④学童期
エリクソンのライフサイクルモデル、4つ目の発達時期は、『学童期』です。
年齢でいうと、8歳~13歳くらい。小学生時期と考えていいかもしれません。
発達課題は「勤勉性」の獲得です。
勤勉性と聞くと、イコール勉強が出来ること、と考える人が多いかもしれません。
その力も含まれてはいますが、この勤勉性はもっと意味合いの広いものになります。
すなわち、「目標に向かって努力できる能力」です。
学校での勉強もふくめ、自分のたてた目標に関連するあらゆる学びにたいして意欲的に挑戦できるようになります。
大切なのは、勤勉性というのは授業中ではなく友達と遊ぶなかでもっとも育つということです。
たくさんの友達と関わるなかで、いろいろな性格や思考に出会います。それに対してリスペクトすることで勤勉性は磨かれていくのです。
例えばリスペクトする相手を見つけると、「あの子みたいになりたい」と思います。
その子の尊敬できる部分を自分にも取り入れようとします。
それに向けてコツコツ努力しようとします。それが勤勉性としての姿なのです。
この時期は性格的に合う合わないは度外視して、とにかくたくさんの友達とか関わることが大切だそうです。
自分と違う人たちにたくさん出会い、その中でリスペクト出来る相手を見つけて模倣するために努力していく、
その行動がそのまま勤勉性になっていきます。
子どもの学びはまず真似ることから始まります。もっと以前の段階からその姿はでますが、それがもっとも顕著にあらわれてくるのがこの時期とも言えます。
根底の勤勉性がついてくると、結果的に授業に向かう姿勢も出来てきます。
大人が意識したいのは、「勉強させること」よりも「友達と関わること」です。
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