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海外アニメのデタラメ日本は森見京都に通じている

私が見ているディズニーアニメに、たまに日本が出てくる事がある。

そうやって画面に描かれてる日本は、大体デタラメであったりする。

大体中国辺りとごっちゃにされている事が多い。芸者が羽衣を肩にかけて、畳の上で琵琶を弾く。う~ん、異国情緒。

私はそういうものに「日本はこんなんじゃない!」と怒る愛国心溢るる人でもないので、海外のお子様向けにファンタジーに描かれた日本だと思って楽しく拝見している。

それにしても、最近何処かで同じような現象を目にした事があるな、と思いながら、私の敬愛する小説家、森見登美彦氏のエッセイ『太陽と乙女』を読んでいた。

このお人や。


森見京都とは

言わずと知れた、小説家・森見登美彦氏の想像の中の京都である。その京都では漏れなくファンタジーな夜が訪れ、たぬきは糺の森から人間の街に遊びに出かけ、天狗や怪人が悠然闊歩し、線路の無い街中を叡山電鉄が直走る。おお、古都ファンタジー万歳北海道の片田舎から、今年もお慕い申し上げます。

「私が書いているのは『偽京都』なのです」――『太陽と乙女』第三章 登美彦氏、自著とその周辺/京都と偽京都

先生も著書でそう仰っており、京都という歴史溢れる舞台で先生が創造される想像でエッセンスまみれにしたものが偽京都である。(超解釈)

しかし京都の地を踏んだ事の無い私からすると、まあ、どちらも京都に変わりは無い。

実在地×ファンタジー

実際にある地名や場所を使ったファンタジーな物語に、うっとりする。

森見京都然り、ハリポタのキングズクロス駅とかミラキュラスのパリとか。

私も自分の住む土地のファンタジーな物語をいっちょ書いてみようかと思ったけど、うっかりするとファンタジーより湯煙殺人事件が起きそうな土地柄であるので、どうしたもんかとも思っている。

何でそんなに書きたいのかって、実在地でファンタジーを書くとロマンが生まれると思っているからである。

そもそもロマンって何なのさ?調べてみた。

ロマン【(フランス)roman】の解説
《「ローマン」とも》
 「ロマンス1」に同じ。
 小説。特に、長編小説。
 感情的、理想的に物事をとらえること。夢や冒険などへの強いあこがれをもつこと。「ロマンを追う」「ロマンを駆り立てられる」
[補説]「浪漫」とも書く。

goo辞書より引用

つまりめちゃくちゃ滾るっていう事ですか?

現実にある地名にファンタジーを混ぜ込むと、まるで私たちの世界のそこにも、その扉が開いている気がしてくる。

そんな物語を書く人に、私はなりたい。

神からの投げ銭受け付けてます。主に私の治療費や本を買うお金、あと納豆を買うお金に変わります。