事も全力で取組む姿いいなーと思ってみてました。学校も大変な中、本当にお疲れ様でした!これからも学校頑張ってね!
るり、海人子のいろはこと山崎花凛さん🌙
まさかの同い年。とても可愛いのにしっかりしていて凄いなぁと感心します。いろはちゃんにはツルとしては、写真でしか逢えないけど愛されているんだなと感じてました。
また、逢えますように。
親泊先生こと多菊八重さん🌙
芝居に真っ直ぐで、みんなをまとめて下さり本当にありがとうございました。色んな話をして、多菊さんの背中を必死で追いかけました。
本当にありがとうございました。必ずまた共演できるよう頑張ります!
サチの夫こと中嶋尚哉さん🌙
本当に歳下ですか?と思うくらいしっかりしていて、相談した時は快く励ましてくれてありがとうございました!ツルとしてはおじさんが目の前で亡くなるの衝撃でした。
また、あの美声聞かせてください笑
海人こと芹澤拓真さん🌙
洞窟では、いつも臨機応変に2人でお芝居出来て楽しかったです笑
千秋楽、本当に涙を流すけんじさんにツルは自然と涙を拭きに行ってました。また一緒にお芝居出来きますように。
農民夫こと藤井さん🌙
同じ事務所の先輩ということで、ヨクオセワニナリマシタ。笑
藤井さんの面白いところ楽しいです笑
またレッスンでお会いするでしょう笑
キミの父、神谷先生こと森下竜平さん🌙
特攻隊のシーンが凄くいいと褒めてくれてありがとう。もーりーの神谷先生本当に好きだったよ〜!
いつも明るくて素直なもーりーこれからもどこかで出会えますように🍀
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最後に…🕊
大好きな梅さん。
本当にお世話になりました。ゆきちゃんを、学徒を目指してます。とお話させていただいた時に、民衆を経験してからじゃ見え方が違うよ。とお話をしていただきました。
今回、民衆として参加できてとても嬉しかったです。民衆にしか見えない沖縄が、戦争が、学徒が見ることが出来ました。
もっともっとひめゆりの世界に生きたいです!
来年もまたオーディション受けます!
ありがとうございました!
まだまだ、書きたいこと沢山あるんですがここまで。インスタの方にもちらっと書くと思います😊
民衆のみんながいたから、ツルとして生き抜けたと思います。とある子に言われたんです。
千秋楽の公演が始まる前地震があって、何としても舞台に立たなきゃって思ったんだけど足が動かなくて、でも気がついたら舞台に立ってました。
「ツルちゃんが舞台にみなみを上げていた」
そう言われた時、生きようとしていたツルちゃんに感謝しかなかったです。
今言えるのは、ありがとうだけ。
最後になりますが、
ご観劇くださった皆様、千秋楽まで支えてくださったスタッフの皆様、そしてキャストの皆様。
かけがえのない生きるをありがとうございました!
大塚美波